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「…ふぅ」
あれから数日。
ひろくんもパパに会えたみたいでよかったよかった
「…いやよくない!!」
私はバンっと机を叩いた。
「結菜。何がよくないの?」
「…だって…結菜…まだ病院通ってるもん…もう病気じゃないのに…」
「…あぁ。あれね…まぁ奇跡の子で影響が色濃く出てるのが結菜ってだけだと思うけど…」
「…え?」
…え?
じゃあ私…えっと…なんて言うんだっけ?
ひけんたい…?
「学校にも行けてない…」
「…アレ~ソンナヤクソクシテタッケナ~」
「パパ」
「…分かったよ。来月からね」
「やったぁ!!」
…でも…ひろくんは貴族と庶民が通うところに行くんだよね…?
じゃあ私もそこに行きたいな…
白紙の契約書…だっけ?
それを利用すれば出来るかな
ひろくんに相談してみよ~

「あ?契約書?」
「うん。学院以外の学校に行くのを認めてもらうために必要なの」
「…でも学校に入学するためなら必要書類があるだろ?なら白紙の契約書よりもの方がいいんじゃないか?」
「…なるほど」
私は書類を取り出した。
「お前今どっから出した…?」
「…インベントリだよ?持ち前の想像力で作ったの」
「…お前想像だけは得意だったもんな」
って何」
「いや。言葉の綾だ」
…ことばのあやって何?
小学生の私には理解できません
「前にママに貰っておいてよかった。まだ使えるよね?これを幻覚で文字を見えなくさせればいいよね?」
「いや。くれぐれもサインを書く位置を間違えるなよ。それと陛下の刻印も必要だろ」
「それは大丈夫。私に案があるの」

「パパ~」
「ん?」
「えへへ~お手紙~パパのお名前書いてくださいな♪」
「どこに?」
「ここ~」
私はパパに名前を書いてもらって近くにあった朱印にパパの指を押し付けた。
「ぺったん」
「…随分と本格的だね?誰に教えてもらったの?」
「パパがいつもぺったんしてるよ?」
「…指でやったことあったっけ…」
やべ
バレる
私はいそいそとパパの膝から降りた。
これでパパの名前とこくいん…?は貰えた!!
「宰相さん。どうぞ」
「…私にですか?」
「…結菜?なんでお手紙を宰相に?」
私は使い続けていた魔法を切った。
「…あぁ。そういうことですか。受理いたしました」
「受理…?」
…宰相さん
秘密にしてね
私は宰相さんにウインクを送ってお部屋から逃げた。
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