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「ふにゅ…痛っ!!」
私は寝返りを打つと…ベットから落ちてしまった。
「痛いよぉ…」
「シュルク!?大きな音がしたが何事だ!?」
「お父様ぁ…痛いのぉ…挟まったのぉ…」
私はベットと壁の隙間に落ちていた。
「何でそんな所に…」
そう言いながらお父様は私を引き上げた。
「よしよし…もう痛くない痛くない。」
「痛いのぉ…痛いのぉ…びぇぇえええん!!」
私は大声で泣き始めた。
「泣くなよ…」
「痛いのぉ!!頭打ったの~!!」
「…よしよし。医者に診せような。」
お父様は何とか私を慰め医者の元へ連れて行った。
すると…その途中で何故かタール様と出会った。
「…タール様?」
「昨日から泊まってるんだ。お前が心配だってね。」
「…シュルクが?」
「…お義父様。どうされました?」
「シュルクがベットから落ちて頭打ったんでな医者に診せに行くんだ。」
「頭!?見せてください!!」
タール様は私を受け取り少しだけ見ていた。
「そこまで大事には思えませんけどね…一応…回復ヒール。」
タール様は私の頭に手を当てそう唱えた。
回復 ヒール?魔法?タール様って魔法使いなの?」
「…一応そんなものかな。大丈夫そうだね。」
タール様は私をそのままおぶった。
「じゃ行こっか。」
「行くってどこに?」
「もちろん城だけど?」
「…え?シュルクまだ婚約の準備してない…まだ待って?」
「…女の子は荷物が多いもんね。少しだけだよ?」
タール様はそう言うと私をおろした。

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