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番外編

結菜の治療録 2

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先生視点

「…やっぱ来たか」
保育器から出た後も低身長やら色々と病気が残り入院することになった。
「…てか…俺の……他の患者…」
いつの間にか引き渡しされてたし…
…完全に外堀埋められた
「…今は1歳…か?」
体重2000g……まぁ成長した方か
「…泣かないな」
よし
今のうちに点滴さしとくか
看護師に頼んで点滴を用意してもらい針を手に取ると…
「ふぇ…びぇぇん!!」
突然火がついたように泣き始めた。
「…これか?」
針を置くとぴたっと泣き止んだ。
「……これ…成長した後も大変だな」
まぁ…押さえつけるしか選択しないけど
俺はすぐに点滴をさすと結菜ちゃんから離れた。
「…泣かせた?」
「いや。泣かしてません」
「…ふぅん」
あぶねぇ!!
俺…泣かしたら殺される?
まぁ
…治療の一環だし
「結菜。いい子にしてた?」
結菜ちゃんは手足をバタバタさせて手をマラトに伸ばした。
「ふふ。結菜は相変わらずパパが好きねぇ」
「…エリ?これ…好いてるの?抱き上げたらめっちゃ蹴られてるんだけど」
「えぇ。きっと」
…あ
ほんとだ
蹴ってる
…まぁ痛くないだろうな
今の結菜ちゃんにそんな力ないし
…というか手足バタバタさせたりするので体力使い切ってる気がする
「…結局1年で保育器から出られるぐらいまでしか成長しなかったわね」
「1歳児の身長までいくのはいつなのやら…」
…1年じゃ成長しないことは確かだな
「先生。これから結菜をよろしくお願いします」
「はい」
「………よろしくお願いします」
え?
あれ?
俺の正体バレてる気がするんだけど
…変化…とけたか?
いや…とけてないはず
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