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意識が浮上していく。
「んん…」
いつもの様に怠い身体を起こし周りを見る。隣には寝息を立てて寝ている和也。俺は幸いにも二日酔いもなくて頭はスッキリしていた。
いきなりきた尿意にトイレに行きたいと和也のジャージを借りてトイレにいく。
まだ夜中なのだろうか?和也の家は寝静まっている。
なるべく音を立てずにトイレまで行って膀胱をさっぱりさせて…また寝るか…と来た道を帰ろうとした。
「あれ?剛くん?」
「あぁ…智也さん…すみません。トイレお借りしました」
二階から降りてきた智也さんが俺と丁度廊下で鉢合う。
まだ寝てなかったんだろう。眼が冴えてる感じがした。
「勝手に使ってくれて大丈夫だよ。それより…」
「は?」
智也さんが俺の腕を引っ張り耳元に口を近づけて小声で言ってくる。
「すげぇ…激しかったろ?SEX…」
「え…?なに…を…っあ…」
ヤバイっ。急いで身体を離す。でも智也さんは俺の腕に眼線をやって手首を見る。
「高校生がやるプレイかよ…ったく…」
「あっ…あのっ…」
手首を智也さんの手が摩ってくる。手つきが嫌な予感しかない…。
「和也と付き合ってるのか?」
勝利にも言われた言葉。あの時は違うと言ってしまった…でも今は何よりも大事な存在…。
でも俺は男…。俺は何を言われてもいい。でも和也は違う。この人は家族でしかも兄だ…。
暫く考えて答える。
「和也は…友達です…」
「ふーん。じゃあ俺ともする?」
デジャヴ…。同じ事を言われる。少しイラついてしまった。
「嫌です。部屋に帰りますので失礼します」
腕を振り解いて踵を返そうとする。たが強い力で握られ解けない。
「離せよっ!」
「剛くんすげぇエロいよ。俺ノーマルなのに反応しちまうくらい…。友達とSEX出来る淫乱なんだろう?相手してくれよ」
「っ…!」
ダメだ…。手が出る。幾ら顔が和也に似ていても全然違う。空いてる手に拳を握る。この人は強いだろう…。でもグッと力を入れた。
「何してんだクソ兄貴…」
「和也…っ!」
和也が来てくれたおかげで手の力が緩んだ。無我夢中で振り解き和也の胸に飛び込む。気持ち悪ぃ…。
「へぇ?友達ねぇ?」
「兄貴…いくらなんでも殺すぞ?」
俺の前に出て二人が見合う。どうすればいい?俺の所為だ。
「お前付き合ってんのか?」
「はぁ…当たり前だろ?剛は俺の大事なヤツだ」
「剛くんは友達って言ってたぞ?」
ヤバイ…。和也がこちらを見てくる…。正直に言っていいのか?家族中がおかしくなったりしないのか?
分からない…。でも和也の少し傷ついた顔が離れない。
「くっ…さっきは友達って言いました…。でも俺の大事な人は和也です…。でもっ俺男だからっ」
「あぁ…そゆことな。それなら早く言えばよかったのに。俺も意地悪しすぎたな。俺たち家族は和也が誰と付き合うか気にしないさ…ただ家は特殊でな。色々覚悟して付き合ってもらわないと困るんだ」
先程の雰囲気は全くなく弟を心配する兄の顔をしてる。俺は試されたのか…。俺は和也の手に指を絡めて握った。和也の顔を一回見てから智也さんに向き合う。
「俺は和也を大事にしたいと心に決めています。ご家族にはご迷惑おかけする事もあると思いますが…見守ってくだされば嬉しいです」
深々頭を下げる。
「剛っ…っく…はっ…」
こいつまた泣いてるな…。頭を上げたら案の定だった。
「あはははっ。ウケるな!コイツな泣いてんぞっ。剛くんが旦那さんが…いいじゃないか。俺から親父に伝えておくさ…多分知ってるがな…さぁ寝るぞっ!剛くんそいつ連れて行ってくれ。じゃーな」
そう言って智也さんはキッチンに入って行った。和也の腕をにぎって部屋に戻る。
「どうしよう…剛に先に挨拶されちゃった…」
「んだよ…どっちが先とか決まってねぇだろ?」
ベットで抱き合いながらまだ泣いてる和也を慰めながら愚痴を聞く。
「俺が剛の家に遊びに行った時言おうと思ってたのに…悔しい…クソ兄貴…ころすっ…くっ…」
「なぁ泣くなって。俺の家に来たら母さんに言ってくれよ。頼もしくな…俺はそれで嬉しいってか俺…翔の家でも言わないといけないのか?翔の家は厳しそうだな…」
「ん?翔の家って厳しいのか?」
「食品関係の企業家だ…兄弟とかわかんねぇけど…あいつ結構学校休んでるから長男だろうな…」
「よし!翔の家遊びに行く時俺も行く。俺も居るから一緒に、翔を手に入れるために頑張ろうぜ!」
もう泣き止んでやる気に満ちてる。
そうだな…。頑張ろう。
和也とゆっくり息をしながらまた眠りにつく…。
しかし…挨拶するってすげぇ緊張する…。
