神様!モフモフに囲まれることを希望しましたが自分がモフモフになるなんて聞いてません

縁 遊

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35. 話し合いの結果

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ほら、やっぱり…。

朝になってますね。

そして、今日もご主人様の腕の中です…。

あ~~!!

もう、どうなっているのか知りたいです。

「おはよう…。サファイア」

ご主人様が起きたよ。

「昨日、君のお兄さんと話をしたよ」

え?お兄様がここに来たんですか?

何の話をしたの?

フフフフフッ…。

ご主人様が思い出し笑いをしています。

イケメンの含み笑い…腹黒感がでてますよ。

「君の事を教えてもらったんだよ。それに…」

グフッ…。
口元を押さえてニヤニヤしています。
さすがに、イケメンでも引きますよ…ご主人様。

「サファイアとね…婚約する事になりそうだよ」

「ニャーニー!!!」

はぁ?猫の私と?

満月の夜しか人間になれない私と…?

こ、婚約?

ご主人様…大丈夫ですか?

それとも…ご主人様は動物愛が強すぎる方なのですか?

「君のお兄さんと話をしたら気が合ってね。色々と話している内に、僕とサファイアが婚約すれば、サファイアを守れるんじゃないかという結論になったんだよ」

どうしたら、そうなるんですか?

「でも君も、お兄様がそうおっしゃるのなら…って了解したんだけどね」

…人間の私は…何で了解するの~。
前から思ってたけど、猫の私と人間の私は性格が違う感じがするな…。
人間の私は聞いてる限りだと大人しい感じだよね?
これも、術のせいでおかしくなってるのかな?
猫の私だったら絶対に抗議するよ。

ご主人様は良い人だと思うけど、私はご主人様の事を何も知らないもん。

何も知らない人と婚約なんて考えられないよ。

…というか…昨日、教えてもらったのかな?

だから、お兄様も納得したの?
だってお兄様は私に激甘で、近寄って来る男性には容赦なかったと思うんだけど…。

身辺調査をしたり…。

剣術の腕を確かめるとか言って試合をしたり…。

魔法がどれくらい使えるか見てみるって言って、いきなり相手に魔法をかけようとしたり…。

私の記憶は戻ったばかりだから、あてにならないかな…。

「とにかく、心配しないで婚約者殿。僕が悪い奴から君を守るからね。だから、この屋敷から勝手に出てはダメだよ」

でた、イケメンスマイルだよ。

この笑顔のご主人様は怪しいんだよ…。

今までの経験で学びました。

来ますね…。

「サファイア~。」

ご主人様が私を抱き上げようとやってきました。

やっぱり、来た!

お風呂に入れるつもりですね…。

侍女のイルラさんはどこにいるかな…。

いた!

『イルラさん。入浴はイルラさんが手伝って下さい。お願いします』

私はイルラさんの足元にスリスリした。

「ご主人様、サファイアちゃんはどうやら女性にお風呂に入れて欲しいみたいですね」

通じた~!言ってみるもんだね。

「そんなことはない…。恥ずかしがっているだけだよ」

何で、一番通じて欲しい人に通じてないの~!

私はイルラさんにしがみたいてミャ~ミャ~泣いた。

「よし良し。サファイアちゃん、大丈夫よ私が入れてあげましょうね」

「それは、ダメだ!」

ご主人様が私をイルラさんから離そうとします。
…が、私も必死なので離れません。

「坊ちゃま…いい加減になさいませんと母上様に報告しますよ」

イルラさんが怖い笑顔で言ってます。

「母上…それは…」

ご主人様がたじたじです。
イルラさん、強い!

「では、サファイアちゃん、いきましょうね」

やりました!始めての勝利です!

猫の権利勝ち取りました~!

入浴問題解消です!




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