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今世
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「…リリー。もうあそこには行かないで」
私は目覚めてすぐアレクにそう言われた。
「あんな…すぐに見つけられない場所で読書なんてやめて。せめてメイドを連れて行って」
「…どうして?」
「リリー。君には伝えていなかったけど…僕らの結婚…反対する貴族が多いんだ」
…私の国が小国だから?
「あまり交易が望めない国と結婚をするのはどうかと思う…だってさ。でも僕は諦めるつもりはないよ。必要ならば継承権だって捨てる。跡継ぎは…父様達が何とかするよ」
…いいの?
私はアレクのこと好きだけど…アレクのためなら諦められるよ?
「…ねぇリリー。君は僕に継承権がなくても好きでいてくれる?」
「うん」
「…ありがとう。リリー」
「殿下~セクハラしてるなら訴えますよ~あとリリアーネ様は怪我人ですからね~離れてくださいな」
…莉奈お姉ちゃん!!
莉奈お姉ちゃんは私をアレクから奪い取りぎゅっと抱きしめた。
「…リリアーネ様。ここは平和な国日本ではないのです。いつだって危険と隣り合わせです。それをお忘れなきよう」
「…うん」
「さて。お説教はここまでにして…はぁ…犯人許すまじ」
「…本当。どこから狙っていたのか分からないから…多分魔法かな。だとしたら射程圏内は…少なく見積もっても1キロ」
「長いですね…」
…あの
「「ん?」」
「…ありがとう」
「「どういたしまして」」
痛いのは嫌い
でもそれ以上に誰かとお別れするのが嫌い
私は目覚めてすぐアレクにそう言われた。
「あんな…すぐに見つけられない場所で読書なんてやめて。せめてメイドを連れて行って」
「…どうして?」
「リリー。君には伝えていなかったけど…僕らの結婚…反対する貴族が多いんだ」
…私の国が小国だから?
「あまり交易が望めない国と結婚をするのはどうかと思う…だってさ。でも僕は諦めるつもりはないよ。必要ならば継承権だって捨てる。跡継ぎは…父様達が何とかするよ」
…いいの?
私はアレクのこと好きだけど…アレクのためなら諦められるよ?
「…ねぇリリー。君は僕に継承権がなくても好きでいてくれる?」
「うん」
「…ありがとう。リリー」
「殿下~セクハラしてるなら訴えますよ~あとリリアーネ様は怪我人ですからね~離れてくださいな」
…莉奈お姉ちゃん!!
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「…リリアーネ様。ここは平和な国日本ではないのです。いつだって危険と隣り合わせです。それをお忘れなきよう」
「…うん」
「さて。お説教はここまでにして…はぁ…犯人許すまじ」
「…本当。どこから狙っていたのか分からないから…多分魔法かな。だとしたら射程圏内は…少なく見積もっても1キロ」
「長いですね…」
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「…ありがとう」
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