寂しがり屋な猫娘と優しすぎるご主人様

婚約後

6

｢…アムぅ…｣
｢げっ…まだ発情してんのかよ!!｣
｢今回長いのぉ…慰めてぇ…｣
｢慰めるって…何させる気だ？｣
｢一緒にぃ…いてくれるだけでぇ…いいからぁ…｣
｢ちっ…王子呼んでくる｡俺は無理だ｣

アムに見捨てられた…
でも…苦しいわ
早く…終わってくれないかしら
このままではまた襲われてしまうわ
気絶したかったんだけど…
体調…悪くなってくれないかしら…

私は火照った体をどうすることも出来ずベッドに寝転んだ｡
そしてぼーっと天井を見つめた｡

｢ターシャ!!発情期まだ続いてるんだって！？｣
｢あ…殿下…｣
｢父様に責任取れって言われちゃった｡てことでターシャ｡僕の花嫁になってくれるよね？｣

何がということでか分からないんですけど…

｢嫌…です｣
｢婚約者なんだからいつかは結婚するでしょ？それに…敬語外して？｣
｢不敬に…なります｣
｢僕が許可する｣
｢嫌…｣

正直言って殿下と仲良くする気はないわ
私にはアムがいれば十分なの
これがお父様の言う番ということ…？
だから3日も離してくれなかったのかな…

｢ま…ターシャに欲情するなって方が無理だけど｡小さいのに魅力だけはあるんだからな｣
｢小さく…ない…｣
｢十分小さいと思うよ｡簡単に抱き上げられるし押さえ込むのも簡単だったよ｣

…恥ずかしい
誰か…助けて