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報復されました
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はい
千夏です
現在校舎裏の何故か設置されている小さな噴水の前で数人の女子生徒に囲まれております
…報復だよね
前の学校でもされたし
ひなは私の友達だし女の子なんだけどな~
「あんた…どういうつもり?」
「妹だかなんだか知らないけど篠原先生まで誑かさないでよ」
…昴お兄ちゃんは昴お兄ちゃんなんだけど…
幼馴染ですよ?
…昔からあの距離感だったんだけどな~
何かおかしかったかな?
「ちゃんと話聞きなさいよ!!」
1人の女子生徒が私を突き飛ばしバシャーンと大きな水しぶきをあげて噴水の中に落ちた。
「いったぁ…」
意外と浅いなぁ
私は噴水の底に思いっきりお尻と手を打ち付けた。
「ふん。いい気味よ。行きましょう」
その中でも中心人物であろう人は他の女子生徒を連れて去っていった。
…うわ
制服びしょ濡れ…
どっかで着替えないとな
でも私体操服も持ってないし…
私はハンカチで出来るだけ拭きながら歩いた。
「ちなお姉ちゃん!!どうしたの!?」
1番に出会ったのは冬真くんだった。
「…ちょっと噴水に落ちちゃっただけ。大丈夫だよ」
「手も怪我してるよ…保健室行こう?」
「…そうする。どこか案内してくれる?」
「いいよ!!」
冬真くんは私をなるべく急いで保健室に案内した。
「涼子先生~!!ちなお姉ちゃんにタオル~」
「涼子先生はやめなさい。相沢くん。…えっと。タオルね。はいどうぞ」
「ありがとうございます」
私は渡されたタオルで体を軽く拭き髪の毛を拭いた。
「怪我したところはある?」
「お姉ちゃん。手と…他は?」
…お尻は打っただけだし大丈夫かな
「ううん。他は大丈夫」
「なら。そこの椅子に座って」
私は椅子に腰掛けようとしたが少し顔を顰めた。
…アザになったな
これ
「…お姉ちゃん。痛いの?」
「ちょっとだけね。でもこれぐらいは大丈夫だよ」
「…誰にやられたの」
冬真くん
声が低いよ?
その可愛いお顔に似合わない声ですよ?
「…涼子先生。お姉ちゃんを任せたよ」
「はいはい。怪我人はださないようにね」
冬真くんは怖い顔をして保健室を出て行った。
「あなたも災難ね…これ。王子のファンクラブあたりに報復されたんでしょ?」
「まぁ…慣れてますから」
「もし何かあったらすぐに来なさい。授業中であろうと構わないわ」
…だからなんでここの学校の人は自主的にサボらせようとするかな
「ちなちゃん…だったかしら?」
「千夏です。椎名千夏…じゃなくて相沢千夏」
「再婚?」
「そうです。どうして分かるんですか?」
「私も昔親が再婚してるからね。王子と兄弟になるって大変でしょ?」
…まぁ
王子というよりあの兄弟が面倒なんだけどね
「私転校してきたんですけど…前の学校の親友が女の子なんですけどかっこよかったので特例で王子だったんです。だからその時から報復には慣れてます。いい加減学んでほしいものですよ。こんなの立派ないじめなんですけどね」
「それもそうよね。でも教師もそれを咎めないから気をつけてね」
「はい。心得てます」
私は手を手当てしてもらうと制服の替えを渡された。
「どうする?シャワーも浴びる?」
「あるのなら浴びたいです」
「じゃあ隣にシャワー室があるから使いなさい。今は授業中だし誰も来ないわ」
「ありがとうございます」
私は新しいタオルと制服を持って隣の部屋に移動した。
「前の学校にはこんなとこなかったなぁ…」
個室のシャワールームだし
さすが私立だね
ま
有名な金持ち学校だったしね
「…っと。匂いが取れればいっか」
私はシャワーを止めタオルで水気を拭き取った。
さすがにドライヤーはないよね
私は制服を着ると肩にタオルをかけて髪で制服が濡れないようにした。
するとそばに置いていたスマホが鳴った。
「はい?もしもし」
『ちな。お前今どこだ?』
「シャワールーム」
『ならいい。隣の保健室にいろよ?迎えにいく』
「え?いいよ。1人で戻れるし」
『いいや。今日は帰る。俺らもな』
「…いいの?授業とか」
『ちなの分の教科書は貰ったからな。荷物は持っていくから安心しろ』
「…はぁい♡」
ちょっと意地悪してみた
『…』
あれ?
無言になっちゃった
「おーい」
『…待ってろ』
ブチッ
ツーツーツー
「…切れちゃった」
私の♡攻撃はダメなのかな
…上手くいかない
あ
ママに昴お兄ちゃんがいたこと話しておこ~
私はママにメッセージを送った後に保健室に戻った。
「ちなちゃん。帰ろう?」
「あ。春斗くん」
「涼子先生。ちなちゃんは早退扱いにしといてね。理由は熱でいいよ」
「はいはい」
…熱って…
私熱だしてないよ
「ちなちゃん。風邪ひくよ。頭ちゃんと乾かさないと。車戻ったら乾かそうね」
「え?これぐらい自然乾燥でいいよ」
「ダメ。せっかく綺麗な髪なんだから」
…そんなこと初めて言われたぞ?
私の髪綺麗なのか?
