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発見(最終回)

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私はいつものようにリースと畑にいた。
すると…
「シャル!!やっと見つけたぞ!!」
お父様がやって来た。
「やだ…私…帰らない…」
「帰るぞ」
「いやぁぁぁぁ!!」
私は思いっきり叫んだ。
あの時のように声に魔力をこめて…
「絶対に帰らないんだからぁぁ!!」
「…婚約の件か?」
「それも…ある…けど…」
私はリースの後ろに隠れた。
「リースと離れなくない…」
「シャル…ありがとう。でもね私もお父さんの所に行ったほうがいいと思う」
「…え?」
「シャルの我が儘で…誰かを困らせるのは良くないよ」
あれ?
リースがお姉さんらしい…(現実逃避)
「…私我が儘娘でいいもん!!もうお父様なんて知らないんだから!!」
私は急いで家の中に入り荷物を持った。
「…出てく」
「…シャル…逃げるの?」
「…違う…」
「逃げてるんでしょ?」
「違う」
「嫌なことから目を背けるのは我が儘とは違うよ…自分勝手…」
「違う!!」
…分かんないよ…
自分が何をしたいのか…
分からない…
「私…もう分かんないよ…自分が何をしたいのか…」
私はその場に崩れ落ちた。
分からない
わからない
ワカラナイ
「シャル…家に帰ろうな」
「…触らないで…」
「え?」
「…シャルロッテじゃない…私は私だ…アル様のものでも…お姉様のものでも…ない。私は…私のものなんだ…」
…私は私
なら…私を私の好きにして…いいよね?
「…私は私だ…なら私のことは…私が決める。恋愛感情の欠損?…そんなの関係ない…全部…全部…」
いらない
地位なんて…
公爵嬢の地位なんていらない
「コワシテシマエ」
壊せ、壊せ、壊せ!!
全部…壊してしまえばいい
壊せば…何も…悩まないんだ
「シャル?」
「…シャルロッテ…」
"ダメェェ!!"
"やだ…やだぁ…"
"シャル。もう…考えるのをやめて…私達の力を…使おうとしないで!!"
…壊れろ
全部
"シャル!!"
"恋愛感情なんて…私達が何とかする。私達は…あなたを愛するから…あなたも私達を愛して?"
"愛に飢えているの。優しい優しいシャルロッテ。私達を愛しなさい。そして愛されなさい"
…精…霊?
愛?
愛する?
愛し…愛される?
何…それ
分かんないよ…
分かんない…
分からないから涙が溢れてきた。
"シャルロッテ。愛しているわ。あなたのことずっと守ってあげる。ずっとそばにいてあげる"
"私だって…"
"誰もがあなたを愛する。愛している。それを…分かろうとしないのは誰?"
私…
私は…最初から…失ってなんてなかった…
怖かった
怖い
怖くて…否定したんだ
"…今も…愛を向けられているんだよ"
"否定して…逃げてたんだよ。もう…やめてもいいんじゃない?"
"…心から愛するなんてしなくていい。上辺だけでも愛に答えて。シャルロッテ"
「光…風…水…」
"俺らからも愛してるぜ"
"はぁ!?なんで皆いんのよ!!"
"加護を与えた者が悩んでるんだ。出てきてもいいでしょ?"
"あの…僕からも…"
「…皆…愛されるのが…怖かったのは私…閉じこもって…否定して…」
「シャル」
お父様は私を抱きしめた。
「…愛してる。愛娘」
「シャル。愛しているわ」
「シャル。ずっとお姉さんの愛に答えなさいよ?」
「お父様…お母さん…リース…」
「皆の愛に…答えるんだろ?」
「お父様…」
答える…?
答えて…愛を叫ぶんだ
「皆…大好き!!大好き大好き大好き!!ずっと答えれなかった愛。これから…たくさん答えるね」
私は皆に抱きついた。
「大好きよ…お父様」
「あぁ」
「私のこと…愛してくれてありがとう。お母さん。リース姉さん」
「えぇ」
「い…い…今シャルが姉さんって!?」
「…悪い?」
「…悪くないわ」
…大好きって皆に伝えなくちゃ
塞ぎ込んでた分の愛を…
皆に!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーー
すみません
展開かなり無理矢理です
今回の「精霊に愛される少女」はいつもの物語と書き方が違って…
設定など細かなところまで手が回りませんでした
そのため皆様におかしいなどのコメントをいただきやっぱりな…と自分でも思いました
長編…なのかは分かりませんが
これでおしまいにさせていただきます
番外編にシャルの秘密を載せておきます
それでこのお話は完全に完結としたいと思います
今までありがとうございました
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