堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

文字の大きさ
上 下
21 / 33
第二章

天使の牢獄の支配者 サンダルフォンとの戦い

しおりを挟む
俺とサタナ、ベルゼブブさんの三人のはサンダルフォンと闘っていた。

「おいサタナもっと広く深く沼を作れ」

サタナが足を抑え、俺は両手を塞ごうと試行錯誤していた。

今ベルゼブブさんは毒づくりでこちらをサポートできない。俺が何とかするしかない、だがどうすれば・・・そうだ天文操作で今まで以上に重力をかけて、月並みの大きさの隕石をぶつけられれば、

「明けの明星、あれ発動しないなぜだ」

「その力を支配してるのはルシファーだぞ、お前ごときが契約なしで使えるものか」

「ふん、その通りだ、勝手に抜け出しよって、二人で逃げたからどこか遠くに行って仲良く暮らしていくのかと思って放っておいたが、ウリエルを助けるのが理由だったのか、言ってくれれば儂の軍隊を貸してやったのに」

「ルシファーお前来てくれたのか」

「このまま倒せるようなら、放っていたところだがそうもいきそうにないんでな」

「そうか、すまない」

「なあに儂も若いころはいろいろやらかして、神に怒られたもんだ、お前はサタナと足の動きを止めておれ儂が手本を見せてやる、明けの明星」

ルシファーがそう言うと辺り一帯ごとサンダルフォンが押しつぶれていく、なんて力だ。

「太陽の熱だ燃え尽きろ」

そう言うとルシファーの腕を出し手を広げた。すると小さい太陽が出来上がり、それをすごい勢いでサンダルフォンに向けて撃ちはなった。ボカアァーーン

今サンダルフォンは抑えつけられていて動けないでいたそこにルシファーの撃った太陽が当たり、サンダルフォンは丸焦げになっていた。

「とどめです」

ベルゼブブさんはそう言うとサンダルフォンに向けて大きな蜂を飛ばした。その蜂はサンダルフォンを刺し自分の体の中にある毒を全て打ち込んだ。ドスッ、

「やったのか」

「ああそうみたいだな、徐々に消滅していっている」

「あ、そういえばウリエルはどうなったんですか」

「ああその情報なら嘘だ、牢獄に奴隷の鬼がいただろうそいつが俺たちの中に忍び込んでいてなうわさを流したそうだ」

「そうでしたか、嘘でしたか」

「まあサンダルフォンを倒したんだ誇っていいと思うぞ」

俺たちはそんな話をしながら、バベルの塔へと帰った。

その夜実戦練習場

「くそ俺は何もできなかった、サンダルフォンはルシファーとベルゼブブさんの二人で倒したようなもんだ」

俺はその夜一睡もせず、明けの明星と新しい技の開発をした。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!

ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。 なのに突然のパーティークビ宣言!! 確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。 補助魔法師だ。 俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。 足手まといだから今日でパーティーはクビ?? そんな理由認められない!!! 俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな?? 分かってるのか? 俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!! ファンタジー初心者です。 温かい目で見てください(*'▽'*) 一万文字以下の短編の予定です!

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

筋トレ民が魔法だらけの異世界に転移した結果

kuron
ファンタジー
いつもの様にジムでトレーニングに励む主人公。 自身の記録を更新した直後に目の前が真っ白になる、そして気づいた時には異世界転移していた。 魔法の世界で魔力無しチート無し?己の身体(筋肉)を駆使して異世界を生き残れ!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

だいたい全部、聖女のせい。

荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」 異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。 いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。 すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。 これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。

いい子ちゃんなんて嫌いだわ

F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが 聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。 おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。 どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。 それが優しさだと思ったの?

俺の娘、チョロインじゃん!

ちゃんこ
ファンタジー
俺、そこそこイケてる男爵(32) 可愛い俺の娘はヒロイン……あれ? 乙女ゲーム? 悪役令嬢? ざまぁ? 何、この情報……? 男爵令嬢が王太子と婚約なんて、あり得なくね?  アホな俺の娘が高位貴族令息たちと仲良しこよしなんて、あり得なくね? ざまぁされること必至じゃね? でも、学園入学は来年だ。まだ間に合う。そうだ、隣国に移住しよう……問題ないな、うん! 「おのれぇぇ! 公爵令嬢たる我が娘を断罪するとは! 許さぬぞーっ!」 余裕ぶっこいてたら、おヒゲが素敵な公爵(41)が突進してきた! え? え? 公爵もゲーム情報キャッチしたの? ぎゃぁぁぁ! 【ヒロインの父親】vs.【悪役令嬢の父親】の戦いが始まる?

処理中です...