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原因

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「シャル!!」
お父様とお兄様とお姉様も駆けつけた。
「…おとーしゃま…おにーしゃま…おねーしゃま…」
「シャル…やっぱり熱出たの?苦しい?大丈夫?」
「おねーしゃま…らいじょーぶやにゃいの…」
「すぐに医者を呼ばなきゃ!!」
「俺が呼んでくる!!母様達はここでシャルを見てて」
お兄様は部屋を飛び出して行った。
「…おとーしゃま…あちゅい…くりゅしい…たしゅけてぇ…」
「今カイト(お兄様)が医者を呼びに行ったからな。もう少し我慢してくれ…」
「くりゅしいのぉ…」
お父様…泣きそうな顔しないで…
「お父様。私お水用意してくるわ。お父様はタオルで汗拭いてあげて」
「おう」
お父様はお姉様から投げられたタオルを受け取り汗を拭き取った。
「おとーしゃまぁ…」
「大丈夫…助けるからな。今苦しみから解放してやるからな」
お父様は優しく私を撫でた。
お母様はさっきから椅子に座ってオロオロしている。
「はい。お父様。そこどいて。シャル。冷たいの乗せるからね」
「う…」
お姉様は水に浸したタオルを額の上に乗せた。
「冷たい?」
「うにゅ…」
冷たくて気持ちいいよ
お姉様
「アンジュ(お姉様)。お父様。医者連れて来た」
その時やっとお兄様が戻ってきた。
数分後…
「多属性の加護による魔力の暴走です。数日もすれば落ち着くとは思いますが…また何度か同じことが起こるかも知れません」
「おん…にゃじ…こと?」
「また苦しむ可能性があるのか?」
「はい。魔力が体内にある限りは」
「おとーしゃま…?」
「大丈夫だ。シャルが心配することは無いよ」
なでなで…
「お医者様…シャルの熱を下げるにはどうしたら…?」
「魔力を放出するか薬を飲んで熱を一時的に下げるかです」
「なら今は薬の方がいいか…何日分用意出来る?」
「数週間分は用意出来ます」
「なら全部買う。薬が切れたらまた買うからな。定期的に売ってくれ」
「かしこまりました」
そう言ってお医者様は薬を置いて出て行った。
「おとーしゃま…おはにゃし…おわっちゃ?」
「あぁ。シャル。薬飲むぞ。起きれるか?」
私がふるふると首を横に振るとお父様は私を抱き壁にもたれさせた。
「苦しいかもしれないが…我慢しろよ」
お父様はコップを使って少しだけの水で薬を飲ませた。
コクン
「偉いな。シャル」
「おとーしゃま…シャル…ねんね…」
「あぁ。たくさん寝て早く元気になれよ」
お父様はまた私を抱きベットに寝かした。
「おとーしゃま…おかーしゃま…おにーしゃま…おねーしゃま…ありがちょ」
「「「「シャル…」」」」
おやすみなさい
本当にありがとう
お父様、お母様、お兄様、お姉様

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