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遂にこの日が来た。
少し興奮してまい睡眠が足りてない…。
充血して血走ってる。でも大丈夫…身体のコンディションは良い。
「ふっ…」
嬉しくて笑ってしまう。
「うわ…剛のテンションがヤバいな」
「確か去年もだったぞ。球技大会と体育祭の時の剛のテンションは凄いぞ」
「テンション上がってる剛に突っ込んだらどうなる?」
「さぁ…試してみれば分かるさ」
隣で二人が何か言ってるが朝食(和食)を食べている俺には関係ない。ニヤニヤして気持ち悪いぞ。
気合が違うのでおかわり三杯食った。
これで今日は大丈夫だ。
食べ終わった二人と一緒にグラウンドに向かう。素晴らしい快晴で少し長袖だと暑い位だ。開会式を始める為に自分達のクラスの方に行く。
何故か最近、生傷だらけのクラスメイトに挨拶しながら空いている場所に座って待機だ。
しかし何時もより騒がしい…。煩い方を見て納得する。球技大会と体育祭は体育委員会が主幹なんだそうだ。
今回役目の無い人気の生徒会の連中も自分のクラスに居るからかAクラスの方煩い。
まぁ俺は生徒会が居ようが負け無いが。
ん…?なんか聞こえちゃいけない声が聞こえるのは気の所為だろうか?最近敏感になってるのか…?
やめろっ俺の鼓膜!震えて音を拾うんじゃねぇ!
「なぁ!勝利!俺ここにいちゃダメか!?なあ!!」
「俺が良いって言ってんだから大丈夫だ」
「勝利ばかり狡いですよ…祐。僕の方にもおいで」
「「ってかうるさいっ!どっか行ってよ」」
「なっ!なんでお前にそんな事言われないといけないんだ!?勝利が良いって言ってるだろ!!」
「鳳が良くても俺は不快だ。さっさと一年の方に行け」
「お前誰だよ!イケメンだな!俺と友達になろう
ぜ!!」
少し離れたAクラスのブースには何故か一年のワカメ。ここは二年の場所なんだが…。
ってかここまで会話が聞こえるとか逆にすげぇ…。
俺の勘だが多分自分の傍に置きたい会長達がワカメを連れてきて会計と書記がダメだと言ってる感じか?
またもやイケメン友達攻撃発動してないか?話を聞かないワカメに眉間のシワが凄くなってる書記を見て哀れだと思う。
ワカメが声を発すると全校生徒の注目を一気に浴びる。ヤツは気にもしてないだろうが不快だ。
俺は早く大会をしたい。そして優勝の二文字のみが頭の中で輝いてる。
何時まで経ってもワカメが引かない…。
今日の俺沸点が低い。また殴ってやろうか?
「ったく…あいつの所為で始まらねぇだろ…」
「同感だ」
「和也…行ってこいよ…親友だろ?」
「え?俺!?嫌だし…面倒くさい…関わりたくねぇ」
最近この二人はワカメにキレるより関わらないという方法を選んだらしい。
まぁ正解だが…俺が思うに翔とかなら上手くワカメを抑えられる気がする。
まぁ…絶対やらないだろうが。
あっちではまだ書記とバトルしてるのかワカメ叫んでいる。
Aクラスのヤツらにも文句言われてるだろうが気持ちが折れてない。
素晴らしい精神力だ。
でもな…俺の精神力は限界だったんだよ。
ガバッと立ち上がり一年が集まってる方を見だ。知った顔を発見して腹筋に力を入れ大声で叫ぶ。
「若潮っ!!連れて行け!」
「っはっはい!」
はぁ…我ながら良い声が出たぜ…。
周りも静かになってとても良い。突然の俺の怒号に皆の時間が止まってるので丁度良いと若潮が暴れてるワカメを一年の方に連行して橋本にぶん投げていた。
そして俺にブンブン手を振って笑っていた。見た目ヤンキーなのにギャップが凄い。これを見て若潮に友達が沢山できると良いなと心から思う。
「やっと落ち着いた…」
ふぅと溜息が出る。俺の大事な体力を使ってしまった。折角エネルギーチャージしたのに勿体ない。
「これでまた剛の信者増えるぜ…絶対」
「いきなり行動するから止めれねぇ…まぁ他には渡さないが」
「俺もだって!」
「おい…流石に聞こえてるぞ。なんだ信者ってくだらねぇな」
「剛が自覚なねぇの。見ろよ周りの視線」
「意味分かんねぇって。周りも普通だろ」
「こいつに何言っても無駄だな…若潮のヤツ多分ご褒美貰いに来るぞ。ったく…でけぇ犬に懐かれやがって」
「お前らもでけぇよ!ってかご褒美って…優勝したら飯ごるから安心しろ」
「それ以上させるなよ」
「させるかアホ」
最近この二人の小言が目立つ。何がそんなに心配なのか気をつけろばかり言う。
前に一服盛られたので流石にそこまで俺は馬鹿じゃないと証明しなくては…。
可愛い後輩が役に立ってくれたのだ。お礼はちゃんとするさ…何せ食事は無料だ。
ん…何か視線を感じる…?
