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第二十五話 気づき
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「まさか」
「本当だ、ルシアナ、信じてくれ!」
ルシアナはケイレブの笑顔を思い浮かべた。あの人が、そんなことを?
いえ。彼はそんなこと望んでいない。
彼の血の中には、辺境の風と土が流れている。馬を駆り、乾いた大地を駆け回ることこそ、彼に似合っている。聖女のことは、迷い込んだ小鳥を庇護するように守り抜いただけだろう。
しかもあの反骨心。
ルシアナが王家にいじめられていると知り、むしろ喜んで結婚してくれた。
聖女が辺境に逃げたとき、聖女の立場は弱く、ルシアナを擁するアドランテ家が国で一番強大な家柄だった。
ただ、そういう人なのだ。
弱きを守り、強きをくじく。
ルシアナの唇が弧を描いた。
こころがあるべき場所にしっかりと根をおろしたような気がする。
「あの方が何を望み考えていたとしても、お兄様の知ったことじゃありません。私は私を救ってくれたあの方が私を求めてくださるのでしたらと、私も望みました」
ルシアナは、ケイレブ・コンラッドとともに生きることを選んだのだ。
それは、あとからなにを言われようと変わらない。
ルシアナがたどり着いた真実だった。
「ルシアナ・・」
「馬車を止めて」
「ルシアナ・・・」
「馬車を、止めなさい」
かつて、未来の王妃として期待されていたルシアナの決意を前に、ジェフリーは屈服するしかなかった。
「このまま引き返すか、私を降ろすか、どちらかを決めなさい。王都へは行きません。行くときは夫と参ります」
ルシアナは立ち上がって、馬車の天井を叩いた。
一度叩いても反応がないので、もう一度叩くと、馬車は大きく軋みながら急停止した。
「使者殿?どうなさったんで?」
御者が首を出し、ジェフリーが力なく首を横に振った。
「いや、勘違いだったようだ。ランドール伯夫人をアバルの城に送り届けないと」
「ジェフ兄様・・・」分かってくれたんだ。ああ良かった。ルシアナがそう思った瞬間、男の声がした。
「おい、情けないやつだな。せっかく二人きりにしてやったのに・・・なにしてたんだ?まだモノにしてないのか?トロいやつだぜ」
その声を聞いた途端、黒幕が誰だったのか、ルシアナには分かった。
「オーブリー兄様・・・」
オーブリーはニヤつきながら、御者を押しのけ、馬車の中に入ってきた。
「やあ、ルシアナ。元気そうだな。で、王都には行くのか?」
「行きません」
「へえ?」
そういった瞬間、オーブリーの目がギラリと光り、ジェフリーの胸を短剣で突き刺した。
「オ・・・オーブリー?」
ジェフリーは自分の胸に刺さっている短剣を見て、目を丸くしている。
なにが起こったのか、パニック状態で理解していないらしい。
「な、なにが?」問いかけるようにオーブリーを見たが、オーブリーは薄笑いを浮かべ、無言でジェフリーを馬車の外に蹴り落とした。
「なにをするんですか!」
ルシアナの叫びを意に介さず、馬車の天井を叩くと、馬車は車輪をきしませ、全速力で走り出した。
「まあ、あいつはお前にはなにもできないと分かってたから、夢を見させてやったんだがな」
オーブリーはどっかりとルシアナの向かいに腰を降ろした。
「ひ、引き返してよ!ジェフリー兄様が死んじゃう」
「もう死んでるさ。気にするな」
オーブリーがひらひらと手を振った。
「そんなことより、お前、ケイレブ・コンラッドと寝たのか。本当に?睡眠薬の量が足りなかったのか・・・いや、お前のことを捨てさせようとして、色々吹き込みすぎたか。あいつ、青筋立てて俺をにらみつけていたからな。お前と王太子の関係について教えてやったときは、殺されるかと思ったぜ」
「お兄様・・・一体何なの?何なのよ!なにがしたいの!なぜひどいことばかり・・・」
「最初から言ってるだろう。お前は隣国に行くんだよ」
「まさか、本気だったの?!」
「本気に決まってるだろう。お前と違って、俺は修道院でのんびりしていたわけじゃないんだよ」
「のんびりですって!?」
朝は3時に起床し、シスターたちが目を覚ます前に水くみを終わらせた。修道院中くまなく掃除し、冬には指先があかぎれ、血がにじんだ。
聖女を害した悪役令嬢に対して、シスターたちの目は厳しく、些細なミスを見つけては叱責され、小枝のムチで打たれた。無言でいること、頭を下げることを習ったのは修道院でだった。
シスターたちの後ろで祈ることを許されるまでには一年かかった。
夜は深夜まで働き、ベッドに倒れ込んだと思ったらすぐにまた次の朝だった。
それを、のんびり?