「んん…」
いつもの様に怠い身体を起こし周りを見る。隣には寝息を立てて寝ている和也。俺は幸いにも二日酔いもなくて頭はスッキリしていた。
いきなりきた尿意にトイレに行きたいと和也のジャージを借りてトイレにいく。
まだ夜中なのだろうか?和也の家は寝静まっている。
なるべく音を立てずにトイレまで行って膀胱をさっぱりさせて…また寝るか…と来た道を帰ろうとした。
「あれ?剛くん?」
「あぁ…智也さん…すみません。トイレお借りしました」
二階から降りてきた智也さんが俺と丁度廊下で鉢合う。
まだ寝てなかったんだろう。眼が冴えてる感じがした。
「勝手に使ってくれて大丈夫だよ。それより…」
「は?」
智也さんが俺の腕を引っ張り耳元に口を近づけて小声で言ってくる。
「すげぇ…激しかったろ?SEX…」
「え…?なに…を…っあ…」
ヤバイっ。急いで身体を離す。でも智也さんは俺の腕に眼線をやって手首を見る。
「高校生がやるプレイかよ…ったく…」
「あっ…あのっ…」
手首を智也さんの手が摩ってくる。手つきが嫌な予感しかない…。
「和也と付き合ってるのか?」
勝利にも言われた言葉。あの時は違うと言ってしまった…でも今は何よりも大事な存在…。
でも俺は男…。俺は何を言われてもいい。でも和也は違う。この人は家族でしかも兄だ…。
暫く考えて答える。
「和也は…友達です…」
「ふーん。じゃあ俺ともする?」
デジャヴ…。同じ事を言われる。少しイラついてしまった。
「嫌です。部屋に帰りますので失礼します」
腕を振り解いて踵を返そうとする。たが強い力で握られ解けない。
「離せよっ!」
「剛くんすげぇエロいよ。俺ノーマルなのに反応しちまうくらい…。友達とSEX出来る淫乱なんだろう?相手してくれよ」
「っ…!」
ダメだ…。手が出る。幾ら顔が和也に似ていても全然違う。空いてる手に拳を握る。この人は強いだろう…。でもグッと力を入れた。
「何してんだクソ兄貴…」
「和也…っ!」
和也が来てくれたおかげで手の力が緩んだ。無我夢中で振り解き和也の胸に飛び込む。気持ち悪ぃ…。
「へぇ?友達ねぇ?」
「兄貴…いくらなんでも殺すぞ?」
俺の前に出て二人が見合う。どうすればいい?俺の所為だ。
「お前付き合ってんのか?」
「はぁ…当たり前だろ?剛は俺の大事なヤツだ」
「剛くんは友達って言ってたぞ?」
ヤバイ…。和也がこちらを見てくる…。正直に言っていいのか?家族中がおかしくなったりしないのか?
分からない…。でも和也の少し傷ついた顔が離れない。
「くっ…さっきは友達って言いました…。でも俺の大事な人は和也です…。でもっ俺男だからっ」
「あぁ…そゆことな。それなら早く言えばよかったのに。俺も意地悪しすぎたな。俺たち家族は和也が誰と付き合うか気にしないさ…ただ家は特殊でな。色々覚悟して付き合ってもらわないと困るんだ」
先程の雰囲気は全くなく弟を心配する兄の顔をしてる。俺は試されたのか…。俺は和也の手に指を絡めて握った。和也の顔を一回見てから智也さんに向き合う。
「俺は和也を大事にしたいと心に決めています。ご家族にはご迷惑おかけする事もあると思いますが…見守ってくだされば嬉しいです」
深々頭を下げる。
「剛っ…っく…はっ…」
こいつまた泣いてるな…。頭を上げたら案の定だった。
「あはははっ。ウケるな!コイツな泣いてんぞっ。剛くんが旦那さんが…いいじゃないか。俺から親父に伝えておくさ…多分知ってるがな…さぁ寝るぞっ!剛くんそいつ連れて行ってくれ。じゃーな」
そう言って智也さんはキッチンに入って行った。和也の腕をにぎって部屋に戻る。
「どうしよう…剛に先に挨拶されちゃった…」
「んだよ…どっちが先とか決まってねぇだろ?」
ベットで抱き合いながらまだ泣いてる和也を慰めながら愚痴を聞く。
「俺が剛の家に遊びに行った時言おうと思ってたのに…悔しい…クソ兄貴…ころすっ…くっ…」
「なぁ泣くなって。俺の家に来たら母さんに言ってくれよ。頼もしくな…俺はそれで嬉しいってか俺…翔の家でも言わないといけないのか?翔の家は厳しそうだな…」
「ん?翔の家って厳しいのか?」
「食品関係の企業家だ…兄弟とかわかんねぇけど…あいつ結構学校休んでるから長男だろうな…」
「よし!翔の家遊びに行く時俺も行く。俺も居るから一緒に、翔を手に入れるために頑張ろうぜ!」
もう泣き止んでやる気に満ちてる。
そうだな…。頑張ろう。
和也とゆっくり息をしながらまた眠りにつく…。
しかし…挨拶するってすげぇ緊張する…。
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