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今世

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私は流行病にかかってしまい寝込んでいた。

体が重い…熱い…寒い…

「リリー…頑張るのよ…3日を過ぎたら少しは楽になるから…」
「お…か…さま…」

私は撫でてくれるお母様の手に擦り寄った。

お母様だって病気なのに…

「側妃様。お体にさわります。姫様の看病は私共がしますから」
「いいのよ。これぐらいやらせて?陛下ももう1人の体じゃないんだって何もやらせてくれないのよ」

…1人の体じゃない?
お母様…妊娠?
妊娠すると体調が悪くなるって本に書いてあったし

私はあまり動かない体を駆使してお母様から離れた。

「リリー?」
「やだ…おか…さま…うつ…ちゃう…」
「あらあら分かっちゃったの?リリーは頭がいいのね」

お母様は私を抱きしめた。

「大丈夫よ。今回の流行病は子供の発症が多いの。大人に移った例は今のところないわ」

今のところならお母様が移る可能性もあるもん…
私…もう結婚出来る年なのに…
子供…なのかな

私はベッドに寝かせられ額の上にタオルを置かれた。

「大好きよ。リリー。たくさん寝て早く元気になりましょうね」
「…うん」

私はゆっくりと夢の中へ落ちていった。
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