26 / 33
婚約後
2
しおりを挟む
「あ…あの…殿下…」
「ん?」
「アム…は?」
「あいつなら今猛ダッシュして来てるでしょ。ターシャは部屋にいて。後で贈り物しとくから」
「は…はい」
私はとりあえず部屋に戻った。
アム…大丈夫かな
お城の門番に止められてないかな…
あの性格だからな…
心配事が多すぎる…
もう行こっ!!
私はバルコニーから下に飛び降りた。
獣の姿にはなれなくても人間の姿で猫の身体能力を再現出来るようにお父さんに訓練されたかいがあった…
私は裸足のままで走り出した。
案の定アムは門番に止められていた。
「たくなんで俺が止められるんだよ!!」
「どこのどなたか証明するものを」
「さっきからギルドカード見せてんだろうが!!」
「アム…何してるの?」
「おぉ!!ターシャ!!」
「貴様…ターシャ様を気安く呼び捨てにしよって…」
あらら
婚約者だって話してないのかな…
「門番さん。その人は大丈夫です」
「ですが!!」
「…その人はそんな性格ですけど私の婚約者です」
「え!?失礼いたしました!!」
「…ターシャの影響力すげぇ…」
「アムが止められるような性格してるのが悪いんでしょ。門番さん。夕方までには戻るから。外出してくるね」
「行ってらっしゃいませ!!」
門の外に出るのは簡単なんだ…
入るのはああやって止められるのに…
私はアンジーのお店にやってきた。
「アンジー。お手伝いしに来たよ~」
「ターシャ!!ちょうど良かった~手伝って~」
「は~い」
働いてる時の方が楽しいもんね!!
「ん?」
「アム…は?」
「あいつなら今猛ダッシュして来てるでしょ。ターシャは部屋にいて。後で贈り物しとくから」
「は…はい」
私はとりあえず部屋に戻った。
アム…大丈夫かな
お城の門番に止められてないかな…
あの性格だからな…
心配事が多すぎる…
もう行こっ!!
私はバルコニーから下に飛び降りた。
獣の姿にはなれなくても人間の姿で猫の身体能力を再現出来るようにお父さんに訓練されたかいがあった…
私は裸足のままで走り出した。
案の定アムは門番に止められていた。
「たくなんで俺が止められるんだよ!!」
「どこのどなたか証明するものを」
「さっきからギルドカード見せてんだろうが!!」
「アム…何してるの?」
「おぉ!!ターシャ!!」
「貴様…ターシャ様を気安く呼び捨てにしよって…」
あらら
婚約者だって話してないのかな…
「門番さん。その人は大丈夫です」
「ですが!!」
「…その人はそんな性格ですけど私の婚約者です」
「え!?失礼いたしました!!」
「…ターシャの影響力すげぇ…」
「アムが止められるような性格してるのが悪いんでしょ。門番さん。夕方までには戻るから。外出してくるね」
「行ってらっしゃいませ!!」
門の外に出るのは簡単なんだ…
入るのはああやって止められるのに…
私はアンジーのお店にやってきた。
「アンジー。お手伝いしに来たよ~」
「ターシャ!!ちょうど良かった~手伝って~」
「は~い」
働いてる時の方が楽しいもんね!!
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
実在しないのかもしれない
真朱
恋愛
実家の小さい商会を仕切っているロゼリエに、お見合いの話が舞い込んだ。相手は大きな商会を営む伯爵家のご嫡男。が、お見合いの席に相手はいなかった。「極度の人見知りのため、直接顔を見せることが難しい」なんて無茶な理由でいつまでも逃げ回る伯爵家。お見合い相手とやら、もしかして実在しない・・・?
※異世界か不明ですが、中世ヨーロッパ風の架空の国のお話です。
※細かく設定しておりませんので、何でもあり・ご都合主義をご容赦ください。
※内輪でドタバタしてるだけの、高い山も深い谷もない平和なお話です。何かすみません。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
【12/29にて公開終了】愛するつもりなぞないんでしょうから
真朱
恋愛
この国の姫は公爵令息と婚約していたが、隣国との和睦のため、一転して隣国の王子の許へ嫁ぐことになった。余計ないざこざを防ぐべく、姫の元婚約者の公爵令息は王命でさくっと婚姻させられることになり、その相手として白羽の矢が立ったのは辺境伯家の二女・ディアナだった。「可憐な姫の後が、脳筋な辺境伯んとこの娘って、公爵令息かわいそうに…。これはあれでしょ?『お前を愛するつもりはない!』ってやつでしょ?」
期待も遠慮も捨ててる新妻ディアナと、好青年の仮面をひっ剥がされていく旦那様ラキルスの、『明日はどっちだ』な夫婦のお話。
※なんちゃって異世界です。なんでもあり、ご都合主義をご容赦ください。
※新婚夫婦のお話ですが色っぽさゼロです。Rは物騒な方です。
※ざまあのお話ではありません。軽い読み物とご理解いただけると幸いです。
※コミカライズにより12/29にて公開を終了させていただきます。
【完結】今世も裏切られるのはごめんなので、最愛のあなたはもう要らない
曽根原ツタ
恋愛
隣国との戦時中に国王が病死し、王位継承権を持つ男子がひとりもいなかったため、若い王女エトワールは女王となった。だが──
「俺は彼女を愛している。彼女は俺の子を身篭った」
戦場から帰還した愛する夫の隣には、別の女性が立っていた。さらに彼は、王座を奪うために女王暗殺を企てる。
そして。夫に剣で胸を貫かれて死んだエトワールが次に目が覚めたとき、彼と出会った日に戻っていて……?
──二度目の人生、私を裏切ったあなたを絶対に愛しません。
★小説家になろうさまでも公開中
王妃さまは断罪劇に異議を唱える
土岐ゆうば(金湯叶)
恋愛
パーティー会場の中心で王太子クロードが婚約者のセリーヌに婚約破棄を突きつける。彼の側には愛らしい娘のアンナがいた。
そんな茶番劇のような場面を見て、王妃クラウディアは待ったをかける。
彼女が反対するのは、セリーヌとの婚約破棄ではなく、アンナとの再婚約だったーー。
王族の結婚とは。
王妃と国王の思いや、国王の愛妾や婚外子など。
王宮をとりまく複雑な関係が繰り広げられる。
ある者にとってはゲームの世界、ある者にとっては現実のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる