神様!モフモフに囲まれることを希望しましたが自分がモフモフになるなんて聞いてません

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59. 戻ってきた記憶

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この前、少しだけ昔の事を思い出してから、何かをしている時に昔の事を思い出すようになった。

ハリーさんの背中って癒しの効果とは別に、記憶とか夢に関する効果なんかがあるのかな?

いろいろと思い出したら、だんだんと辛くなってきました。

今の様な状態になってしまった、全ての始まりは私にあったからだ。

私は森で聖獣様達と遊んでいた所を狩りに来ていたハイリ様に見られてしまった。

ハイリ様は聖獣様達に興味津々で、いろんなことを聞かれた。
私は何も考えずに普通に返答してしまったのです。

それからすぐに、ハイリ様から私との婚約の話がでた。

両親も兄もハイリ様の噂を気にして、すぐに返答をしなかったが家族で話し合ってお断りするということになったのだ…。

それからだ…。

ハイリ様は断られるとは思っていなかったらしく、激怒した。

王族の縁談を断るなんて何様なんだ!
焦らしているのか?!
傷付いたから慰謝料を払え!

など…本当に王族の方なのかと思うような脅しが始まったのです。

私は家族に申し訳ないと思い…ハイリ様と婚約する、家族に言ったのだが…家族に猛反対された。

そして、屋敷が火事になる少し前にハイリ様から婚約はあきらめてやるから、聖獣様を献上しろと手紙がきたのです。

聖獣様は私と契約しているので他の人には渡せません。と返答した所…じゃあ、やはり婚約しかないな…と。

…直接…屋敷に来たのです。
無理やり私を連れ出そうとしましたが、兄が阻止してくれたのです。

その夜…屋敷が火事になりました…。



あれはハイリ様が関係していると思って間違いないよね…。

私が、森で遊ばなければ…ハイリ様に見つからなければ…家族がバラバラになることもなかったのに…。

お父様、お母様、お兄様…ごめんなさい。

私はきっと、この後悔の気持ちが強すぎて自分で記憶に蓋をしたのかもしれない…。

最近、記憶を思い出す度にそう思うようになりました。

そして、気になり始めた事が…。

私がご主人様のお屋敷にいることで、また同じ事にならないかと…。

このお屋敷が火事になったらどうしよう…。

ここの人達に迷惑をかけてはいけませんよね…。

だって、記憶を無くして困っていた私を保護して優しく見守ってくれた人達だよ…。

恩を仇で返しては駄目だ。

それは私でもわかります。

何もしないで守ってもらうだけでは駄目ですよね。

猫の姿の私に一体、何ができるのか…。

そうだ…長老さんの家族の皆さんに協力してもらえれば…。

いろんな所に子供さん達がいるって言っていたよね…。

よし、お願いしてみよう。


長老さ~ん、ちょっとお願いがあるんですけど…。
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