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45. クマナさんとの再開 〈サファイア視点〉
しおりを挟む「お久しぶりですクマナさん」
「おや、久しぶりだね元気だったかい」
私は西の魔女と呼ばれているクマナさんの所にやって来ている。
猫の姿の時に、いろいろと助けてもらっていたのにきちんと御礼が言えて無かったのを気にしていたんです。
「ずっとクマナさんに御礼が言いたかったのに、全然会いに来れなくて…。猫の姿の時はいろいろと助けて下さりありがとうございました」
「いや、たいしたことはやっておらんよ」
相変わらずのんびりした感じだな。
「その抱いている子は?」
「息子のサファルです」
サファルの顔をクマナさんに見えるようにした。
「おや?この子…」
クマナさんがサファルの顔を見た瞬間にクマナさんが何かをいいかけた。
「サファルが何か?」
心配なので聞いてみた。
「この子は変わったオーラをしておるな」
「オーラですか…」
「ああ、人の周りに見える光みたいなものじゃ」
そんなのがクマナさんは見えるのね。知りませんでした。
「あまり見たことがないの…金色と紫色。この子はきっと良い王様になることじゃろう」
予言みたい…。魔女のクマナさんが言うから信じてしまうのかな。それとも我が子の事だから信じてしまうのか…。
「ありがとうございます」
サファルが私の顔を見て話したそうにしているのが分かる。クマナさんなら大丈夫だよね。
「あの…クマナさん実はサファルが挨拶したいみたいで…」
「挨拶…」
クマナさんは不思議そうにしている。それはそうよね赤ちゃんが挨拶って何だろうと気になるわよね。
「はじまして…サファルといいましゅ」
「おや、まあ!話せるのかい!」
クマナさんは瞳を大きく見開いて驚いた。
「ほめていただき、ありがとうございましゅ」
「可愛らしい声と話し方じゃな。長生きはするもんじゃなホッホッホッ…サファイアのまわりは相変わらず楽しいのう」
私はどう答えて良いのか…。
「そう言えば今日はあの旦那は一緒ではないのかい?」
「それが…ケンカをしてしまって」
「おや、珍しいのう。いつも仲が良さそうだったのに」
あれ?何でしっているのかな。
「なぜ知っているのかと思っているな?全部、猫の長老から聞いたんじゃよ」
「長老さんからですか!」
長老さんはクマナさんの家に度々やって来るらしいです。その時に私達家族の話をくまなさんにしてくれるんだそうです。驚きです。
「お!そうじゃ、忘れるところじゃった」
クマナさんは籠の中から小さな袋を取り出した。
「これをサファイアにあげようと思ってな」
これは…何だろう?
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