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第十五話 プロポーズ
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部屋の中は水を打ったような冷たい空気に満たされた。
「廃鉱山?そんなもの、持参金になるんですの・・・?」
マリアンヌ夫人がつぶやいた。
ルシアナの持参金について知らなかったのは、マリアンヌ夫人だけだったらしい。
侯爵もケイレブも気まずそうに視線をそらした。
「悪女だ、悪役令嬢だと言われたルシアナにダイヤモンド鉱山が付いてくるなんておかしいと思わなかったのかよ。あの山は、男爵令嬢だった祖母がアドランテ家に嫁入りするときに持参金として持ってきたんだ。その当時はダイヤがたくさん出たそうだが・・・とっくに取り尽くしちまって、今じゃ石ころしか転がってないよ」
「まあ・・・そんな廃鉱山を持参金につけるなんて・・・」よほど王家の恨みを買ったんですわね、という言葉を夫人は慌てて飲み込んだ。
「あの・・・鉱山を・・・知りませんでした」
ルシアナは薄っすらと微笑んだ。「そうですか。侯爵様もランドール様もご存知だったんですね・・・そう」
領地の人たちにあれほど嫌われていたのになぜ侯爵が自分を追い出さなかったのかをようやく理解した。
挨拶すら許されなかったのに。目当ては、ダイヤモンド鉱山?でも、兄のいうとおりとっくに枯渇している。
ルシアナの他の財産といえば、修道院を出るときにもらったわずかばかりの給金とウールのワンピース、それと祖母の形見のロケットだけだった。
ケイレブは財産目当てに優しくしてくれていたのかと思うだけでも、胸が痛い。
「私には財産はございませんし、王家からいただける持参金も、鉱山ひとつ・・・なんですね。つまり、持参金はないも同然です。ないのだから、お兄様にお分けする財産もございません。そうですよね?お兄様」
「・・・まあ、確かに」
「それでは、今後二度と私の持参金を目当てに”たかり”のような真似はおやめくださいね」
「おい!失礼だぞ!俺を誰だと思っているんだ!俺は”たかり”なんかじゃない」
「もちろん、存じ上げております」
兄に今後付きまとわれずに済む。そう思っただけで、自分の中のなにかがぽきんと折れた。
「では、これで失礼いたします。そろそろ、出立の準備をさせていただきますので。ジェフ兄様、王都まで連れ帰ってくださいますわよね?」
「ああ」ジェフリーがうれしそうに立ち上がった。満足気に胸をはり、ほほえんだ。「明日、すぐに出発しよう」
「まあ、今すぐというわけには行かないんですの?」ルシアナはこれ以上一分たりともここにいたくなかった。胸が張り裂けてしまいそうだ。
「今からでは、日が暮れてしまう。王都までは長い道のりだ、朝まで待ってくれ」
だが、常識的なジェフリーの言葉に小さくうなずき肩を落とした。
「・・・そうですか」
ならば仕方がない。ルシアナは立ち上がり、侯爵と侯爵夫人に深く礼を取った。
「ご挨拶が遅れました。ルシアナでございます。これまでのご厚情ありがとうございました。この御恩は忘れません」完璧なカーテシーで侯爵への敬意を示すルシアナに、侯爵は気まずさを覚えていた。いままで、聖女の敵だと思って冷たくしていたが・・・目の前にいる女性は、まだたった19歳。少女の面影を残していた。
「そうか、わざわざ辺境まで来ていただき、ご苦労だった」侯爵の言葉に、夫人は驚いた。
「まあ!あなたったら!ルシアナ、急いで帰る必要はないのよ?ゆっくりしていったら?もう少しあなたに優しくしてあげられたらと反省しているの」
「ありがとうございます。ですが、先を急ぎますので」ルシアナの硬いほほえみは、マリアンヌ夫人に決して心を許してはいないと告げていた。
「そう・・・」
「お借りしたものはすべて部屋に置かせていただきます。こちらも・・・」ルシアナはマリアンヌ夫人から借りたガウンを指し示した。「ありがとうございました。本当はお嫌だったでしょうに・・・素敵な衣装を貸していただけて感謝しております」
「貸したんじゃない、あなたにあげたのよ。新しい衣装だってあつらえようと思っていたのに」
「お気持ちだけ頂戴いたします」
ルシアナは丁寧に頭を下げた。まさか、あの鉱山を持参金につけるとは・・・王家も人が悪い。
廃鉱山だと暴露されてかえってよかった。もし、ダイヤモンド鉱山目当てで結婚し、実は廃鉱山だと分かったら、どれほど肩身が狭いだろう。それどころか、詐欺にかけたと離縁されたに違いない。
「ルシアナ嬢」
ケイレブが静かに声をかけた。
「あなたの持参金が廃鉱山だというのは本当か」
ルシアナはぐいっとあごを上げた。
「そうです。もう、ダイヤは出ません」
「そうか・・・で、今までダイヤの採掘をしていた人たちはどこに?」
「さあ?大半は近くに住んで農業を営んでいると聞きますが、詳しいことはなにも」
「へえ・・・それは・・・」ケイレブはなにかを考えるようにあごに手を置いた、「今回、鉱山を持参金につけたのは王家の嫌がらせか?」
「私にはわかりません。持参金としていただけるということも、さきほど初めて知った話です。そして、そのお話が侯爵様やランドール様には伝わっていた、ということも」
責めるつもりはない。だが、少しだけ言葉に険が混じった。
ケイレブはルシアナの前に立ち、じっとその顔を見つめた。
(ダイヤモンド鉱山目当てだと思ってプライドが傷ついているのかな。それとも、ふてくされている?)
