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学園

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「あ…あの!!よろしければ僕とお付き合い…」
「お断りいたします」
私は学園に入学してまだ1日目だというのに何度も告白された。
「私にはあまり時間がないのです。失礼致しますね」
私は軽く礼をしてから相手の前から立ち去った。
お…お父様…
1日目なのに…物凄く帰りたい…
「お父様ぁ…」
所詮は6歳だ
心と体は直結している
私の目からは涙が溢れてきた。
「お父様ぁ…帰りたいよぉ…お姉様…お兄様…お母様…」
帰りたい
ホームシックだ
「君…大丈夫?」
「あ…お気遣いありがとうございます…少しホームシックになっていただけですので大丈夫です」
「本当に?顔色悪いよ?」
その人は私よりも年上の男の子だった
10歳ぐらいかな…
「いえ。本当に大丈夫ですので!!」
「待って」
私はそこから逃げ出そうとしたのだが腕を掴まれた。
「なな…な…何ですか!!」
「顔赤いよ。…熱があるね…医務室に連れて行くよ」
「大丈夫です。いつものことなので」
「ダメ。僕が心配なの」
「きゃあ!!」
私は突然その子に抱き上げられた。
「おろしてください!!」
「医務室に着いたらね」
強情…
おろしてよぉ…
恥ずかしい…の
周りの視線が痛いの…
私はその人の腕の中で小さく縮こまった。
「…さらに顔赤くなったね。熱が上がったのかもしれない。急ごう…」
話を聞いてください…
そうこうしてるうちに医務室に着いた。
「先生。この子寝かせるよ」
「ん?あぁ…どうした?」
「熱があるみたいだけど医務室に行こうとしないから強制的に連れて来た。新入生だと思うよ」
「君名前は?」
「シャルロッテ…シャルロッテ・ミーストラン…」
「ミーストラン…ミーストランってミーストラン公爵家!?」
「アル…凄い子連れて来たな…」
私どうしたらいいんだろ…
人前で魔力放出したくないんだよな…
「けほっ…はぁ…はぁ…」
「熱が上がったな。先に治療するか。回復ヒール。」
魔法?
回復魔法…あるんだ…
でもね…
それ逆効果
「な!?治らん…」
「先生の回復魔法でも治んないの?」
「アル…無理だ。俺にはどうも出来ん。」
「じゃあとりあえずシャルロッテ嬢を寝かせておいて。授業の欠席の連絡はこっちでしとく。」
「アル…お前俺よりも仕事してないか?生徒会長だろ?」
「先生の仕事が少ないだけでしょ」
アル…っていうのかな…
「アル…様…?」
「様はいいよ。」
「アル様…先生…私…お部屋…行きます……」
「そんな熱でか?ダメだ」
「薬…置いてあるんです…」
「薬?持病あるの?シャルロッテ嬢」
「持病…みたいな…もの…です…」
魔力放出が出来ないなら薬飲むしかないんだもん
「シャルロッテ嬢の部屋どこ?持ってくるよ」
「いえ…自分で…行きます…」
「…先生。シャルロッテ嬢を出させないでよ?」
「分かっとる。一応回復魔法師だからな。出させるわけないだろ。」
「…はぁ…生徒会長の権限で部屋の鍵開けるよ。マスターキーあるしね」
「待っ…」
「シャルロッテ嬢は寝てて」
「寝てろ。」
2人から押さえつけられた…
「じゃあ先生。あと頼んだよ」
「行ってこい。なるべく早めにな」
…私のお部屋がぁ…
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