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本編
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「ユウニャ。良かったね。妹が出来るよ」
私はにぃ様に言われた通りお部屋で大人しくしていた時にそんなことを言われた。
え?
なんて言いました?
妹?
…そんな子いたっけ?
中心人物はユウニャだけで…妹なんていなかった気がするんだけど…
「でも僕らとは母親が違うみたいだ。側妃の子だってさ」
私達兄弟はもちろん正妃の子です。
じゃないと普通…あんなラブラブした父と母いません…
民の前でもアレですから
「にぃ様。妹はいつ産まれるの?来年?今年?」
「今年だってさ。…しかしなんで今の時期に…父様…通ってたか?」
「まぁ…父様にも考えるところが…」
「ん?…ユウニャ。通うの意味知ってるの?」
やべ
私は言ってから気づいた。
墓穴掘ってもうた
「跡継ぎがにぃ様だけでは大変なのでしょう?私は姫ですし…いつかは嫁ぐ身ですから」
「ユウニャ?怒ってないよね?敬語になってるよ?」
「妹が産まれるなら姉としてしっかりしなければなりませんので」
敬語なら得意だよ?
父様に言い寄ってくる貴族の娘達が大体外面だったからね
私も覚えたよ
女=裏の顔が怖い
だしね
腹芸ぐらい出来るようにならないと!!
「…今までのユウニャの方が可愛いのに」
「とと様におめでとうと言わなければなりませんね」
「…違和感半端ないからやめて…ユウニャ…いつものユウニャに戻って…」
にぃ様に頭を下げられてしまった。
…ちょっと外面にしただけなのに
元々…ユウニャはお行儀いい子のはずなのに…
「とと様におめでとうって言ってくるね!!」
「うん。いつものユウニャだ。後兄様も一緒に行くよ」
…え?
にぃ様…行ったから妹のこと知ってるんじゃないの?
もう1回行くの?
めんどくない?
私はそんなことを考えながら廊下を歩いた。
バンっ
「とと様っ!!」
「ユウニャ。扉は静かに開けようね」
「…それはどうでも良くて…妹っ!!」
「ユウニャ。その事なんだけど…」
?
何か大事なお話?
私はとと様の座っていたソファーの向かい側に座った。
「…身篭った側妃の国が問題だ」
「どうして?おめでたじゃないの?」
「ユウニャ。この国が周りにどれくらい影響を与えるか知ってるよね?」
「うん!!戦争起こしたら確実に負けちゃう!!」
「周りの国がね」
…え?
今まで逆に覚えてた…
うち…平和だったから
「うちと同盟を結びたいって国はたくさんあるんだ」
「そのうちの1つの国が今回の側妃の国。意味分かる?」
…全くもってわかりません
「これで側妃の国との関係性が深まってしまったんだ」
「…とと様は嫌なの?私…妹楽しみ…」
「少しだけ制約をするかもしれない。そしたらユウニャ。妹に会えるのも少なくなるかもしれない」
…え?
兄弟仲良くって選択肢は…?
「…とと様が決めたことならそれに従う…」
「やけに素直だね」
「ユウニャ?ここに来るまでに何か拾って食べた?」
「にぃ様それ物凄く失礼っ!!だって…私が反論しても意味ないし…とと様は国王だから…1番偉い人でしょ?」
そんな人の言ったことを無下にするなんて出来るわけがない
「ユウニャ。おいで」
私はとと様の膝に乗った。
「妹に会いたいのは分かるけど…格の違いがあるんだよ。ユウニャと側妃の子では」
「分かってるけど…私の妹だもん…初めての妹だもん」
「ユウニャ…ごめんな。父様が油断していたよ」
「…とと様のせいじゃないもん…」
私はとと様から離れた。
よし
演技終わり
「じゃあとと様。私妹とは会わない」
「いいの?」
「うん」
私の未来に関わるようなことしてほしくないし
ただでさえ転生者の私がイレギュラーなんだから…
これ以上不安分子を増やさないでほしいよ
全く…
「にぃ様。にぃ様も…私のこと…出来るだけ会わないように…」
そろそろ引きこもる準備を…
「出来るわけないでしょ?」
デスよね~
その前ににぃ様のシスコンを直さないといけなかったんだった…
「はぁ…」
シスコンの直し方って…どうやってやるの?
拒絶すればいいの?
そうすると…血だらけになってくるか喜ぶかだよ…
Mなの?
にぃ様はMなの?
「にぃ様。いじめられるの好き?」
「どうしたの?急に…いじめられるのが好きって…ユウニャ限定的なら」
やばいよ
シスコン+M+S
だよ
かなりカオスだよ
「じゃあとと様。私お庭行ってくるね」
「行ってら。怪我しないようにな」
「はぁい」
私は部屋を出て中庭に向かった。
さて…
どうやって妹に会わないようにするか…
同じ城にいる時点で会うよな…
公の場とかは仕方ないとして…
問題は…
私は自分の作った中庭を見てため息をついた。
この中庭だよな…
私のお庭はかなり発展していて…お城の庭の中でも1番…らしい。
庭師が物凄く質問してくるんだもん
知らないよっ!!
ただ前世で見たお花畑とかを参考にしただけだよ!!
でも…どうやったら入場制限をかけれるんだ?
私はその時視界の端っこに小さな子供を見つけた。
いいところに…
「精霊さん!!ここに結界を張れる?」
私がそう聞くとこくっと頷いた。
「お願い。私とにぃ様以外通さないようにしてほしいの」
精霊は少し光ったと思ったらこちらを見て頷いた。
「出来たのね?」
なんにも見えないけど…
「ありがとう」
これで私の安息の地が出来た…
私はにぃ様に言われた通りお部屋で大人しくしていた時にそんなことを言われた。
え?