気を抜いていた訳じゃない。気付いたらそこに立って居た。生徒会書記の…名前が分からない。
「??」
「さっきは助かった」
「はぁ…わざわざこっちに来たのか?気にしないでくれ」
「いや…何故か気になってな…確か皆川だったか?俺は轟木だ。お前…凄く良い声してるな」
「はっ…?」
何だこいつは変態か?初対面のヤツに変なこと言われたぞ。
ってか、段々と距離が近づいてくる。
俺は嫌な予感を感じて足を一本下げる…。ドンっと背後に居た翔と和也にぶつかる。
「だから言っただろ?お前は目立つんだ」
「そうそう…俺らが牽制してやらないとダメだよな」
二人が俺の前に出る。別に守って貰いたいと思わないが正直この書記の雰囲気とか顔がヤバイ…。
変態とは関わっていけない。俺の頭に警報が鳴ってる。
「そうか…皆川と話すにはこの二人の承認がいるのか。じゃあ今は良い…また時間がある時話そか?その声でいっぱい話してくれ…」
案外あっさり去っていった。変態の笑みを浮かべて…。
はぁ…色々あって疲れる。
朝の俺のテンション返してくれよ。モチベーション上がら無いじゃねぇか!
まだ大会始まって無ねぇんだぞ?何だこの文字数は!?
少し興奮してまい睡眠が足りてない…。
充血して血走ってる。でも大丈夫…身体のコンディションは良い。
「ふっ…」
嬉しくて笑ってしまう。
「うわ…剛のテンションがヤバいな」
「確か去年もだったぞ。球技大会と体育祭の時の剛のテンションは凄いぞ」
「テンション上がってる剛に突っ込んだらどうなる?」
「さぁ…試してみれば分かるさ」
隣で二人が何か言ってるが朝食(和食)を食べている俺には関係ない。ニヤニヤして気持ち悪いぞ。
気合が違うのでおかわり三杯食った。
これで今日は大丈夫だ。
食べ終わった二人と一緒にグラウンドに向かう。素晴らしい快晴で少し長袖だと暑い位だ。開会式を始める為に自分達のクラスの方に行く。
何故か最近、生傷だらけのクラスメイトに挨拶しながら空いている場所に座って待機だ。
しかし何時もより騒がしい…。煩い方を見て納得する。球技大会と体育祭は体育委員会が主幹なんだそうだ。
今回役目の無い人気の生徒会の連中も自分のクラスに居るからかAクラスの方煩い。
まぁ俺は生徒会が居ようが負け無いが。
ん…?なんか聞こえちゃいけない声が聞こえるのは気の所為だろうか?最近敏感になってるのか…?
やめろっ俺の鼓膜!震えて音を拾うんじゃねぇ!
「なぁ!勝利!俺ここにいちゃダメか!?なあ!!」
「俺が良いって言ってんだから大丈夫だ」
「勝利ばかり狡いですよ…祐。僕の方にもおいで」
「「ってかうるさいっ!どっか行ってよ」」
「なっ!なんでお前にそんな事言われないといけないんだ!?勝利が良いって言ってるだろ!!」
「鳳が良くても俺は不快だ。さっさと一年の方に行け」
「お前誰だよ!イケメンだな!俺と友達になろう
ぜ!!」
少し離れたAクラスのブースには何故か一年のワカメ。ここは二年の場所なんだが…。
ってかここまで会話が聞こえるとか逆にすげぇ…。
俺の勘だが多分自分の傍に置きたい会長達がワカメを連れてきて会計と書記がダメだと言ってる感じか?
