へぇ。美的感覚が違うんですか。なら私は結婚しなくてすみそうですね。え?求婚ですか?ご遠慮します

如月花恋

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本編

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「お嬢様!!お待ちください!!」
「…マナ。お嬢様は無し。私はサナ。ただの治癒師よ」
「サナ様…ではいけませんか?」
「ダメに決まってr…」
「治癒師は崇拝の対象です!!様付けでもおかしくありません!!」
…そうなの?
私世間知らずだし…
「マナ。私に世間のことを教えて」
「世間…ですか?」
「うん。私ほとんど邸にいたでしょ?お金とかよくわかんないし…」
「そういうことでしたらお任せ下さい!!」
ならお金は安心
…問題は
「…ここスミタの街なんだよね?」
「そのはずですが…?」
「ギルドどこ」
「…聞いてきます」
マナは通りがかる人に話を聞きに行った。
さすがのマナでも分からないか
…治癒師かぁ
それっぽく見えるかな
私は白いローブのフードを被った。
白い髪と赤い目が畏怖の対象じゃなければいいけど…
学園では叩かれまくったからねぇ
「サナ様!!あちらの緑の看板のところだそうです」
「じゃあ行こう」
私はその看板の所へ行きドアを開けた。
そして受け付けまで歩き…
「ギルドカードの登録でしょうか?」
私はフードを取った。
「私は治癒師です。どうかここで治癒をさせていただけませんか?」
「治癒師様!?」
受け付けの人やギルド内の人はどよめいた。
「あれが噂の…」
「治癒師って伝説じゃねぇの?」
「偽物じゃね?」
…まぁ治癒師になろうと決意したのは最近だけど
「治癒師様。こちらへ」
私とマナは奥へ通された。

「あの…こういってはなんですが…治癒師様は本当に治癒が出来るんですか?」
ギルドマスターは私にそう問うた。
「試してみます?」
私は首を傾げてにこっと笑った。
「…できれば目でみたいところですが生憎怪我人がおらず…」
…いないのか
その時職員が慌てた様子で部屋に入ってきた。
「マスター!!酷い怪我を負った冒険者が!!」
「何!?」
マスターは立ち上がったあと私を見た。
「…治癒師様」
「いいでしょう。ちょうどいい機会ですし。そこのあなた。怪我人のところへ案内していただけませんか?」
「は…はいっ!!」
職員の人は私を見て一瞬固まりすぐに案内した。

「大丈夫ですか?」
私は怪我人の傍らに座った。
「出血が酷い…どうしてこんな傷を…」
「ワイバーンがいたんだ!!」
「あたしらはそこまでレベルの高いチームでもないしラビッツの討伐依頼を受けたんだ」
「そしたら…ワイバーンが現れて…」
「なるほど。他の方も怪我をされているようですね」
「いや。俺らよりもリーダーを」
「いっぺんにやった方が使う魔力も少なくすみます。マナ。この方達をこの人の近くへ」
「はい」
私は寝かされているリーダーの上に手をかざした。
「…『治癒』」
私は小さく呟いた。
すると私の手から光の粒が現れ怪我人を包んだ。
みるみるうちに怪我は癒えていきリーダーも目を覚ました。
「「「リーダー!!」」」
「…あれ…俺はワイバーンにやられたはずじゃ…」
「怪我が治ってよかったです。あなたにウィルス神の加護があらんことを」
私は最後に手を組んで祈りのポーズをした。
これはウィルスからの注文
あなたは私の大切な愛し子であり巫女なんだからって
…巫女だから祈るの?

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