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第二章
天使を生む天使 ラドゥエリエル
しおりを挟むルシファーたちと今日も特訓しているといつも通り鬼が走ってきた。
「ルシファー様ー大変です」
「騒々しい奴だな、いつもお前じゃないか他の奴は何をしているんだ」
「伝令係は私なもので、それで大変なんです。あの天使ラドゥエリエルが来ました」
「またすごい奴が来たのか一体今度は何の用だよ」
「ラドゥエリエルは天使を生むことを神に許されたといわれる天使よ」
「なんだよそれ無敵じゃないか、メタトロンみたいなやつをバンバン出されたら敵わないぞ」
「その点は大丈夫よ、天使を作るときは輪廻の中の魂を使うの、強い魂から作るとメタトロンみたいな天使も作れるけど、それには時間がかかるし魂は選べないからねガチャみたいな感じよ」
「なるほど、時間を与えなければいいわけだな、それに声から天使が生まれるならあれが使えるな・・・」
俺たちはバベルの塔に向かった。いつもみたいにルシファーが担ごうとしたが、羽の生えているサタナは断った。
「ああなんか俺一人カッコ悪いな」
「一瞬だけだろ、それとも走って登るか」
「お願いします」
「情けないわね、それでも男なのしっかりしなさいよね」
くそ羽さえ生えてれば俺だって・・・言っても無駄か
俺はルシファーに抱えられ塔を登り、最上階のラドゥエリエルがいるとこまで行った。そこに行くと綺麗で神々しい体格だけで見ると高校生ぐらいの女の天使がいた。
「天使様は暇なのか、俺たちにかまってないで仕事に戻ったらいかがですか」
「そうしたいのはやまやまだけど、これもあいにく仕事なのよ、だから別にいいじゃない、だからそんなこと言わないでよ、泣くわよ」
「なああれは神様の好きなタイプに育てられたのか、どうしても忠誠心なんてもの持っているとは思えないんだが」
「気をつけなさいあれでも、あのメタトロンと肩を並べる天使よ、四大天使を除いた七大天使は一癖も二癖もある存在らしいわ」
「そうだな、メタトロンはのんきそうだったし、この人はなんかわがままって感じだし」
「何よ何よ私抜きで話しちゃったりしてどうせ陰口でしょ、もう分かってるのよ私は皆に嫌われてるのよーー」
ヒック、ヒック、スンスン
「あっ大変だあいつを泣かせるな、サタナどうにかしてくれ」
「あんた男でしょ彼女をとかいたんでしょあんたがどうにかしなさいよ」
は、なんだよそれーしょうがねえなあ、確かこういう女は優しくされるのに弱いんだ、俺は近づいて小さい子を相手にするように
「おい、ラドゥエリエル、もっと自分に自信を持て、お前を嫌う奴なんかいねえよ」
「でもっ」
「だってお前はこんなに可愛いじゃねえか、そんなこと言うやつはいねえよ」
「ほ、本当にでも私そんなこと言われたっことないよ」
「それは他のやつの見る目がないだけだよ、お前は十分可愛いよ大丈夫だ」
俺はそういって頭を撫でてやった。ふう、こんなもんでいいだろう。
「この女ったらしが、最低ね」
サタナがなんか言ってるが無視だ無視、今こいつから目を離したら信用を無くしてしまう。あいつは後でひっぱたいてやればいい。
「ありがと、そんなこと言われたのは初めてだよ、また来るね」
そういって少し照れた表情でラドゥエリエルは帰って行った。
「ん、そういやあいつは結局何しに来たんだ」
「そういえばそうね、ここにきてあの人は泣きそうになって、ナンパされて帰って行っただけね」
「お前ナンパってなんだよ、お前が泣き止ませろって言ったんじゃないか」
「私は泣き止ませてって頼んだだけで頭をなでたり、可愛い可愛いって言えとは言ってないわよ」
とちょっと膨れた感じで言った。
「・・・お前まさか妬いてるのか、はは、お前にも可愛いところがあるんだな」
「だ、誰が、妬くのはレヴィアタンだけで十分なのよ」
「はは、ごまかすなよ」
「ぶっ殺してやる、待てこの女ったらしーーー」
