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10. 問題解決?!

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「伯爵、この人を知っているよね?貴方がいう教会にいた人なんだけど…」

「し、知りません…」

え~、まだしらを切るんだね。

「これは土地の証明書類なんだけど、ここには伯爵の名前が載っているよ?これでも違うと言うのかな?忘れているようだから念のために言っておくけど王族に嘘の証言をすると罪になるからね。嘘を重ねるほど罪は重たくなっていからね」

僕は証明書類を伯爵に見せながらニッコリと笑った。

伯爵の顔色が青から白に変化したのがわかる。

汗もサウナに入っていますか?みたいにかいているよ。

早く素直に言った方が楽になれるのにね。

「もう一度聞くよ。この人知っているよね」

悩んでいるのが手に取るように分かるよ。

「…そう言えば、私の知っている人に似ています」

そうきたか。

「へぇ~、似ているんだ。じゃあ、知らない人?」

「い、いえ、良く見たら…知人でした」

もう、こっちは分かっているんだから早く言ってくれないかな。

僕は早く片付けて屋敷に帰りたいんだから。

愛しい妻と少しでも長く一緒にいたいんだよ。

どうして、みんなで僕の邪魔をするのかな?

「僕は嘘つきが嫌いなんだよね。話は城に帰ってたっぷり聞くことにするね。伯爵を連れて行け!」

兵士達が伯爵を馬車に乗せるために連れて行った。

やれやれ…。

「お兄様…」

振り向くと擦り傷を手当てしてもらったオズがオルハと一緒にいた。

「大ケガしていなくて良かったよ。でも、これからは必ず誰かに行き先を報告しないと駄目だよ」

「はい、申し訳ありませんでした。お兄様に言われてから気になって伯爵に聞いたらこんなことになってしまって…反省しています」

項垂れているオズを横でオルハが肩を抱いて慰めている。

「いいかオズ、アデルお兄様には絶対に迷惑をかけてはいけない。僕達はお兄様を助ける役目があるんだ。これからは一緒に頑張っていこう…」

オルハ熱いな…。

「何てたってお兄様は凄い人なんだから、僕達は足を引っ張るようなことになるとどんな天罰があるか…」

え…オルハは僕の父上の事を気にしているのか?

「え…天罰ですか…何故天罰があるのですか?」

そう思うよねオズは知らないから。

オルハがハッと気がついた顔をして僕を見た。

「え~と、オズにも今度話すよ。僕の父上の事を…」

オズは訳が分からないという感じで頷いた。

「すいません…」

オルハが反省しながら謝ってきた。

オルハって普段はしっかりしているんだけど、たまに抜けているというか、天然というか…。

まあ、可愛いいから許す。

「さあ、みんなで一緒に帰ろう」

「「はい、お兄様」」

乗って来た馬は兵士に頼み、久しぶりに兄弟3人で馬車に乗った。

帰り道の馬車の中は僕のサファイアの素晴らしさを弟たちに話した。

オルハは慣れているが、オズは僕の惚気を聞くのは始めてだったので少し驚いていたな。

はあ~、やっと落ち着きそうだよ。

愛しいサファイア待っててね~!





年内の投稿はこれで一旦お休みです。

年明けから続きを投稿します。

読んで下さりありがとうございました。

来年も宜しくお願いします。

皆様良いお年をお迎え下さい。





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