またもやイケメン友達攻撃発動してないか?話を聞かないワカメに眉間のシワが凄くなってる書記を見て哀れだと思う。
ワカメが声を発すると全校生徒の注目を一気に浴びる。ヤツは気にもしてないだろうが不快だ。
俺は早く大会をしたい。そして優勝の二文字のみが頭の中で輝いてる。
何時まで経ってもワカメが引かない…。
今日の俺沸点が低い。また殴ってやろうか?
「ったく…あいつの所為で始まらねぇだろ…」
「同感だ」
「和也…行ってこいよ…親友だろ?」
「え?俺!?嫌だし…面倒くさい…関わりたくねぇ」
最近この二人はワカメにキレるより関わらないという方法を選んだらしい。
まぁ正解だが…俺が思うに翔とかなら上手くワカメを抑えられる気がする。
まぁ…絶対やらないだろうが。
あっちではまだ書記とバトルしてるのかワカメ叫んでいる。
Aクラスのヤツらにも文句言われてるだろうが気持ちが折れてない。
素晴らしい精神力だ。
でもな…俺の精神力は限界だったんだよ。
ガバッと立ち上がり一年が集まってる方を見だ。知った顔を発見して腹筋に力を入れ大声で叫ぶ。
「若潮っ!!連れて行け!」
「っはっはい!」
はぁ…我ながら良い声が出たぜ…。
周りも静かになってとても良い。突然の俺の怒号に皆の時間が止まってるので丁度良いと若潮が暴れてるワカメを一年の方に連行して橋本にぶん投げていた。
そして俺にブンブン手を振って笑っていた。見た目ヤンキーなのにギャップが凄い。これを見て若潮に友達が沢山できると良いなと心から思う。
「やっと落ち着いた…」
ふぅと溜息が出る。俺の大事な体力を使ってしまった。折角エネルギーチャージしたのに勿体ない。
「これでまた剛の信者増えるぜ…絶対」
「いきなり行動するから止めれねぇ…まぁ他には渡さないが」
「俺もだって!」
「おい…流石に聞こえてるぞ。なんだ信者ってくだらねぇな」
「剛が自覚なねぇの。見ろよ周りの視線」
「意味分かんねぇって。周りも普通だろ」
「こいつに何言っても無駄だな…若潮のヤツ多分ご褒美貰いに来るぞ。ったく…でけぇ犬に懐かれやがって」
「お前らもでけぇよ!ってかご褒美って…優勝したら飯ごるから安心しろ」
「それ以上させるなよ」
「させるかアホ」
最近この二人の小言が目立つ。何がそんなに心配なのか気をつけろばかり言う。
前に一服盛られたので流石にそこまで俺は馬鹿じゃないと証明しなくては…。
可愛い後輩が役に立ってくれたのだ。お礼はちゃんとするさ…何せ食事は無料だ。
ん…何か視線を感じる…?
気を抜いていた訳じゃない。気付いたらそこに立って居た。生徒会書記の…名前が分からない。
「??」
「さっきは助かった」
「はぁ…わざわざこっちに来たのか?気にしないでくれ」
「いや…何故か気になってな…確か皆川だったか?俺は轟木だ。お前…凄く良い声してるな」
「はっ…?」
何だこいつは変態か?初対面のヤツに変なこと言われたぞ。
ってか、段々と距離が近づいてくる。
俺は嫌な予感を感じて足を一本下げる…。ドンっと背後に居た翔と和也にぶつかる。
「だから言っただろ?お前は目立つんだ」
「そうそう…俺らが牽制してやらないとダメだよな」
二人が俺の前に出る。別に守って貰いたいと思わないが正直この書記の雰囲気とか顔がヤバイ…。
変態とは関わっていけない。俺の頭に警報が鳴ってる。
「そうか…皆川と話すにはこの二人の承認がいるのか。じゃあ今は良い…また時間がある時話そか?その声でいっぱい話してくれ…」
案外あっさり去っていった。変態の笑みを浮かべて…。
はぁ…色々あって疲れる。
朝の俺のテンション返してくれよ。モチベーション上がら無いじゃねぇか!
まだ大会始まって無ねぇんだぞ?何だこの文字数は!?
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