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マリース・アースドロイト

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「こら!!マリース!!オムツ履きなさい!!」
「やぁ!!」
私はまた抗っていた。
無駄な抵抗だって分かってるけどさ~
「マリース~その姿でいるとお父様に見られちゃうわよ~?」
え…
それはヤダ
「履きます」
「よし」
お父様…嫌…ロリコン親バカ
「さてお父様に報告しましょうか」
「ほーこく?」
「報告。マリースのトイレトレーニングの進み具合ね」
ビクッ
「お…お母様…?今までのも…報告してた?」
「えぇ。親が子供の情報を知っておくのは当然でしょう?」
恥ずかしい…
でもお漏らしはしてないもんね!!
そこはまだ大丈夫だもんね!!
お母様は私を抱き上げた。
「シリウス。マリースのトイレトレーニング今日もダメだったわ。でもお手洗いの前まで行けたのよ?」
「マリースぅ!!凄いじゃないか!!」
お父様はお母様から私を奪い取るようにして抱き上げた。
「高い…怖い…」
「マリースは高い高い嫌いか?」
「嫌!!」
「そうか…父様のロマンが…」
ロマン?
もしかして…
「お父様!!」
「ん?」
「マリース大きくなったらお父様と結婚する!!」
「そうかぁ!!よしアンジー。別れてくれ。俺はマリースを取る!!」
「…シリウス…あなたバカ?」
「お父様バカ~」
「何!?」
「マリースはお父様とお母様に別れてほしくないのよ?ずぅっと一緒がいいの!!」
私はお父様の腕から抜け出して肩に座った。
いわゆる肩車だ。
「お父様ごー!!」
「よっしゃ!!」
「シリウス!!マリース!!どこ行くの!!シリウスは仕事があるでしょう!!」
…お母様が叫んでるけどいいのかな
私は頭を下げてお父様の顔を覗き込んだ。
うん
嬉しそう
「マリースのおねだり…」
いやおねだりじゃないよ?
ただごーって言っただけよ?
「マリース。何が欲しい?父様が買ってやろう!!」
「んとね…お菓子~」
「お菓子?どんなのがいいんだ?」
「甘いの~」
「マリース。それはダメだ」
お父様はピタッと止まって私を腕に抱いた。
「なんで?」
「子供は食べちゃいけないんだ。父様はマリースを苦しめたくないんだ~」
苦しめる?
何ともなかったのに…
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