堕天使ルシファーに連れられて ~天界へ霊体で~

上遥

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第一章

大天使ラファエル対蒼馬

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俺はラファエルの水の檻につかまり閉じ込められていた。
さっき使った魔法を使ってみたが、効果がないし檻の中は狭いのでダメージが自分にも帰ってくる。

「くそこいつ全然効かねえ」

「そんなちっぽけな火で抜け出せるわけないでしょうあなたは人質として使います。これでルシファーも手が出せないでしょう」

この状況を解決する方法があればいいのに雷とかの魔法が使えれば水なんか電気分解できるのに・・・あっ、思いついたぞここから出る方法が、だがこれをするには火力が足りない、どうすれば

「何をしようと無駄ですよ、あなたはそこで大人しくしてなさい、ん、ルシファーたちは六方向に分かれて一気に攻めてくるつもりですか」

あっ、炎を一点に集中させることができれば、足りない火力を補える、よしイチかバチか試してみるか。

それから俺は何度も試し続け、体がやけどだらけになっていた。くそもう少しなんだもうちょっとだけでいいからもってくれ頼む・・・

「もう諦めなさい、あなたにその檻を破ることは不可能です」

「は、それはどうかな、やっとできたぜ魔力の集中」

じゅわーーブクブク、檻が沸騰してきた。

「何をするつもりですかあなたは」

「知らねえのかい天使様、水は温めていくと蒸発していくんだぜ」

「なに、ですがあなたの炎ではそんなことは」

「全部を一気にやるのは無理でも一点に集中すればこんなものすぐだよ」

「しかし、こんな短時間でそんなことできるはずが」

「あんた俺を誰だと思ってるんだい、俺は下界代表だぜ」

ラファエルが困惑していたが、すぐ気を取り直し俺に攻めかかってきた。
くそっもう魔力が残ってないし体がボロボロだラファエルから逃げきれない、どうすれば・・・

「お前は下がっていろ後は俺がやる」

そういって捕まっていたはずのアスモデウスがラファエルと闘い始めた。その戦いはもはや天災に近く巻き込まれそうだったので、俺はルシファーのもとへ急いだ。

「帰ってきたか蒼馬、無事か」

「よく見ろやけどだらけだよ、あっそうだ俺は逃げ切れたが今アスモデウスが中で戦っている」

「そうか後は儂たちに任せろ」

ルシファーはそういうと六方向からラファエルに攻めかかった。
七つの大罪はすごかった。ラファエルの水を物ともせず、攻めかかっていた。

その後七つの大罪の総攻撃に敗れラファエルは天界へ逃げ帰って行った。

「ラファエルのやつは逃がしたが、とりあえずアスモデウスは助けることができた、みんなよくやってくれた早く帰ろう今日は祝勝会だ」

そうルシファーが締めくくり、バベルの塔へ俺たちは帰った。


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