堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

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第二章

ウリエルを助けに天使の牢獄へ2

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俺とサタナはウリエルが捕まっているという監獄に忍び込んでいる。

「おいあれ片手に炎持ってるし、ウリエルじゃないか」

「そうね格好と言い、纏っているオーラと言い、本人でしょう」

俺たちはウリエルに近づいた。

「おいウリエル助けに来てやったぞ」

「ふん、かかったな」

「何、誰だどこにいる俺たちは来るときに誰にも見られてないはず」

「何を言ってる私はお前たちの存在をこの監獄に入ってくるところから知っておったわ、それにお前たちがここまでくるのをずっと近くで見ていたぞ」

その瞬間、壁だと思っていたところが二つに割れた、ゴおおおお、ドカーーン。

何と俺たちが壁だと思っていたものは、サンダルフォンの足だった。

「もう少し開けた場所に行くぞ、空間よ、無の世界へ」

俺たちは開けた場所に追い出された。そこは何もなくただ広大な地面が広がっていた。

「お前たちはお人よし過ぎるんじゃないか、ウリエルとは何のかかわりもないだろ、まさか一度拳を交えたから戦友だとか言い出さないよな」

何だこいつでかすぎるだろ、頭が雲の中に・・・

「おいサタナどうするこいつは手に負えないぞ」

「大丈夫です、彼はがたいは大きいですががたい、その代わりにフィジカルしか使えません」

「なるほどじゃあ全てが強いわけじゃないんだな」

俺は考えてまずは動きを止めるために氷で足を固めた。が難無く破壊された。

「おお凄いな、じゃあこれならどうだ、肩まで浸かれ底なし沼」

どんどん体が沈んでいった。効いたみたいだな。

「サタナどうする」

「そうですね、ああこんな時ベルゼブブさんがいたら・・・」

俺の懐から一匹の虫が出てきて、やがてそれが人型になった。

「しょうがないですね助けてあげましょう、でもこれからは無断で出ていくのは控えてくださいね」

「え、何時からそこへいたんですか」

「これは俺の問題だ、ぐらいからでしょうか」

「最初っからじゃないですか、てことはあれも」

「見ましたよ、潰されそうだったんで外からがっつり、ずいぶんと仲が良くなりましたね」

「あ、あれはそういうのじゃなくて・・・」

俺とサタナは二人だけだと思いずいぶん恥ずかしいセリフを言ってしまった。
俺たちはゆでだこの様に赤面していた。何だよゆでだこって。

「話はあとです、足止めお願いします、とびっきり強力な毒を用意するので」

「おいサタナやるぞ」

「ええ」

ベルゼブブさんが参戦し、有利になったと思われたが・・・


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