と七大天使が来たというのに今日も平和な蒼馬たちであった。
「ルシファー様ー大変です」
「騒々しい奴だな、いつもお前じゃないか他の奴は何をしているんだ」
「伝令係は私なもので、それで大変なんです。あの天使ラドゥエリエルが来ました」
「またすごい奴が来たのか一体今度は何の用だよ」
「ラドゥエリエルは天使を生むことを神に許されたといわれる天使よ」
「なんだよそれ無敵じゃないか、メタトロンみたいなやつをバンバン出されたら敵わないぞ」
「その点は大丈夫よ、天使を作るときは輪廻の中の魂を使うの、強い魂から作るとメタトロンみたいな天使も作れるけど、それには時間がかかるし魂は選べないからねガチャみたいな感じよ」
「なるほど、時間を与えなければいいわけだな、それに声から天使が生まれるならあれが使えるな・・・」
俺たちはバベルの塔に向かった。いつもみたいにルシファーが担ごうとしたが、羽の生えているサタナは断った。
「ああなんか俺一人カッコ悪いな」
「一瞬だけだろ、それとも走って登るか」
「お願いします」
「情けないわね、それでも男なのしっかりしなさいよね」
くそ羽さえ生えてれば俺だって・・・言っても無駄か
俺はルシファーに抱えられ塔を登り、最上階のラドゥエリエルがいるとこまで行った。そこに行くと綺麗で神々しい体格だけで見ると高校生ぐらいの女の天使がいた。
「天使様は暇なのか、俺たちにかまってないで仕事に戻ったらいかがですか」
「そうしたいのはやまやまだけど、これもあいにく仕事なのよ、だから別にいいじゃない、だからそんなこと言わないでよ、泣くわよ」
「なああれは神様の好きなタイプに育てられたのか、どうしても忠誠心なんてもの持っているとは思えないんだが」
「気をつけなさいあれでも、あのメタトロンと肩を並べる天使よ、四大天使を除いた七大天使は一癖も二癖もある存在らしいわ」
「そうだな、メタトロンはのんきそうだったし、この人はなんかわがままって感じだし」
「何よ何よ私抜きで話しちゃったりしてどうせ陰口でしょ、もう分かってるのよ私は皆に嫌われてるのよーー」
ヒック、ヒック、スンスン
「あっ大変だあいつを泣かせるな、サタナどうにかしてくれ」
「あんた男でしょ彼女をとかいたんでしょあんたがどうにかしなさいよ」
は、なんだよそれーしょうがねえなあ、確かこういう女は優しくされるのに弱いんだ、俺は近づいて小さい子を相手にするように
「おい、ラドゥエリエル、もっと自分に自信を持て、お前を嫌う奴なんかいねえよ」
「でもっ」
「だってお前はこんなに可愛いじゃねえか、そんなこと言うやつはいねえよ」
「ほ、本当にでも私そんなこと言われたっことないよ」
「それは他のやつの見る目がないだけだよ、お前は十分可愛いよ大丈夫だ」
俺はそういって頭を撫でてやった。ふう、こんなもんでいいだろう。
「この女ったらしが、最低ね」
サタナがなんか言ってるが無視だ無視、今こいつから目を離したら信用を無くしてしまう。あいつは後でひっぱたいてやればいい。
「ありがと、そんなこと言われたのは初めてだよ、また来るね」
そういって少し照れた表情でラドゥエリエルは帰って行った。
「ん、そういやあいつは結局何しに来たんだ」
「そういえばそうね、ここにきてあの人は泣きそうになって、ナンパされて帰って行っただけね」
「お前ナンパってなんだよ、お前が泣き止ませろって言ったんじゃないか」
「私は泣き止ませてって頼んだだけで頭をなでたり、可愛い可愛いって言えとは言ってないわよ」
とちょっと膨れた感じで言った。
「・・・お前まさか妬いてるのか、はは、お前にも可愛いところがあるんだな」
「だ、誰が、妬くのはレヴィアタンだけで十分なのよ」
「はは、ごまかすなよ」
「ぶっ殺してやる、待てこの女ったらしーーー」
と七大天使が来たというのに今日も平和な蒼馬たちであった。
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