全寮制男子校

mmkz

文字の大きさ
上 下
34 / 103

33※

しおりを挟む
今日はワカメが解放される日だ。言い方が少しおかしいが気にしないでいこう。

翔は朝一で家から連絡が来て来週の月曜まで帰ってこられないと言っていた…。なので学校には来ていない。
家の仕事でも手伝ってるのか?
頻繁に家に呼ばれている時を思い出す。
凄く悔しそうに和也を睨んでいた。


それからの和也のテンションがおかしい。
もう一時も俺から離れない。正直ちょっとウザイ。


ワカメが解放されて警戒してるのか勝利も俺の教室には来なかった。
殆ど初めてじゃないか?和也とこんなに一緒にいるのは…。同じ寮部屋なのに変な話だ。



「ん~剛独り占め」



顔の筋肉が緩みまくって俺の背中に覆いかぶさってくる。
クラスメイト達がキャッキャ騒いでいるがまぁ和也の機嫌がいいなら良い。
俺の事故があってから過度なスキンシップはないので実は少し寂しかったりする。
絶対本人には言わないが。


午前中は流石に少し警戒していたが徐々に俺には関係ないなと考えが変わってきた。
和也と二人で食堂に行きながらのんびりと思う。

いつもの様にメニューを選び料理が来るまで待つ。
和也が俺の短い髪を弄ってるのも好きにさせてやる。



『えっ…あれ?だれ?…』
『一年の後輩に聞いたけど皆川様を突き飛ばした一年だよ』
『はぁ?あんな外見だった??』
『うわー嫌なこと起きそう…』



食堂が騒がしくなる。
いつも思うが皆よ…食事は静かにするべきだと俺は思うぞ。
騒ぎが大きい方を見ると背の小さい銀髪の生徒が橋本と若潮にしがみついて食堂に入ってきた。



「あれ…?あいつは?」



「あー俺翔に聞いたけどあいつだようるせぇ一年」



ワカメが消えて瓶底メガネが無くなっていた。
俗に言う美少年なんだろう…。
最初からその姿でいれば良かったじゃねぇか。
心の中で愚痴る。
しかし気になった事がある…全然煩くないのだ。叫びもしないし喧嘩越しでもない。
何があったかわからないが生徒会の更生がうまく行ったのならよかった。


「あの外見ならこれから人気者だな」



「俺は興味ないね。剛がそばにいれば良い」



和也が極上な笑みを浮かべてこっちを見る。
なんだ…恥ずかしい。



「そ…そうか…」



ここのテーブルだけ世界が違う。
他の生徒はワカメの変貌により衝撃を受けてる者やギラついた眼で見てる者嫉妬の混じった眼で見てる者…三者三様だ。


取り敢えずワカメは普通に登校しているし橋本や若潮が側にいるなら大丈夫だろう…。
あの二人も友人として更生に力を入れてるのかもしれないしな。


美味しい昼飯を食って残りの授業を消化して放課後。
寮に戻ってきた。
夜飯まで時間があるので離れたくないと言ってくる和也を蹴り飛ばし自室に入って少し休む。
そう言えば体育祭が終わったら期末だったな…少しノートを見るか?と珍しく勉強モードになり暫く集中する。

三十分ほど経ってふぅ…と気を抜く。


「んっ…」


俺にしては珍しい反応だった。もう俺はラフな格好をしていて下を向いたら俺の息子がジャージを少し押し上げて反応していた。
最近抜いてなかったし…


多分和也も自室でゆっくりしてるだろうと下着をズリ下げる。


ゆるゆると軽くシゴいてやるとすぐ硬くなって来た。



「んっ…んぁ…はぁ…」



先走りがトロトロ流れて俺の手の動きを助ける。
血管が浮き出で手を上下する度にビクビク震える。


自慰は久しぶりだったが静かな部屋で己の息遣いとペニスをシゴいてる時に出る水っぽい音に興奮してしまう。


あぁ…もう少しだ…


ガチャ。


「剛!ごめん!ききた…い…こと…がっ…!」



「っ!」



和也が俺の部屋にいきなり入ってきた。咄嗟にジャージを上げる。


「えぇっ?一人でしてんの?ずりぃじゃん」



「なっ!うるせぇ!なんの用だよ早く出ていけ」




和也がニヤニヤしながら近づいてくる。
自慰を見られるのがこんなに恥ずかしいのかと心臓がドキドキ暴れている。


「出ていくわけないだろ?据え膳食わぬは男の恥って知ってるか?」



「んなっ!ちょっやめ…!んっ…んぁ…ぁ」



俺が座ってる椅子を引き寄せ顔を上げられ口の中を貪られる。
クチュクチュと舌が合わさる音が耳を犯す。
キスだけで身体がビクビク跳ねてしまって思わず和也にギュっとすがり付いてしまった。



「んっはぁ…可愛いな…気持ちよかったか?ベット行こうぜ」



もう返事なんでする余裕もない。和也に手を引かれベッドに腰掛ける。それから和也が俺の服をゆっくり脱がせてくる。その間もキスが止まらない。
程なくして全裸になった。
脱いだだけで先走りを垂らす俺の節操なしのペニスがビクビクしてる。



「今日は邪魔者が居ないからゆっくりヤれそうだ…少し待っててな」



「え…?あっ…」




全裸になってる俺の前で和也がゆっくり自分の服を脱いでいく。


正直興奮した。
健康的な肌色に割れた腹筋…太い腕。今までSEXでは二人が脱いでいることなんてほとんど無かった。
逆にこれだけ素晴らしい身体に今まで抱かれていたのかと勝手に身体が火照る。



「そんな欲しそうな顔したらダメだって…」


仕方ないだろ?スイッチが入ってしまった…。
お互い全裸でギンギンに勃起してるペニスを擦り合わせベットに寝転ぶ。
和也の肌が熱い…滑らかな肌を抱き寄せ先を促す。
しおりを挟む
感想 27

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

イケメンに惚れられた俺の話

モブです(病み期)
BL
歌うことが好きな俺三嶋裕人(みしまゆうと)は、匿名動画投稿サイトでユートとして活躍していた。 こんな俺を芸能事務所のお偉いさんがみつけてくれて俺はさらに活動の幅がひろがった。 そんなある日、最近人気の歌い手である大斗(だいと)とユニットを組んでみないかと社長に言われる。 どんなやつかと思い、会ってみると……

王道にはしたくないので

八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉 幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。 これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~

シキ
BL
全寮制学園モノBL。 倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。 倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……? 真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。 一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。 こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。 今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。 当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...