なんて言いました?
妹?
…そんな子いたっけ?
中心人物はユウニャだけで…妹なんていなかった気がするんだけど…
「でも僕らとは母親が違うみたいだ。側妃の子だってさ」
私達兄弟はもちろん正妃の子です。
じゃないと普通…あんなラブラブした父と母いません…
民の前でもアレですから
「にぃ様。妹はいつ産まれるの?来年?今年?」
「今年だってさ。…しかしなんで今の時期に…父様…通ってたか?」
「まぁ…父様にも考えるところが…」
「ん?…ユウニャ。通うの意味知ってるの?」
やべ
私は言ってから気づいた。
墓穴掘ってもうた
「跡継ぎがにぃ様だけでは大変なのでしょう?私は姫ですし…いつかは嫁ぐ身ですから」
「ユウニャ?怒ってないよね?敬語になってるよ?」
「妹が産まれるなら姉としてしっかりしなければなりませんので」
敬語なら得意だよ?
父様に言い寄ってくる貴族の娘達が大体外面だったからね
私も覚えたよ
女=裏の顔が怖い
だしね
腹芸ぐらい出来るようにならないと!!
「…今までのユウニャの方が可愛いのに」
「とと様におめでとうと言わなければなりませんね」
「…違和感半端ないからやめて…ユウニャ…いつものユウニャに戻って…」
にぃ様に頭を下げられてしまった。
…ちょっと外面にしただけなのに
元々…ユウニャはお行儀いい子のはずなのに…
「とと様におめでとうって言ってくるね!!」
「うん。いつものユウニャだ。後兄様も一緒に行くよ」
…え?
にぃ様…行ったから妹のこと知ってるんじゃないの?
もう1回行くの?
めんどくない?
私はそんなことを考えながら廊下を歩いた。
バンっ
「とと様っ!!」
「ユウニャ。扉は静かに開けようね」
「…それはどうでも良くて…妹っ!!」
「ユウニャ。その事なんだけど…」
?
何か大事なお話?
私はとと様の座っていたソファーの向かい側に座った。
「…身篭った側妃の国が問題だ」
「どうして?おめでたじゃないの?」
「ユウニャ。この国が周りにどれくらい影響を与えるか知ってるよね?」
「うん!!戦争起こしたら確実に負けちゃう!!」
「周りの国がね」
…え?
今まで逆に覚えてた…
うち…平和だったから
「うちと同盟を結びたいって国はたくさんあるんだ」
「そのうちの1つの国が今回の側妃の国。意味分かる?」
…全くもってわかりません
「これで側妃の国との関係性が深まってしまったんだ」
「…とと様は嫌なの?私…妹楽しみ…」
「少しだけ制約をするかもしれない。そしたらユウニャ。妹に会えるのも少なくなるかもしれない」
…え?
兄弟仲良くって選択肢は…?
「…とと様が決めたことならそれに従う…」
「やけに素直だね」
「ユウニャ?ここに来るまでに何か拾って食べた?」
「にぃ様それ物凄く失礼っ!!だって…私が反論しても意味ないし…とと様は国王だから…1番偉い人でしょ?」
そんな人の言ったことを無下にするなんて出来るわけがない
「ユウニャ。おいで」
私はとと様の膝に乗った。
「妹に会いたいのは分かるけど…格の違いがあるんだよ。ユウニャと側妃の子では」
「分かってるけど…私の妹だもん…初めての妹だもん」
「ユウニャ…ごめんな。父様が油断していたよ」
「…とと様のせいじゃないもん…」
私はとと様から離れた。
よし
演技終わり
「じゃあとと様。私妹とは会わない」
「いいの?」
「うん」
私の未来に関わるようなことしてほしくないし
ただでさえ転生者の私がイレギュラーなんだから…
これ以上不安分子を増やさないでほしいよ
全く…
「にぃ様。にぃ様も…私のこと…出来るだけ会わないように…」
そろそろ引きこもる準備を…
「出来るわけないでしょ?」
デスよね~
その前ににぃ様のシスコンを直さないといけなかったんだった…
「はぁ…」
シスコンの直し方って…どうやってやるの?
拒絶すればいいの?
そうすると…血だらけになってくるか喜ぶかだよ…
Mなの?
にぃ様はMなの?
「にぃ様。いじめられるの好き?」
「どうしたの?急に…いじめられるのが好きって…ユウニャ限定的なら」
やばいよ
シスコン+M+S
だよ
かなりカオスだよ
「じゃあとと様。私お庭行ってくるね」
「行ってら。怪我しないようにな」
「はぁい」
私は部屋を出て中庭に向かった。
さて…
どうやって妹に会わないようにするか…
同じ城にいる時点で会うよな…
公の場とかは仕方ないとして…
問題は…
私は自分の作った中庭を見てため息をついた。
この中庭だよな…
私のお庭はかなり発展していて…お城の庭の中でも1番…らしい。
庭師が物凄く質問してくるんだもん
知らないよっ!!
ただ前世で見たお花畑とかを参考にしただけだよ!!
でも…どうやったら入場制限をかけれるんだ?
私はその時視界の端っこに小さな子供を見つけた。
いいところに…
「精霊さん!!ここに結界を張れる?」
私がそう聞くとこくっと頷いた。
「お願い。私とにぃ様以外通さないようにしてほしいの」
精霊は少し光ったと思ったらこちらを見て頷いた。
「出来たのね?」
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「ありがとう」
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