そう考えると、思わず笑いがこぼれた。なんと、かわいらしい。
「ははは」
思わず笑い声を上げると、ルシアナが小さくにらみつけた。馬鹿にされた、と思ったのだ。
だが、次の瞬間、ケイレブがルシアナの前に片膝を付いた。
「え?」
「ケイレブ!?」
マリアンヌ夫人が叫んでいる。まさか、そんな、嘘でしょう?
「ルシアナ嬢。あなたに結婚を申し込みます。持参金は廃鉱山で結構!美しいあなたを妻にする栄誉だけでも十分なのに、かつての鉱山までいただけるとは!」
ケイレブは大仰に驚いてみせた。「王家も太っ腹だ。ありがたく頂戴して我が妻にシルクのベルトをあつらえましょう」
「なんですって?」
「持参金など、もともと当てにしていなかったのでね。しかも、こんなに美しくか弱い女性に王家の嫌がらせ?ぜひ結婚していただきたい!」
「・・・え?」
「あなたは悪女じゃない。俺だけの花だ。どうか、あなたを守る権利と義務を与えてください」
驚きすぎて、胸が激しく鼓動を打ち鳴らし、ルシアナは握りこぶしで胸を抑えた。
部屋の片隅ではマリアンヌ夫人が気を失い、夫である侯爵がすかさず体を支えた。
イエスと言えれば、どれほど幸せだろう。でも、ルシアナにはもうその権利はない。
「ありがたいお申し出ですが・・・お断りさせていただきます」
「なぜ?」
「理由は、おわかりでしょう?」
もう限界だった。あふれ出る涙をこらえることができない。
口を開けば泣き声を上げてしまいそうだ。
ルシアナは部屋から駆け出した。淑女のたしなみなんて、もうかまってはいられない。
「廃鉱山?そんなもの、持参金になるんですの・・・?」
マリアンヌ夫人がつぶやいた。
ルシアナの持参金について知らなかったのは、マリアンヌ夫人だけだったらしい。
侯爵もケイレブも気まずそうに視線をそらした。
「悪女だ、悪役令嬢だと言われたルシアナにダイヤモンド鉱山が付いてくるなんておかしいと思わなかったのかよ。あの山は、男爵令嬢だった祖母がアドランテ家に嫁入りするときに持参金として持ってきたんだ。その当時はダイヤがたくさん出たそうだが・・・とっくに取り尽くしちまって、今じゃ石ころしか転がってないよ」
「まあ・・・そんな廃鉱山を持参金につけるなんて・・・」よほど王家の恨みを買ったんですわね、という言葉を夫人は慌てて飲み込んだ。
「あの・・・鉱山を・・・知りませんでした」
ルシアナは薄っすらと微笑んだ。「そうですか。侯爵様もランドール様もご存知だったんですね・・・そう」
領地の人たちにあれほど嫌われていたのになぜ侯爵が自分を追い出さなかったのかをようやく理解した。
挨拶すら許されなかったのに。目当ては、ダイヤモンド鉱山?でも、兄のいうとおりとっくに枯渇している。
ルシアナの他の財産といえば、修道院を出るときにもらったわずかばかりの給金とウールのワンピース、それと祖母の形見のロケットだけだった。
ケイレブは財産目当てに優しくしてくれていたのかと思うだけでも、胸が痛い。
「私には財産はございませんし、王家からいただける持参金も、鉱山ひとつ・・・なんですね。つまり、持参金はないも同然です。ないのだから、お兄様にお分けする財産もございません。そうですよね?お兄様」
「・・・まあ、確かに」
「それでは、今後二度と私の持参金を目当てに”たかり”のような真似はおやめくださいね」
「おい!失礼だぞ!俺を誰だと思っているんだ!俺は”たかり”なんかじゃない」
「もちろん、存じ上げております」
兄に今後付きまとわれずに済む。そう思っただけで、自分の中のなにかがぽきんと折れた。
「では、これで失礼いたします。そろそろ、出立の準備をさせていただきますので。ジェフ兄様、王都まで連れ帰ってくださいますわよね?」
「ああ」ジェフリーがうれしそうに立ち上がった。満足気に胸をはり、ほほえんだ。「明日、すぐに出発しよう」
「まあ、今すぐというわけには行かないんですの?」ルシアナはこれ以上一分たりともここにいたくなかった。胸が張り裂けてしまいそうだ。
「今からでは、日が暮れてしまう。王都までは長い道のりだ、朝まで待ってくれ」
だが、常識的なジェフリーの言葉に小さくうなずき肩を落とした。
