神様!モフモフに囲まれることを希望しましたが自分がモフモフになるなんて聞いてません

縁 遊

文字の大きさ
上 下
35 / 88

35. 話し合いの結果

しおりを挟む


ほら、やっぱり…。

朝になってますね。

そして、今日もご主人様の腕の中です…。

あ~~!!

もう、どうなっているのか知りたいです。

「おはよう…。サファイア」

ご主人様が起きたよ。

「昨日、君のお兄さんと話をしたよ」

え?お兄様がここに来たんですか?

何の話をしたの?

フフフフフッ…。

ご主人様が思い出し笑いをしています。

イケメンの含み笑い…腹黒感がでてますよ。

「君の事を教えてもらったんだよ。それに…」

グフッ…。
口元を押さえてニヤニヤしています。
さすがに、イケメンでも引きますよ…ご主人様。

「サファイアとね…婚約する事になりそうだよ」

「ニャーニー!!!」

はぁ?猫の私と?

満月の夜しか人間になれない私と…?

こ、婚約?

ご主人様…大丈夫ですか?

それとも…ご主人様は動物愛が強すぎる方なのですか?

「君のお兄さんと話をしたら気が合ってね。色々と話している内に、僕とサファイアが婚約すれば、サファイアを守れるんじゃないかという結論になったんだよ」

どうしたら、そうなるんですか?

「でも君も、お兄様がそうおっしゃるのなら…って了解したんだけどね」

…人間の私は…何で了解するの~。
前から思ってたけど、猫の私と人間の私は性格が違う感じがするな…。
人間の私は聞いてる限りだと大人しい感じだよね?
これも、術のせいでおかしくなってるのかな?
猫の私だったら絶対に抗議するよ。

ご主人様は良い人だと思うけど、私はご主人様の事を何も知らないもん。

何も知らない人と婚約なんて考えられないよ。

…というか…昨日、教えてもらったのかな?

だから、お兄様も納得したの?
だってお兄様は私に激甘で、近寄って来る男性には容赦なかったと思うんだけど…。

身辺調査をしたり…。

剣術の腕を確かめるとか言って試合をしたり…。

魔法がどれくらい使えるか見てみるって言って、いきなり相手に魔法をかけようとしたり…。

私の記憶は戻ったばかりだから、あてにならないかな…。

「とにかく、心配しないで婚約者殿。僕が悪い奴から君を守るからね。だから、この屋敷から勝手に出てはダメだよ」

でた、イケメンスマイルだよ。

この笑顔のご主人様は怪しいんだよ…。

今までの経験で学びました。

来ますね…。

「サファイア~。」

ご主人様が私を抱き上げようとやってきました。

やっぱり、来た!

お風呂に入れるつもりですね…。

侍女のイルラさんはどこにいるかな…。

いた!

『イルラさん。入浴はイルラさんが手伝って下さい。お願いします』

私はイルラさんの足元にスリスリした。

「ご主人様、サファイアちゃんはどうやら女性にお風呂に入れて欲しいみたいですね」

通じた~!言ってみるもんだね。

「そんなことはない…。恥ずかしがっているだけだよ」

何で、一番通じて欲しい人に通じてないの~!

私はイルラさんにしがみたいてミャ~ミャ~泣いた。

「よし良し。サファイアちゃん、大丈夫よ私が入れてあげましょうね」

「それは、ダメだ!」

ご主人様が私をイルラさんから離そうとします。
…が、私も必死なので離れません。

「坊ちゃま…いい加減になさいませんと母上様に報告しますよ」

イルラさんが怖い笑顔で言ってます。

「母上…それは…」

ご主人様がたじたじです。
イルラさん、強い!

「では、サファイアちゃん、いきましょうね」

やりました!始めての勝利です!

猫の権利勝ち取りました~!

入浴問題解消です!




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます

結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】 ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

【コミカライズ2月28日引き下げ予定】実は白い結婚でしたの。元悪役令嬢は未亡人になったので今度こそ推しを見守りたい。

氷雨そら
恋愛
悪役令嬢だと気がついたのは、断罪直後。 私は、五十も年上の辺境伯に嫁いだのだった。 「でも、白い結婚だったのよね……」 奥様を愛していた辺境伯に、孫のように可愛がられた私は、彼の亡き後、王都へと戻ってきていた。 全ては、乙女ゲームの推しを遠くから眺めるため。 一途な年下枠ヒーローに、元悪役令嬢は溺愛される。 断罪に引き続き、私に拒否権はない……たぶん。

婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪

naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。 「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」 まっ、いいかっ! 持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。

新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

念願の異世界転生できましたが、滅亡寸前の辺境伯家の長男、魔力なしでした。

克全
ファンタジー
アルファポリスオンリーです。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

処理中です...