79 / 213
79
しおりを挟む
~シン目線~
どうやらリィが姫様達の友人になったらしい。
まだ開催して5分も経っていないのにパーティーが終わったのはそのせいか。
「リィと離れてまだ5分も経っていない。いつどこで知り合ったんだ?」
俺はたくさんの悩みを抱えながら馬車に乗った。
~リィ目線~
「…疲れた。」
「お疲れ様。お父様からの質問攻めはキツイでしょ?私達も小さな時から何度もやられたわ。」
「主に莉鬼のせいでな。」
「…莉鬼何やったの?」
私が聞くと莉鬼は指を折りながら話した。
「…最初が城抜け出して庭で遊んでた時でしょ?その次は城下に行ってて…その他にも…」
「まぁ簡単に言うと莉鬼が城から抜け出したんだ。俺は全部それに巻き込まれただけなんやけど…」
「…私より酷いかも。」
「リィも抜け出すの?」
「うん。窓だったり植え込みの隙間だったり…普通に門から出て行った時もあったけど?」
「やるわね。」
「そこで張り合ってどうする!!」
私と莉鬼は邪鬼に叱られまくった。
そして2度と抜け出すなと釘をさされた。
「それは…」
「「無理なお願いね♪」」
私と莉鬼は笑顔で言った。
「…似たもの同士か。」
「邪鬼と私より双子みたいかもね♪」
「邪鬼と莉鬼は全然似てないものね。」
「家の子供にならない?」
「…え?」
莉鬼はサラッと凄いことを提案してきた。
「だから~私達の妹になって?」
「え?」
「…莉鬼話を飛ばしすぎだ。リィの頭の上に?が大量に見える。」
「えっと…簡単に説明すると…」
莉鬼は頑張って簡単にしようと説明していた。
要するに王族には莉鬼と邪鬼しか子供がいない。
だから誰かを養子に貰おうという話になっていたみたいだ。
そして莉鬼によるとお父様も私を気に入っているから王族にならないかということらしい。
「王族か~面白そうだな~」
「じゃあ決まりね♪」
「莉鬼の前で軽々しく何か言わんほうが良かったのだが…時すでに遅し…か。」
莉鬼はルンルンした感じでドレスを選んでいた。
「…何やってるの?」
「リィのお披露目パーティーをするのよ♪…リィには何色がいいかしら…やっぱパステルカラーの明るい色?それともちょっと大人っぽい色?」
「…俺出るわ。莉鬼リィを困らせるなよ?」
邪鬼はそう忠告して部屋を出て行った。
その後莉鬼にたくさんのドレスを着せられた。
「うん♪やっぱりリィは大人っぽいのも似合うわね♪」
「…莉鬼。私…いつまでここにいれば?シン様が心配しちゃう…」
私がそう言うと莉鬼の雰囲気が怖くなった。
「リィ?何を言っているの?あなたはずっとここにいるのよ?」
「え!?でも私は…シン様の婚約者で…」
「それはずっと後の話でしょ?リィも私のコレクションになってもらうのよ。私のリィに傷を付けるのは許さないわ。」
莉鬼はそう言いながら私の頬に触れた。
その手は…冷たいわけではないのに妙に寒気がした。
「…莉鬼。怖い…」
「リィが傷さえ付かなければ怒らないわ。」
莉鬼は私の耳元でそう言うと私から離れた。
「(…莉鬼を怒らせるとシン様よりお父様より怖そう…邪鬼も莉鬼にはちょっと距離を置いているみたいだし…)」
「リィ♪やっぱりリィはこの青色のドレスにしましょう♪フワフワしててリィのイメージに合ってるわ♪」
莉鬼は手を叩いてメイドを呼び私にドレスを着せた。
「うぅ…コルセット苦しい…」
「リィは細いからコルセットは必要無かったかしら?まぁ時間がないわ。急いで。」
莉鬼は急いでメイド達に支度をさせ私の手を引いてある場所へ向かった。
どうやらリィが姫様達の友人になったらしい。