「だって、そうだろう?俺がどれほど苦労したと思っているんだ。従者も付けてもらえず、使用人の真似事など!」
「財産をすべて没収されたんですから、働く必要があったんです。しかも、大貴族の屋敷の執事に取り立てていただんでしょう?なにが不満なんですか」
「はあっ?不満だらけだろ!そもそも、俺が長男だったら・・・いや、お前のように女だったら・・・もっとうまく立ち回ったさ。成人していたから、許されない?なんだよ、それ。なんで弟は貴族のままでいられるのに、俺は使用人なんだ」
「・・・高貴な身分に生まれたからには責任があるというのに・・・お兄様はそれも分かっていらっしゃらない。人を羨んだり恨むことしか頭にないんですね」
「なにを、生意気な!」
オーブリーがルシアナの頬を張った。
口の中ににぶい鉄の味がひろがった。
「大体お前のせいだろう!なんで、もっときちんと王太子の心をつかんでおかなかったんだ!あれほど近くにはべっていながら、この役立たずが!」
「こころを・・・つかむ?」
その時、ルシアナの心に雷が走り、真実を照らし出した。
「こころを・・・」
「そうだよ!」
王太子ハルヴァートは、いつも氷のように冷たく、ときおり見せる素顔に惹かれた。でも・・・ケイレブにもう一度会いたいと願ったほど、強い思いはあっただろうか。
暗闇の中、ルシアナを救った大きな手。
もうだいじょうぶだとささやく、力強い声。
もう一度会って、ただお礼をいいたい。それだけを支えに修道院のつらい日々を乗り越え、辺境まで長い道のりを耐え抜いた。
そして、会ってしまえば欲が出る。
もっともっと近づきたくて、本当の妻になれたときはうれしかった。
同じ思いを王太子に感じていたわけではない。そこにあったのは、一族を背負った義務感とおさない恋心。時が来れば泡のように消えてしまう、はかなくて若い恋だった。
王太子が自分を選ばなかったのは当然だ。私だって、ケイレブに恋した今、王太子と結婚しろと言われても、それは無理だと断るしかない。
これまで、ケイレブに感じたような、魔法に揺り動かされるような感情を味わったことは一度もなかった。だから、身を任せることもできた。これが、本当の恋なんだ。
「なあんだ」ほっと心が楽になった。
「何だとは何だ?」
「いえ、別に。ですが、王太子様と結婚できなくて良かったと、今は思っております」
「な、なにを・・・」
「王太子様はいい選択をなさいました。そして、私もです。結果的に誰もがいい選択をしたんです。私は、夫のもとに帰ります。馬車をアバルに向けてください」
「そうはいくか」
オーブリーがいやらしく鼻でわらった。
「お前の売り先はもう決まってるんだよ。国境の森までもう迎えに来ている。もうすぐ着くところだ。よかったな、また高貴な身の上に返り咲けるぞ?」
「本当だ、ルシアナ、信じてくれ!」
ルシアナはケイレブの笑顔を思い浮かべた。あの人が、そんなことを?
いえ。彼はそんなこと望んでいない。
彼の血の中には、辺境の風と土が流れている。馬を駆り、乾いた大地を駆け回ることこそ、彼に似合っている。聖女のことは、迷い込んだ小鳥を庇護するように守り抜いただけだろう。
しかもあの反骨心。
ルシアナが王家にいじめられていると知り、むしろ喜んで結婚してくれた。
聖女が辺境に逃げたとき、聖女の立場は弱く、ルシアナを擁するアドランテ家が国で一番強大な家柄だった。
ただ、そういう人なのだ。
弱きを守り、強きをくじく。
ルシアナの唇が弧を描いた。
こころがあるべき場所にしっかりと根をおろしたような気がする。
「あの方が何を望み考えていたとしても、お兄様の知ったことじゃありません。私は私を救ってくれたあの方が私を求めてくださるのでしたらと、私も望みました」
ルシアナは、ケイレブ・コンラッドとともに生きることを選んだのだ。
それは、あとからなにを言われようと変わらない。
ルシアナがたどり着いた真実だった。
「ルシアナ・・」
「馬車を止めて」
「ルシアナ・・・」
「馬車を、止めなさい」
かつて、未来の王妃として期待されていたルシアナの決意を前に、ジェフリーは屈服するしかなかった。
「このまま引き返すか、私を降ろすか、どちらかを決めなさい。王都へは行きません。行くときは夫と参ります」
ルシアナは立ち上がって、馬車の天井を叩いた。
一度叩いても反応がないので、もう一度叩くと、馬車は大きく軋みながら急停止した。
「使者殿?どうなさったんで?」
御者が首を出し、ジェフリーが力なく首を横に振った。
「いや、勘違いだったようだ。ランドール伯夫人をアバルの城に送り届けないと」
「ジェフ兄様・・・」分かってくれたんだ。ああ良かった。ルシアナがそう思った瞬間、男の声がした。
「おい、情けないやつだな。せっかく二人きりにしてやったのに・・・なにしてたんだ?まだモノにしてないのか?トロいやつだぜ」
その声を聞いた途端、黒幕が誰だったのか、ルシアナには分かった。
「オーブリー兄様・・・」
