転生しました!!

大人リィ

195

｢くぁぁ…おはよう…レオン｡｣
私はレオンに起こされた｡
隣にリャナはいない｡
｢リャナは念のためメイに検査させている｡あの夜の騒ぎ方は以上だからな｡それと私と同じ病気ってどういうことだ？｣
｢…今は無理…っ!!｣
私はまた胸を押さえた｡
｢どうした？｣
｢来ないで…近寄んないで…｣
｢だが…苦しそうだぞ？｣
｢大丈夫…大丈夫だから…｣
私は腕に魔法で作った針を刺し血を少しだけ抜いた。
｢ふ…ぅ…｣
私はやっと苦しみから開放された｡
｢…リィ？｣
｢あのね｡私の病気っていうのは…1種の呪いなの｡誰に呪われたかは分からない｡でも何となく分かっていた…だけど解き方が分からないの｡多分リャナを妊娠する前にかけられたんだと思う…だからリャナにも同じ呪いがあった｡昨日叫んだのはそのせいよ｡｣
私は包み隠さず話した。
｢リィの呪いはいつ解ける？｣
｢一生解けないわ｡誰がかけたか分からないから…この呪いはね｡相手に辛い過去を見せる｡例えそれが前世だったとしても無理矢理思い出させるの｡私の場合……言いたくないわ｡｣
私は顔を背けた｡
私の辛い過去とは…お姉様が亡くなった瞬間と異種ということが発覚したあの事件のことだ｡
｢…何か辛いことがあったんだな｡｣
｢…うん｡…頭痛い…寝るわ｡起こさないで…リャナもしばらく頼むわ｡｣
私はそう言って布団に潜った。
｢あぁ｡分かった｡リャナは任せろ｡｣
｢うん…よろしく…｣
私は眠りについた｡
するとあの何もない部屋に来た｡
｢今回はここで助かったかも…｣
私は自分にかけられた呪いが何なのか調べてみた。
｢…私に分かるってことは魂自体にかけられてるのか…｣
私が特定出来たのはこんなことだった｡
1､魂自体に呪いがかけられている
2､呪いをかけたのは私に恨みがある人物
3､…それに当てはまるのが1人しかいないということ
｢…これ叔父様しかいなくない？｣
私はその事実を知り…現実へ戻った｡
｢…探さなきゃ…叔父様を…｣
私は車椅子に乗り急いで叔父様を探した｡
本当はメイから動くことは禁止されているのだが…
｢急いで!!｣
私はタイヤに魔法をかけ更に急がせた｡