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53. 完成しましたが…
しおりを挟むいや~、あれこれと言っている間に完成しました。
…が、設計した覚えの無い建物まであるんだけど…これは何?
「アデル様~!」
可愛い我妻サファイアが手を振ってくれています。
「どうしたんだいサファイア」
「あの…聖獣様達がどうしてもとおっしゃったので専用のお家を森に建てさせてもらいました。相談しなくて申し訳ありません。聖獣様達がシークレットにしておけとおっしゃったので…」
あ~、これはあの方達の住まいな訳だね。
先に言うと反対されると思ってサファイアを上手く丸め込んだな…。
やられた。
「それは分かったけど…あっちの建物は何か知ってるかい?」
庭園の花園の中心に白く大きな建物があるんだけど、設計の段階ではあそこにテーブルセットを置いてお茶ができる様にしようと言う話だったんだけど。
「あ、あれは…アフロディーテ様達が来られた時の休憩室にするそうです」
「ん?そんな事言ってたかな…」
「アフロディーテ様がアデル様にはシークレットにしておいて驚かせてあげましょうとおっしゃって…」
こっちもか…。僕が反対すると思っているから教えないようにしたんだな。神様がすることなのか?
「そうか…。じゃあもう一つ聞きたいんだけど、あの物凄い大きな巨木はどうしたの?」
先日見にきた時はこんな大きな木はなかったと思うんだけど…というか絶対になかった。
「あれは…精霊様達が話し合った結果、ご自分達の家をここに持って来ようとなったらしく…。木にご自分達の力をを込めて大きく育てたそうです…」
うん、もう何を聞いても驚かないよ。
「それも僕にはシークレット?」
「よくお分かりですね。精霊様達がアデル様には驚いてほしいからと…」
こんな短い付き合いで僕の性格を理解したのか…誰かに教えてもらったのか…。
「…驚きましたか?」
サファイアが笑顔で聞いているが…。
「うん、凄く驚いたよ…」
いろんな意味でね。サファイアは純粋だから言われるままに秘密にしていたと思うけど…その他の皆さんは意図があってしているからね…後で話し合いだよね。家族だけで静かに暮らせる様にと建てたつもりだけど、どうやら考えた様にはいかないみたいみたいだな。
「私…こうやって皆さんが集まれる素敵な家が出来て嬉しいです。アデル様、ありがとうございます」
サファイアが僕の手を取り握りしめた。
「サファイアが喜んでくれたのなら僕も嬉しいよ」
うん、いろいろ考えたけどサファイアがこんなに喜んでくれたのなら嬉しいな。
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