転生しました!!

如月花恋

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~シン目線~
どうやらリィが姫様達の友人になったらしい。
まだ開催して5分も経っていないのにパーティーが終わったのはそのせいか。
「リィと離れてまだ5分も経っていない。いつどこで知り合ったんだ?」
俺はたくさんの悩みを抱えながら馬車に乗った。
~リィ目線~
「…疲れた。」
「お疲れ様。お父様からの質問攻めはキツイでしょ?私達も小さな時から何度もやられたわ。」
「主に莉鬼のせいでな。」
「…莉鬼何やったの?」
私が聞くと莉鬼は指を折りながら話した。
「…最初が城抜け出して庭で遊んでた時でしょ?その次は城下に行ってて…その他にも…」
「まぁ簡単に言うと莉鬼が城から抜け出したんだ。俺は全部それに巻き込まれただけなんやけど…」
「…私より酷いかも。」
「リィも抜け出すの?」
「うん。窓だったり植え込みの隙間だったり…普通に門から出て行った時もあったけど?」
「やるわね。」
「そこで張り合ってどうする!!」
私と莉鬼は邪鬼に叱られまくった。
そして2度と抜け出すなと釘をさされた。
「それは…」
「「無理なお願いね♪」」
私と莉鬼は笑顔で言った。
「…似たもの同士か。」
「邪鬼と私より双子みたいかもね♪」
「邪鬼と莉鬼は全然似てないものね。」
「家の子供にならない?」
「…え?」
莉鬼はサラッと凄いことを提案してきた。
「だから~私達の妹になって?」
「え?」
「…莉鬼話を飛ばしすぎだ。リィの頭の上に?が大量に見える。」
「えっと…簡単に説明すると…」
莉鬼は頑張って簡単にしようと説明していた。
要するに王族には莉鬼と邪鬼しか子供がいない。
だから誰かを養子に貰おうという話になっていたみたいだ。
そして莉鬼によるとお父様も私を気に入っているから王族にならないかということらしい。
「王族か~面白そうだな~」
「じゃあ決まりね♪」
「莉鬼の前で軽々しく何か言わんほうが良かったのだが…時すでに遅し…か。」
莉鬼はルンルンした感じでドレスを選んでいた。
「…何やってるの?」
「リィのお披露目パーティーをするのよ♪…リィには何色がいいかしら…やっぱパステルカラーの明るい色?それともちょっと大人っぽい色?」
「…俺出るわ。莉鬼リィを困らせるなよ?」
邪鬼はそう忠告して部屋を出て行った。
その後莉鬼にたくさんのドレスを着せられた。
「うん♪やっぱりリィは大人っぽいのも似合うわね♪」
「…莉鬼。私…いつまでここにいれば?シン様が心配しちゃう…」
私がそう言うと莉鬼の雰囲気が怖くなった。
「リィ?何を言っているの?あなたはずっとここにいるのよ?」
「え!?でも私は…シン様の婚約者で…」
「それはずっと後の話でしょ?リィも私のコレクションになってもらうのよ。私のリィに傷を付けるのは許さないわ。」
莉鬼はそう言いながら私の頬に触れた。
その手は…冷たいわけではないのに妙に寒気がした。
「…莉鬼。怖い…」
「リィが傷さえ付かなければ怒らないわ。」
莉鬼は私の耳元でそう言うと私から離れた。
「(…莉鬼を怒らせるとシン様よりお父様より怖そう…邪鬼も莉鬼にはちょっと距離を置いているみたいだし…)」
「リィ♪やっぱりリィはこの青色のドレスにしましょう♪フワフワしててリィのイメージに合ってるわ♪」
莉鬼は手を叩いてメイドを呼び私にドレスを着せた。
「うぅ…コルセット苦しい…」
「リィは細いからコルセットは必要無かったかしら?まぁ時間がないわ。急いで。」
莉鬼は急いでメイド達に支度をさせ私の手を引いてある場所へ向かった。
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