愛を知らない少女は溺愛の海に溺れる

今世

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とうとう病気になり3日目です
今日はお医者さんが付きっきりらしいです
早く帰って…

｢姫様｡今日を乗り切ればあとは簡単ですから｣
｢やだ…触らないで…｣
｢姫様｡タオル変えますね｣

メイドさんは私の額のタオルを変えてくれた｡

冷たい…
流行病ってインフルエンザに似てる…
少しだけ聞いたことがあるけど…

｢姫様｡休んでいて構いませんよ｡もしもの際にはお医者様がおられますから｣
｢お任せ下さい｣

私はゆっくりと目を閉じた｡


メイドさん視点

｢姫様…大丈夫でしょうか…｣
｢今のところは…と言ったところですね｡問題は…夜｡完全に寝てから…でしょうか｣
｢夜…どうしてそんなギリギリの時間に…｣
｢分かりません｡が…今までの症例ではそこを乗り切れば皆完治しております｣

お医者様は姫様のベッドの近くの椅子に座った｡

｢メイドさんは何人か部屋に残してそれ以外は下がっていて構いません｣
｢ですが…｣
｢大丈夫です｡何かあったらお呼びしますから｣

お医者様がそう仰るのでしたら…
大丈夫なのかしら？

私は部屋に3人のメイドを残し部屋を出た｡

｢ねぇリゼ｡姫様…大丈夫かしら？｣
(リゼ＝この視点のメイド)
｢お医者様がおられるのだから大丈夫よ｡これからは衛生面にも気をつけて姫様が病気にならないようにしなくてはね｣
｢今までも気をつけてはいたんだけど…どこから感染したのかしらね｣

それが不思議なのよね
姫様は外にもあまり出ないし…
やっぱり私達が菌を持ち込んでしまったのかしら？
手洗いうがい…あと制服の除菌もしなくては!!
陛下にご相談いたしましょう