全寮制男子校

mmkz

文字の大きさ
上 下
59 / 103

58

しおりを挟む
あれから自分の身体がおかしくなったと動揺してると二人に慰められた。あれは気持ちが良いと出る物で粗相では無いと…。
それなら二人は出るのか聞いたら答えが無かった。
ムカついたので二人を殴った。


それでも三人仲良く寝る。久しぶりの両方からの温もりにすぐ眠気が襲ってくる。



「なぁ翔…俺マジで好きだわ…」
 

「あぁ…分かってる。俺もだ…ただお前はこの関係で良いのか?俺は和也なら大丈夫だ」



「それなんだよ…他のヤツならぶっ殺してぇしムカつくけど翔なら大丈夫なんだ…」


 
「「だったら二人で愛そうか」」




そんな事を話していたなんて俺は分からなかった。







________________________________。



あの事件から数日が経ち元に戻った俺達を全校生徒がほっとして見守るのが当たり前になった頃勝利から三人呼び出された。



「待ってたぞ」



生徒会室で勝利と幸哉が座って待っていた。



「待たせたか?それで…話って?」



勝利に聞く。多分眼鏡の事だろう。




「眼鏡の処分なんだが…退学で話はついた」



「っ…思ったほどに重くねぇか?」




「自分から退学を言ってきた。相当クラスで言葉巧みに嘘を言っていたんだろう…バレて居づらくしたのは本人だ。眼鏡にしたら退学の方が楽なんだろう」



「そうか…俺はそれでいいが翔はそれでいいのか?」



黙って聞いてる翔に聞いてみる。あっ…顔を見て思った。こいつマジで興味がねぇ…。



「どうでもいい。俺に関わらないなら特に言う事はない」


「はぁ…そう言うと思った。一応スマホとPCは確認して笹野木との写真とかのデータは処分したからそれの報告もあったんだ」



俺がアホなSEXをしている間この二人は本当に頑張ってくれた。



「本当にありがとう。助かった…流石学校を束ねる生徒会だな」



「剛にそう言ってもらえたら嬉しいです。あたなのお陰で僕もやっと結ばれました…」



頬を染め思い出してるのか嬉しそうに眼を細めていた。俺だって鈍くない…。芳田と結ばれたって事か…。
勝利が溜息をついて呆れている。



「それはおめでとうと言っておくけど俺はなにもしてないぞ?」



「いえ…三人の純愛に充てられました…。羨ましいと思ったら居ても立ってもいられず…」



ノロケだ。マジで興味がない…。取り敢えずおめでとう。


「そうかっ…。よかったな。そう言えば一年には言ったのか?」


「あぁ…あの三人にも報告してる。当たり前だと言っていた」


「本当に皆んなには助けてもらった。感謝する」



俺が代表で感謝した。この二人と一年が居なかったらもっと長く掛かったかもしれない…。頼もしい俺の友人達だ。


「やっと平和になったんだ…期末試験頑張ってくれよ?」




「「「はっ!?」」」


やはり仲が良い。三人揃って声をハモらせる。いつの間にそんな時期になった?不味い…ガチで勉強してねぇ。期末が終われば夏休み…。赤点取れば補習…。幾らいつも赤点を逃れていても勉強はしていた。
今回は色々あってやっていない…。


顔を見合わせて三人思ったことを一斉に声にする。



「「「勉強を教えてください!!!」」」



勝利と幸哉に頭を下げる俺達。Aクラスの方に教えてもらえれば余裕だ。



「はっ…まさかお前らに言われる事が来るとは思わなかったな…まぁ今回も俺は余裕だし。良いぜ」



「余裕はこちらもですよ。祐を教えるついでに一緒にやりましょう」



二人とも快諾してくれた。これで俺の高校生活が少し楽になる。
気づけばテストまで二週間。上の空だった授業の内容を頭に叩き入れないといけない。


テスト勉強は今日の放課後から勝利の部屋でやると決め俺は教室戻った。





それからの二週間は地獄だった。もちろん禁欲もそうだが、勝利の教え方は上手い。助かった…問題は幸哉だ。
あれは鬼だ…。心を通わせた祐にさえ容赦がない。敬語で罵られ精神的にボロボロにされた…。
それでも何とか耐えて、期末を終え三人とも無事に夏休みをゲットした。



「夏休みどうする?剛俺の家に遊びに来いよ」



和也の家…興味ある。家族とか兄弟とか分からないから気になってしまう。



「俺はバイトも無いからいつでも良いぞ。良かったら交換で俺の家にも来れば良い」



「それなら俺も参戦だな…」



翔も入ってきて話し合いの結果。俺が最初に和也の家と翔の家に遊びに行く事になった。
それで落ち着いたら二人を俺の家に招待する日程にした。翔は家の仕事もあるんだろう…早めに連絡くれと言ってきた。



「了解だ。じゃあ明日からの夏休み地元の連中とも会う時間も必要だと思うから余裕が出来たらゆっくり会おうぜ。楽しみにしてる」



話が終わり寮に戻ってきて仲良く飯を食う。明日の準備があるからお互い少しイチャイチャして各自部屋に戻る。家に帰る準備しながら恐怖の母親を思い出しゾクゾクしたが、二人が遊びにきたら、喜ぶだろう。


少し楽しみな夏休みになるな…。
準備を終えゆっくり眠りについた。



俺は基本鍵を掛けない…。


朝起きたら二人に羽交い締めにされていた。可愛いヤツらめ…。
しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

イケメンに惚れられた俺の話

モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。 こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。 そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。 どんなやつかと思い、会ってみると……

王道にはしたくないので

八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉 幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。 これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~

シキ
BL
全寮制学園モノBL。 倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。 倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……? 真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。 一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。 こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。 今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。 当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...