転生しました!!

如月花恋

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「…やっぱり長い眠りの時はここなのかな。」
私はまたあの白い部屋に来た。
ということは私の体は眠っているように見えているはずだ。
「…今回はどれだけ眠るんだろう。数日?数週間?数ヶ月?…それとも数年?まぁ…レオンが認めてくれたからどれだけでもいいか。さて…魂の私も眠ろっと。ここはどうにも眠たくなる。」
私は近くのベットに寝転がった。
「レオン…いつか眠らなくなる日がくるといいな。この部屋は…寂しいよ。」
私はそう呟き眠った。
そしてそんな日を何度も繰り返した。
「…んにゃ…そろそろかな…」
私はいつものように現実に戻った。
すると…部屋には誰もいなかった。
「ふぁぁ。今がいつか知りたかったんだけどな…」
私は部屋に置いてあるカレンダーを見た。
このカレンダーは1日が1ページになっているため眠っていた私にも分かる。
「20XX年…9月…9日…数ヶ月ぐらいかな。眠っていたのは…」
私は時計を確認し着替えを済ませた。
「…さて久しぶりに色々としますか。」
私はまた認識阻害魔法をかけ城を出て街へ出かけた。
「…街も変わったなぁ…」
街は屋台から建物へと変わっていた。
「私が眠っていた間にたくさん変わったんだ…」
すると向こうからレオンの乗った馬がやって来た。
「(…認識阻害あるから大丈夫だよね?)」
私はそう思い全く気付かないふりをしながら歩いた。
「…リィだろ?」
「違います。リアです。国王様。」
「寝癖つけて歩く娘がどこにいる。さっきまで寝てたんだろ?」
「…はぁ…」
私は認識阻害を解いた。
「…さっきまで寝てたのは事実だけど…寝癖なんてついてたっけ?」
「誘導尋問だ。リアなんて偽名よく思いついたな。帰るぞ。幸いまだ朝早い。国民にも気づかれてないようだしな。」
「はぁい。」
私は空を飛んだ。
「飛べるのかよ…」
「ん?普通じゃない?魔法使えるんだから。先戻ってるね。」
私は空を飛び門を通らず窓から部屋に戻った。
「…ふぁぁ。また眠くなってきた…」
私はレオンが帰ってくる間に少し眠った。
「…ィ。また寝てるのか?」
「ん?レオンか…もう大丈夫。」
私は起き上がってあくびをした。
「くぁぁ…よく寝た…結界も暫く大丈夫でしょ…」
「寝言で寂しいって言ってたが何だったんだ?」
「…!?聞いてたの!?というか聞こえてたの!?」
私はあの部屋で言ったことが現実に聞こえているとは思わなかったのだ。
「微かにだけどな。」
「忘れて!!今すぐ!!」
私は顔を赤くした。
そこから…数時間弄られた。
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