堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

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第三章

ガブリエルの自我

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俺は今ガブリエルの部屋の前に立っている。まあ部屋と言っても医務室なんだが。
サタナエルのときはゆっくり時間をかけて自我を教えられたけど、今はそんなに時間をかけるわけにはいかない、他にも天使はいるわけだし一人一人に長い時間かまってやるわけにはいかないんだ。

だがこれは俺がやるって決めたことだ、最後まで責任もってやり切ろう。だがその前に

「何でお前がここにいるんだよサタナ」

俺がここに来てからずっとこいつはそばにいる、正直うっとうしい。

「彼女候補として相手がたとえ天使であっても女と二人で部屋に入れるわけにはいかないのよ」

何だよその理由、俺は浮気なんかしないぞ。でもまあ、心配されるのも悪くはないな。

「おいお前たち外で話してないで入ってきたらどうなんだ」

中からガブリエルの声が聞こえてきた。仲間で俺たちの声聞こえてたのか恥ずかし。

俺は腹をくくって中に入った。

「失礼します、んっ間違えました、失礼しました」

なんとなかには別の女の人が入っていた。おかしいな部屋間違えたか。

「あっている、速く入ってこい、お前たち私をなめているのか」

「「はいい」」

「な、やっぱり別人だろ」

「ええそうね、誰よあなたここはガブリエルの部屋よ」

「私がガブリエルだ、鎧を脱いでいるだけでそんなに違うのか」

「はい、まったくおきれいですね」

俺はつい緊張して敬語になってしまった。するとサタナが俺の脇腹に肘撃ちをしてきた。グアッ俺はあまりの痛みに悶絶してしまった。

「お前たちを見ているとなんだか心が安らぐな天界にいたときは常に緊張してたからな、それと天使を堕天させるのは案外簡単だぞ地上に一日いれば感情が生まれ天使は堕天する」

「本当かそれ、ありがたい情報だな」

「そうね、てことはあなたはもうガブリなのね」

「ガブリはやめてくれ、せめてガブであーでももっと女の子らしい名前がいいな」

すぐに変わったガブリエルの口調を聞いてびっくりした。堕天ってここまで変わるものなのかでかいな人の感情の部分。

こうしてガブリエルと俺は中を深めていった。
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