全寮制男子校

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あれから自分の身体がおかしくなったと動揺してると二人に慰められた。あれは気持ちが良いと出る物で粗相では無いと…。
それなら二人は出るのか聞いたら答えが無かった。
ムカついたので二人を殴った。


それでも三人仲良く寝る。久しぶりの両方からの温もりにすぐ眠気が襲ってくる。



「なぁ翔…俺マジで好きだわ…」
 

「あぁ…分かってる。俺もだ…ただお前はこの関係で良いのか?俺は和也なら大丈夫だ」



「それなんだよ…他のヤツならぶっ殺してぇしムカつくけど翔なら大丈夫なんだ…」


 
「「だったら二人で愛そうか」」




そんな事を話していたなんて俺は分からなかった。







________________________________。



あの事件から数日が経ち元に戻った俺達を全校生徒がほっとして見守るのが当たり前になった頃勝利から三人呼び出された。



「待ってたぞ」



生徒会室で勝利と幸哉が座って待っていた。



「待たせたか?それで…話って?」



勝利に聞く。多分眼鏡の事だろう。




「眼鏡の処分なんだが…退学で話はついた」



「っ…思ったほどに重くねぇか?」




「自分から退学を言ってきた。相当クラスで言葉巧みに嘘を言っていたんだろう…バレて居づらくしたのは本人だ。眼鏡にしたら退学の方が楽なんだろう」



「そうか…俺はそれでいいが翔はそれでいいのか?」



黙って聞いてる翔に聞いてみる。あっ…顔を見て思った。こいつマジで興味がねぇ…。



「どうでもいい。俺に関わらないなら特に言う事はない」


「はぁ…そう言うと思った。一応スマホとPCは確認して笹野木との写真とかのデータは処分したからそれの報告もあったんだ」



俺がアホなSEXをしている間この二人は本当に頑張ってくれた。



「本当にありがとう。助かった…流石学校を束ねる生徒会だな」



「剛にそう言ってもらえたら嬉しいです。あたなのお陰で僕もやっと結ばれました…」



頬を染め思い出してるのか嬉しそうに眼を細めていた。俺だって鈍くない…。芳田と結ばれたって事か…。
勝利が溜息をついて呆れている。



「それはおめでとうと言っておくけど俺はなにもしてないぞ?」



「いえ…三人の純愛に充てられました…。羨ましいと思ったら居ても立ってもいられず…」



ノロケだ。マジで興味がない…。取り敢えずおめでとう。


「そうかっ…。よかったな。そう言えば一年には言ったのか?」


「あぁ…あの三人にも報告してる。当たり前だと言っていた」


「本当に皆んなには助けてもらった。感謝する」



俺が代表で感謝した。この二人と一年が居なかったらもっと長く掛かったかもしれない…。頼もしい俺の友人達だ。


「やっと平和になったんだ…期末試験頑張ってくれよ?」




「「「はっ!?」」」


やはり仲が良い。三人揃って声をハモらせる。いつの間にそんな時期になった?不味い…ガチで勉強してねぇ。期末が終われば夏休み…。赤点取れば補習…。幾らいつも赤点を逃れていても勉強はしていた。
今回は色々あってやっていない…。


顔を見合わせて三人思ったことを一斉に声にする。



「「「勉強を教えてください!!!」」」



勝利と幸哉に頭を下げる俺達。Aクラスの方に教えてもらえれば余裕だ。



「はっ…まさかお前らに言われる事が来るとは思わなかったな…まぁ今回も俺は余裕だし。良いぜ」



「余裕はこちらもですよ。祐を教えるついでに一緒にやりましょう」



二人とも快諾してくれた。これで俺の高校生活が少し楽になる。
気づけばテストまで二週間。上の空だった授業の内容を頭に叩き入れないといけない。


テスト勉強は今日の放課後から勝利の部屋でやると決め俺は教室戻った。





それからの二週間は地獄だった。もちろん禁欲もそうだが、勝利の教え方は上手い。助かった…問題は幸哉だ。
あれは鬼だ…。心を通わせた祐にさえ容赦がない。敬語で罵られ精神的にボロボロにされた…。
それでも何とか耐えて、期末を終え三人とも無事に夏休みをゲットした。



「夏休みどうする?剛俺の家に遊びに来いよ」



和也の家…興味ある。家族とか兄弟とか分からないから気になってしまう。



「俺はバイトも無いからいつでも良いぞ。良かったら交換で俺の家にも来れば良い」



「それなら俺も参戦だな…」



翔も入ってきて話し合いの結果。俺が最初に和也の家と翔の家に遊びに行く事になった。
それで落ち着いたら二人を俺の家に招待する日程にした。翔は家の仕事もあるんだろう…早めに連絡くれと言ってきた。



「了解だ。じゃあ明日からの夏休み地元の連中とも会う時間も必要だと思うから余裕が出来たらゆっくり会おうぜ。楽しみにしてる」



話が終わり寮に戻ってきて仲良く飯を食う。明日の準備があるからお互い少しイチャイチャして各自部屋に戻る。家に帰る準備しながら恐怖の母親を思い出しゾクゾクしたが、二人が遊びにきたら、喜ぶだろう。


少し楽しみな夏休みになるな…。
準備を終えゆっくり眠りについた。



俺は基本鍵を掛けない…。


朝起きたら二人に羽交い締めにされていた。可愛いヤツらめ…。
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