「・・・そうですか」
ならば仕方がない。ルシアナは立ち上がり、侯爵と侯爵夫人に深く礼を取った。
「ご挨拶が遅れました。ルシアナでございます。これまでのご厚情ありがとうございました。この御恩は忘れません」完璧なカーテシーで侯爵への敬意を示すルシアナに、侯爵は気まずさを覚えていた。いままで、聖女の敵だと思って冷たくしていたが・・・目の前にいる女性は、まだたった19歳。少女の面影を残していた。
「そうか、わざわざ辺境まで来ていただき、ご苦労だった」侯爵の言葉に、夫人は驚いた。
「まあ!あなたったら!ルシアナ、急いで帰る必要はないのよ?ゆっくりしていったら?もう少しあなたに優しくしてあげられたらと反省しているの」
「ありがとうございます。ですが、先を急ぎますので」ルシアナの硬いほほえみは、マリアンヌ夫人に決して心を許してはいないと告げていた。
「そう・・・」
「お借りしたものはすべて部屋に置かせていただきます。こちらも・・・」ルシアナはマリアンヌ夫人から借りたガウンを指し示した。「ありがとうございました。本当はお嫌だったでしょうに・・・素敵な衣装を貸していただけて感謝しております」
「貸したんじゃない、あなたにあげたのよ。新しい衣装だってあつらえようと思っていたのに」
「お気持ちだけ頂戴いたします」
ルシアナは丁寧に頭を下げた。まさか、あの鉱山を持参金につけるとは・・・王家も人が悪い。
廃鉱山だと暴露されてかえってよかった。もし、ダイヤモンド鉱山目当てで結婚し、実は廃鉱山だと分かったら、どれほど肩身が狭いだろう。それどころか、詐欺にかけたと離縁されたに違いない。
「ルシアナ嬢」
ケイレブが静かに声をかけた。
「あなたの持参金が廃鉱山だというのは本当か」
ルシアナはぐいっとあごを上げた。
「そうです。もう、ダイヤは出ません」
「そうか・・・で、今までダイヤの採掘をしていた人たちはどこに?」
「さあ?大半は近くに住んで農業を営んでいると聞きますが、詳しいことはなにも」
「へえ・・・それは・・・」ケイレブはなにかを考えるようにあごに手を置いた、「今回、鉱山を持参金につけたのは王家の嫌がらせか?」
「私にはわかりません。持参金としていただけるということも、さきほど初めて知った話です。そして、そのお話が侯爵様やランドール様には伝わっていた、ということも」
責めるつもりはない。だが、少しだけ言葉に険が混じった。
ケイレブはルシアナの前に立ち、じっとその顔を見つめた。
(ダイヤモンド鉱山目当てだと思ってプライドが傷ついているのかな。それとも、ふてくされている?)
そう考えると、思わず笑いがこぼれた。なんと、かわいらしい。
「ははは」
思わず笑い声を上げると、ルシアナが小さくにらみつけた。馬鹿にされた、と思ったのだ。
だが、次の瞬間、ケイレブがルシアナの前に片膝を付いた。
「え?」
「ケイレブ!?」
マリアンヌ夫人が叫んでいる。まさか、そんな、嘘でしょう?
「ルシアナ嬢。あなたに結婚を申し込みます。持参金は廃鉱山で結構!美しいあなたを妻にする栄誉だけでも十分なのに、かつての鉱山までいただけるとは!」
ケイレブは大仰に驚いてみせた。「王家も太っ腹だ。ありがたく頂戴して我が妻にシルクのベルトをあつらえましょう」
「なんですって?」
「持参金など、もともと当てにしていなかったのでね。しかも、こんなに美しくか弱い女性に王家の嫌がらせ?ぜひ結婚していただきたい!」
「・・・え?」
「あなたは悪女じゃない。俺だけの花だ。どうか、あなたを守る権利と義務を与えてください」
驚きすぎて、胸が激しく鼓動を打ち鳴らし、ルシアナは握りこぶしで胸を抑えた。
部屋の片隅ではマリアンヌ夫人が気を失い、夫である侯爵がすかさず体を支えた。
イエスと言えれば、どれほど幸せだろう。でも、ルシアナにはもうその権利はない。
「ありがたいお申し出ですが・・・お断りさせていただきます」
「なぜ?」
「理由は、おわかりでしょう?」
もう限界だった。あふれ出る涙をこらえることができない。
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