…あ
そういやひなにも言われたことあったな
千夏です
現在校舎裏の何故か設置されている小さな噴水の前で数人の女子生徒に囲まれております
…報復だよね
前の学校でもされたし
ひなは私の友達だし女の子なんだけどな~
「あんた…どういうつもり?」
「妹だかなんだか知らないけど篠原先生まで誑かさないでよ」
…昴お兄ちゃんは昴お兄ちゃんなんだけど…
幼馴染ですよ?
…昔からあの距離感だったんだけどな~
何かおかしかったかな?
「ちゃんと話聞きなさいよ!!」
1人の女子生徒が私を突き飛ばしバシャーンと大きな水しぶきをあげて噴水の中に落ちた。
「いったぁ…」
意外と浅いなぁ
私は噴水の底に思いっきりお尻と手を打ち付けた。
「ふん。いい気味よ。行きましょう」
その中でも中心人物であろう人は他の女子生徒を連れて去っていった。
…うわ
制服びしょ濡れ…
どっかで着替えないとな
でも私体操服も持ってないし…
私はハンカチで出来るだけ拭きながら歩いた。
「ちなお姉ちゃん!!どうしたの!?」
1番に出会ったのは冬真くんだった。
「…ちょっと噴水に落ちちゃっただけ。大丈夫だよ」
「手も怪我してるよ…保健室行こう?」
「…そうする。どこか案内してくれる?」
「いいよ!!」
冬真くんは私をなるべく急いで保健室に案内した。
「涼子先生~!!ちなお姉ちゃんにタオル~」
「涼子先生はやめなさい。相沢くん。…えっと。タオルね。はいどうぞ」
「ありがとうございます」
私は渡されたタオルで体を軽く拭き髪の毛を拭いた。
「怪我したところはある?」
「お姉ちゃん。手と…他は?」
…お尻は打っただけだし大丈夫かな
「ううん。他は大丈夫」
「なら。そこの椅子に座って」
私は椅子に腰掛けようとしたが少し顔を顰めた。
…アザになったな
これ
「…お姉ちゃん。痛いの?」
「ちょっとだけね。でもこれぐらいは大丈夫だよ」
「…誰にやられたの」
冬真くん
声が低いよ?
その可愛いお顔に似合わない声ですよ?
「…涼子先生。お姉ちゃんを任せたよ」
「はいはい。怪我人はださないようにね」
冬真くんは怖い顔をして保健室を出て行った。
「あなたも災難ね…これ。王子のファンクラブあたりに報復されたんでしょ?」
「まぁ…慣れてますから」
「もし何かあったらすぐに来なさい。授業中であろうと構わないわ」
…だからなんでここの学校の人は自主的にサボらせようとするかな
「ちなちゃん…だったかしら?」
「千夏です。椎名千夏…じゃなくて相沢千夏」
「再婚?」
「そうです。どうして分かるんですか?」
「私も昔親が再婚してるからね。王子と兄弟になるって大変でしょ?」
…まぁ
王子というよりあの兄弟が面倒なんだけどね
「私転校してきたんですけど…前の学校の親友が女の子なんですけどかっこよかったので特例で王子だったんです。だからその時から報復には慣れてます。いい加減学んでほしいものですよ。こんなの立派ないじめなんですけどね」
「それもそうよね。でも教師もそれを咎めないから気をつけてね」
「はい。心得てます」
私は手を手当てしてもらうと制服の替えを渡された。
「どうする?シャワーも浴びる?」
「あるのなら浴びたいです」
「じゃあ隣にシャワー室があるから使いなさい。今は授業中だし誰も来ないわ」
「ありがとうございます」
私は新しいタオルと制服を持って隣の部屋に移動した。
「前の学校にはこんなとこなかったなぁ…」
個室のシャワールームだし
さすが私立だね
ま
有名な金持ち学校だったしね
「…っと。匂いが取れればいっか」
私はシャワーを止めタオルで水気を拭き取った。
さすがにドライヤーはないよね
私は制服を着ると肩にタオルをかけて髪で制服が濡れないようにした。
するとそばに置いていたスマホが鳴った。
「はい?もしもし」
『ちな。お前今どこだ?』
「シャワールーム」
『ならいい。隣の保健室にいろよ?迎えにいく』
「え?いいよ。1人で戻れるし」
『いいや。今日は帰る。俺らもな』
「…いいの?授業とか」
『ちなの分の教科書は貰ったからな。荷物は持っていくから安心しろ』
「…はぁい♡」
ちょっと意地悪してみた
『…』
あれ?
無言になっちゃった
「おーい」
『…待ってろ』
ブチッ
ツーツーツー
「…切れちゃった」
私の♡攻撃はダメなのかな
…上手くいかない
あ
ママに昴お兄ちゃんがいたこと話しておこ~
私はママにメッセージを送った後に保健室に戻った。
「ちなちゃん。帰ろう?」
「あ。春斗くん」
「涼子先生。ちなちゃんは早退扱いにしといてね。理由は熱でいいよ」
「はいはい」
…熱って…
私熱だしてないよ
「ちなちゃん。風邪ひくよ。頭ちゃんと乾かさないと。車戻ったら乾かそうね」
「え?これぐらい自然乾燥でいいよ」
「ダメ。せっかく綺麗な髪なんだから」
…そんなこと初めて言われたぞ?
私の髪綺麗なのか?
…あ
そういやひなにも言われたことあったな
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