まだ開催して5分も経っていないのにパーティーが終わったのはそのせいか。
「リィと離れてまだ5分も経っていない。いつどこで知り合ったんだ?」
俺はたくさんの悩みを抱えながら馬車に乗った。
~リィ目線~
「…疲れた。」
「お疲れ様。お父様からの質問攻めはキツイでしょ?私達も小さな時から何度もやられたわ。」
「主に莉鬼のせいでな。」
「…莉鬼何やったの?」
私が聞くと莉鬼は指を折りながら話した。
「…最初が城抜け出して庭で遊んでた時でしょ?その次は城下に行ってて…その他にも…」
「まぁ簡単に言うと莉鬼が城から抜け出したんだ。俺は全部それに巻き込まれただけなんやけど…」
「…私より酷いかも。」
「リィも抜け出すの?」
「うん。窓だったり植え込みの隙間だったり…普通に門から出て行った時もあったけど?」
「やるわね。」
「そこで張り合ってどうする!!」
私と莉鬼は邪鬼に叱られまくった。
そして2度と抜け出すなと釘をさされた。
「それは…」
「「無理なお願いね♪」」
私と莉鬼は笑顔で言った。
「…似たもの同士か。」
「邪鬼と私より双子みたいかもね♪」
「邪鬼と莉鬼は全然似てないものね。」
「家の子供にならない?」
「…え?」
莉鬼はサラッと凄いことを提案してきた。
「だから~私達の妹になって?」
「え?」
「…莉鬼話を飛ばしすぎだ。リィの頭の上に?が大量に見える。」
「えっと…簡単に説明すると…」
莉鬼は頑張って簡単にしようと説明していた。
要するに王族には莉鬼と邪鬼しか子供がいない。
だから誰かを養子に貰おうという話になっていたみたいだ。
そして莉鬼によるとお父様も私を気に入っているから王族にならないかということらしい。
「王族か~面白そうだな~」
「じゃあ決まりね♪」
「莉鬼の前で軽々しく何か言わんほうが良かったのだが…時すでに遅し…か。」
莉鬼はルンルンした感じでドレスを選んでいた。
「…何やってるの?」
「リィのお披露目パーティーをするのよ♪…リィには何色がいいかしら…やっぱパステルカラーの明るい色?それともちょっと大人っぽい色?」
「…俺出るわ。莉鬼リィを困らせるなよ?」
邪鬼はそう忠告して部屋を出て行った。
その後莉鬼にたくさんのドレスを着せられた。
「うん♪やっぱりリィは大人っぽいのも似合うわね♪」
「…莉鬼。私…いつまでここにいれば?シン様が心配しちゃう…」
私がそう言うと莉鬼の雰囲気が怖くなった。
「リィ?何を言っているの?あなたはずっとここにいるのよ?」
「え!?でも私は…シン様の婚約者で…」
「それはずっと後の話でしょ?リィも私のコレクションになってもらうのよ。私のリィに傷を付けるのは許さないわ。」
莉鬼はそう言いながら私の頬に触れた。
その手は…冷たいわけではないのに妙に寒気がした。
「…莉鬼。怖い…」
「リィが傷さえ付かなければ怒らないわ。」
莉鬼は私の耳元でそう言うと私から離れた。
「(…莉鬼を怒らせるとシン様よりお父様より怖そう…邪鬼も莉鬼にはちょっと距離を置いているみたいだし…)」
「リィ♪やっぱりリィはこの青色のドレスにしましょう♪フワフワしててリィのイメージに合ってるわ♪」
莉鬼は手を叩いてメイドを呼び私にドレスを着せた。
「うぅ…コルセット苦しい…」
「リィは細いからコルセットは必要無かったかしら?まぁ時間がないわ。急いで。」
莉鬼は急いでメイド達に支度をさせ私の手を引いてある場所へ向かった。
0
お気に入りに追加
152
あなたにおすすめの小説
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる