転生しました!!

如月花恋

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「…リィ様。リィ様のお父様から連絡があり迎えに来るとのことです。」
「お父様が!?…でも…お父様が私を追い出して…」
「リィ様。お父様のことちゃんと分かってあげてください。心を開いてくださいね。」
「…ルナ…」
「…ドールお嬢様。リィお嬢様のお迎えが来ております。」
「陽ね。今行くわ。」
ルナは私を抱き上げ玄関に出た。
「お父様…」
「リィ…すまん。熱くなりすぎた。」
「ほらリィ様。お父様の元へお行きになってください。」
ルナに背中を押され私はお父様の目の前へ立った。
「お父様…その…」
「さぁ。帰ろう。愛しの我が姫よ。」
お父様はそう言って私に手を差し伸べた。
「…お父様…」
私はその手を取りお父様と一緒に馬車に乗り込んだ。
「…ルナ。ありがとう。」
「ちゃんとお父様と仲直りしてくださいね?」
別れ際にルナはそう言った。
「あの…お父様…」
私は馬車の中でお父様に謝ろうと思ったがお父様はこっちを見向きもしなかった。
その気まづい空気のまま家に着いた。
そして私とお父様はリビングでソファーに座っていた。
「お父様…」
「リィ。悪かったな。気持ちも分かってやれず…」
「いえ…私もお父様が私のことを思っていると分かっていたのに…」
私は俯いた。
「でも…」
私はお父様の目の前に立ちこう大きな声で言った。
「お父様!!私1人は嫌なの!!遊びたいの!!誰も遊んでくれないし誰も一緒にいてくれない…それが嫌だったの!!お父様もお母様もいつもお仕事!!私と一緒にいてよ!!生まれた時からずっとそう!!私の周りには使用人がいるだけ!!お父様達はいつもいなかった!!たった1人であの部屋に閉じ込められてた!!それがどれほど寂しいかお父様に分かる?カイルは私をお嬢様と扱わなかった!!ルナもそう!!友達として一緒にいてくれたの!!そんな人が欲しかったの!!」
「…それがリィの気持ちか?分かってやれなかったな…お前を1人にさせすぎた。」
お父様は私を膝に座らせ頭を撫でた。
「リィ…これからは1人にしない。約束する。」
「…本当?」
「あぁ。本当だ。」
「約束ね…」
私はお父様の頬にキスをした。
「…お父様…いつか本当のことを教えるわ…」
と耳元で囁いた。
「…今はダメなの。」
私はお父様の膝からおりて自分の部屋に戻った。
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