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本編
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「…ニール」
「はい」
「レシピは?」
「奪い返せました。侵入者は警備のものに引き渡しました」
「そう…ならいっか♪」
だって私レシピ以外興味ないし♪
「しかし…」
「ん?」
「このニール…不覚ながらギオレット様に数メートルのところまで近づかれてしまいました」
「な!?」
…まずい
いや…まずくない?
お兄様が感じ取れるのは私の気配で…
でもニールは私が書いたレシピを持っていて…
あれ?
私魔法組み込んでね?
魔力こもってる…
ということは…
私は素早くタマの後ろに隠れた。
「…へぇ…シア?おままごとは楽しかったかな?」
私の心臓が物凄くうるさい
どうしよう…!!
逃げる?
でも今触れてるのはタマだけで…
おばあちゃん達に貰ったこのお店を捨てるのも…
えと…えと…
「…シア。帰るよ」
「タマ!!転移陣!!」
「え!?あれ使うの!?」
「緊急事態だから仕方ない!!」
私達は店の奥に設置した転移陣に飛び込んだ。
登録した魔力の持ち主だけを通す転移陣
しかも複数人で通ると魔力残滓も複数人分がごちゃ混ぜになるから追跡も難しい
そして…転移の位置が…
「やっぱり調整しないとダメだったぁぁぁぁ!!」
「なんで空なの!?パラシュートなしのスカイダイビング!?」
「お嬢様!!」
アイラとアイリがタマの手を掴んだのを確認し私はニールとアイラの手を掴み地上に転移した。
「ふぅ…これぐらいなら…魔力消費もかなり…少ない…」
「息が切れてるわよ」
…あはは
バレた?
だってあの転移陣は私の魔力を主として作ってるものだし…
当然使用する時にも魔力消費するんだよね
「まぁ…何もない草原ってのもなぁ…」
「大丈夫よ」
タマが指を鳴らすとあのお店が出てきた。
「転移する時にお店ごとアイテムボックスに入れたの」
「どうやって!?」
「多分シアには理解できないと思うわよ?」
「ならいい」
私は転移陣をお店から引き剥がした。
剥がしておかないと間違って乗っちゃうと危ないからね
これの改良点は1度使用するとそれからずっと使用可能な状態になるもんで…
転移陣をぶっ壊しまた新しいものを設置した。
「お嬢様。体。お辛いでしょう?おやすみになってください」
「ニールはすぐに見破るなぁ…」
「まだ観察眼は残ってますから。お嬢様は気をつけておかないとすぐに無茶するんですから」
「…どういう意味」
「そのままの意味ですが」
酷い!!
この人酷い!!
「はい」
「レシピは?」
「奪い返せました。侵入者は警備のものに引き渡しました」
「そう…ならいっか♪」
だって私レシピ以外興味ないし♪
「しかし…」
「ん?」
「このニール…不覚ながらギオレット様に数メートルのところまで近づかれてしまいました」
「な!?」
…まずい
いや…まずくない?
お兄様が感じ取れるのは私の気配で…
でもニールは私が書いたレシピを持っていて…
あれ?
私魔法組み込んでね?
魔力こもってる…
ということは…
私は素早くタマの後ろに隠れた。
「…へぇ…シア?おままごとは楽しかったかな?」
私の心臓が物凄くうるさい
どうしよう…!!
逃げる?
でも今触れてるのはタマだけで…
おばあちゃん達に貰ったこのお店を捨てるのも…
えと…えと…
「…シア。帰るよ」
「タマ!!転移陣!!」
「え!?あれ使うの!?」
「緊急事態だから仕方ない!!」
私達は店の奥に設置した転移陣に飛び込んだ。
登録した魔力の持ち主だけを通す転移陣
しかも複数人で通ると魔力残滓も複数人分がごちゃ混ぜになるから追跡も難しい
そして…転移の位置が…
「やっぱり調整しないとダメだったぁぁぁぁ!!」
「なんで空なの!?パラシュートなしのスカイダイビング!?」
「お嬢様!!」
アイラとアイリがタマの手を掴んだのを確認し私はニールとアイラの手を掴み地上に転移した。
「ふぅ…これぐらいなら…魔力消費もかなり…少ない…」
「息が切れてるわよ」
…あはは
バレた?
だってあの転移陣は私の魔力を主として作ってるものだし…
当然使用する時にも魔力消費するんだよね
「まぁ…何もない草原ってのもなぁ…」
「大丈夫よ」
タマが指を鳴らすとあのお店が出てきた。
「転移する時にお店ごとアイテムボックスに入れたの」
「どうやって!?」
「多分シアには理解できないと思うわよ?」
「ならいい」
私は転移陣をお店から引き剥がした。
剥がしておかないと間違って乗っちゃうと危ないからね
これの改良点は1度使用するとそれからずっと使用可能な状態になるもんで…
転移陣をぶっ壊しまた新しいものを設置した。
「お嬢様。体。お辛いでしょう?おやすみになってください」
「ニールはすぐに見破るなぁ…」
「まだ観察眼は残ってますから。お嬢様は気をつけておかないとすぐに無茶するんですから」
「…どういう意味」
「そのままの意味ですが」
酷い!!
この人酷い!!
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