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80 娘の料理

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2022年4月14日

最近、年度末に比べると少し仕事が楽になった気がします、などと書いた途端に怒涛の出張祭りで、私のエッセイ執筆時間である昼休みがまともにとれません。というか、出かけていて座ってないので、書けません。
どこかで、エッセイ読んでいる人が私に出張を押し付けている訳はないのですが、なぜでしょう。

ま、そんなこんなでとうとう栄えある80話ですよ!すごーい。
パチパチパチパチ
おお、拍手が聞こえてきました。
えへ、ちょっと嬉しい。


それは、ともかく。

というわけで残業が続いてしまいまして、夕飯が作れません。
旦那も遅くて、誰も夕飯を作れない日が数日続きましたが、子供たちは知らん顔して腹減らしてました。
で、とうとう言いました。

「いい加減、自分で飯作れ」

たまに、どうしても帰れない時があるんですよ。
そういう時くらい、ご飯を作って欲しいのです。
とりあえず、ご飯レンチンでいいから、自分の腹を満たしてくれ!ということです。

すると、「作るよ~」と軽い返事が。(by 兄)
「ママが帰ってくるかどうかわからないから、待ってるうちに時間経っちゃった~」というではありませんか。

というわけで、残業決定の日にラインで「今日どうしても帰れないからご飯作って食べてね」と連絡してみたら「おけ」と返事が!(by 娘)

おお!!

で、その日残業から帰ってきたら、皆食事を済ませていて、安心したのですが、タッパーの中に謎の物体が残っていました。

「これ何?」と聞くと、兄が「娘が作ったけど、しょっぱすぎて誰も食べられない何か」というではありませんか。
なぜ、冷蔵庫の普通の食品から謎食品ができるのでしょうか。

卵のように見えますが、なんか茶色っぽい。
もやしみたいなものも入ってます。
茶色い炒り卵にもやしが混じってる、みたいな?
ちょっと私のレパートリーにはありません。

すると娘が、「これ、作ったけど、しょっぱすぎるから、ママ、なんとかして」というではありませんか。

え‥‥‥
捨てちゃダメなの?

とりあえず、恐る恐る食べてみると、ガチで塩です。
なぜ卵なのに塩なのかわかりません。でもしょっぱすぎて食べられないことだけはわかりました。
茶色すぎるので「醤油を入れすぎちゃったのかな~?」と軽く言ってみると。「醤油入ってないから、塩だから。」と真剣な回答が。
じゃ、なんでこんなに茶色いのよ‥‥
すっと冷蔵庫にしまい、なかったことにしたのですが、捨ててしまったら子供の心を傷つけてしまうのでしょうか。
でも、しょっぱすぎるんだけど、一体どうしたら‥‥

翌日は、出張の合間の移動時間にボケーっと謎料理を食べられるようにするにはどうしたらいいのか考え続けました。
野菜炒めに塩の代わりに入れるとか?
キャベツたっぷりならなんとかなる?
でも、まずそう。

うーん、いい方法を思いつきません。

「埋めたらいいんじゃない?」

悪魔が囁きます。

娘にバレたら泣くでしょうか。
そして、埋めた卵?をカラスが掘り返して、食べようとしたカラスが不味くて激怒しているところを、娘に泣かれながら箒で追い払う妄想までしたところで突如閃きました!

スープにしたらいいんじゃない?
多分卵?だし。

というわけでたっぷりのお湯にキャベツたっぷりと新玉ねぎを入れ、元卵?をぶち込みました。
塩加減がわからないので、だしはなしです。

火が通ったところで味見をしてみると、十分にしょっぱいことがわかりました。
気持ちだけ(小さじ半分)コンソメとハムを足したら、なんとなく食べられる食品になりました。
ふー、良かった。

なのに、こんなに苦労したのに誰からも特にコメントはありませんでした。
一日がかりでやっとスープにして食べることを思いついたのにさー。
まあ、でも残さず食べてくれて良かったです。

あとで聞いたら、「ママならなんとかできるかと思って捨てずにとっておいた」とのこと。
いやー、こっそり捨てたり埋めたりしなくて良かったです。ちょっとヤバかった。

週末には娘に料理を教えたいと思います。
※これまで教えようとしては何度も断られています。






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