オーブリーはニヤつきながら、御者を押しのけ、馬車の中に入ってきた。
「やあ、ルシアナ。元気そうだな。で、王都には行くのか?」
「行きません」
「へえ?」
そういった瞬間、オーブリーの目がギラリと光り、ジェフリーの胸を短剣で突き刺した。
「オ・・・オーブリー?」
ジェフリーは自分の胸に刺さっている短剣を見て、目を丸くしている。
なにが起こったのか、パニック状態で理解していないらしい。
「な、なにが?」問いかけるようにオーブリーを見たが、オーブリーは薄笑いを浮かべ、無言でジェフリーを馬車の外に蹴り落とした。
「なにをするんですか!」
ルシアナの叫びを意に介さず、馬車の天井を叩くと、馬車は車輪をきしませ、全速力で走り出した。
「まあ、あいつはお前にはなにもできないと分かってたから、夢を見させてやったんだがな」
オーブリーはどっかりとルシアナの向かいに腰を降ろした。
「ひ、引き返してよ!ジェフリー兄様が死んじゃう」
「もう死んでるさ。気にするな」
オーブリーがひらひらと手を振った。
「そんなことより、お前、ケイレブ・コンラッドと寝たのか。本当に?睡眠薬の量が足りなかったのか・・・いや、お前のことを捨てさせようとして、色々吹き込みすぎたか。あいつ、青筋立てて俺をにらみつけていたからな。お前と王太子の関係について教えてやったときは、殺されるかと思ったぜ」
「お兄様・・・一体何なの?何なのよ!なにがしたいの!なぜひどいことばかり・・・」
「最初から言ってるだろう。お前は隣国に行くんだよ」
「まさか、本気だったの?!」
「本気に決まってるだろう。お前と違って、俺は修道院でのんびりしていたわけじゃないんだよ」
「のんびりですって!?」
朝は3時に起床し、シスターたちが目を覚ます前に水くみを終わらせた。修道院中くまなく掃除し、冬には指先があかぎれ、血がにじんだ。
聖女を害した悪役令嬢に対して、シスターたちの目は厳しく、些細なミスを見つけては叱責され、小枝のムチで打たれた。無言でいること、頭を下げることを習ったのは修道院でだった。
シスターたちの後ろで祈ることを許されるまでには一年かかった。
夜は深夜まで働き、ベッドに倒れ込んだと思ったらすぐにまた次の朝だった。
それを、のんびり?
「だって、そうだろう?俺がどれほど苦労したと思っているんだ。従者も付けてもらえず、使用人の真似事など!」
「財産をすべて没収されたんですから、働く必要があったんです。しかも、大貴族の屋敷の執事に取り立てていただんでしょう?なにが不満なんですか」
「はあっ?不満だらけだろ!そもそも、俺が長男だったら・・・いや、お前のように女だったら・・・もっとうまく立ち回ったさ。成人していたから、許されない?なんだよ、それ。なんで弟は貴族のままでいられるのに、俺は使用人なんだ」
「・・・高貴な身分に生まれたからには責任があるというのに・・・お兄様はそれも分かっていらっしゃらない。人を羨んだり恨むことしか頭にないんですね」
「なにを、生意気な!」
オーブリーがルシアナの頬を張った。
口の中ににぶい鉄の味がひろがった。
「大体お前のせいだろう!なんで、もっときちんと王太子の心をつかんでおかなかったんだ!あれほど近くにはべっていながら、この役立たずが!」
「こころを・・・つかむ?」
その時、ルシアナの心に雷が走り、真実を照らし出した。
「こころを・・・」
「そうだよ!」
王太子ハルヴァートは、いつも氷のように冷たく、ときおり見せる素顔に惹かれた。でも・・・ケイレブにもう一度会いたいと願ったほど、強い思いはあっただろうか。
暗闇の中、ルシアナを救った大きな手。
もうだいじょうぶだとささやく、力強い声。
もう一度会って、ただお礼をいいたい。それだけを支えに修道院のつらい日々を乗り越え、辺境まで長い道のりを耐え抜いた。
そして、会ってしまえば欲が出る。
もっともっと近づきたくて、本当の妻になれたときはうれしかった。
同じ思いを王太子に感じていたわけではない。そこにあったのは、一族を背負った義務感とおさない恋心。時が来れば泡のように消えてしまう、はかなくて若い恋だった。
王太子が自分を選ばなかったのは当然だ。私だって、ケイレブに恋した今、王太子と結婚しろと言われても、それは無理だと断るしかない。
これまで、ケイレブに感じたような、魔法に揺り動かされるような感情を味わったことは一度もなかった。だから、身を任せることもできた。これが、本当の恋なんだ。
「なあんだ」ほっと心が楽になった。
「何だとは何だ?」
「いえ、別に。ですが、王太子様と結婚できなくて良かったと、今は思っております」
「な、なにを・・・」
「王太子様はいい選択をなさいました。そして、私もです。結果的に誰もがいい選択をしたんです。私は、夫のもとに帰ります。馬車をアバルに向けてください」
「そうはいくか」
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