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「あ…あのねタール様…」
「何?忙しいんだけど。」
「私一緒にいてとは言ったけど…これは近すぎな気が…」
私は書類を見ているタール様の膝に座らされていた。
うぅ…
私27歳…
恥ずいです
「シュルクが誘拐されないためでしょ。すぐどっか行くんだから。」
「…」
まぁ…自覚はあるよ?
迷子になったり…迷子になったり…迷子になったり?
家で迷ったり…王宮で迷ったり…
あれ?
なんで私住んでるところで迷ってんの?
おっかしいな~
シュルクちゃん方向音痴だっけな~
「…くぁぁ…」
「眠いの?」
「…大丈夫。あくびが出ただけ。」
「退屈?」
「まぁ…」
「宰相。シュルクに椅子と古文書とノートと鉛筆用意して。」
「かしこまりました。」
タール様?
何その用意は?
「私に何させようとしてるの?」
「古文書の解読をお願いしたいんだ。シュルク天才なんでしょ?」
「…出来るかな…」
まぁ何とかやってやる!!
数分後…
「は?なんでタール様…これが読めないの?」
「読めないよ。言語が違うし…誰も知らない言語なんだから。」
「いやこれ…日本語…」
何?
漢字と平仮名とカタカナが使われてるだけじゃん
しかも内容おとぎ話だし
「…日本語って何?」
「え?」
「英語なら知ってるけど…」
なんで英語はあんのに日本語無いの?
「この国の言語はウィントル語だしね。」
「ウィントル語?」
私そんなの使ったっけ?
「今話してるこの言葉もなんだけど…」
ほへ~
小さい頃から聞いてるから慣れたのかな?
「まぁ…解読?出来るけど…」
「本当!?じゃあお願いできるかな?」
「分かった。この紙に書けばいいのね。」
私はタール様の目の前に座り紙に内容を書き写した。
にしてもなんでおとぎ話…
〇〇デレラとか
白〇姫とか
いばら〇とか
姫系ばっかだし
「なんで…〇ずきんがないのよ…」
「ん?」
「なんでぇ…私のお気に入りぃ…」
「まだこれ以外にもあったと思うけど…」
「ほんと!?ワン〇ーランドのやつとかある!?」
「…分かんないけど古文書は書庫に置いてあるよ。」
へぇ…
っていうかどうやってこの本がこの世界に?
私の他にも転生者いるのかな…
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