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2.5章
44話 門出
しおりを挟むーー1週間
和歌太郎は里石の修行を受けた。
内容は単純。ただ里石と試合を行う。ただ戦うそれだけ。
和歌太郎は体力が持つ限り、睡眠時間さえも削り里石戦い続けた。
その試合数はたった1週間で100を超えた。
この1週間で和歌太郎が死にかけたのは数知れず。
しかし、和歌太郎は一度も里石に勝つ事はならなかった。
唯一最後の一度だけ擦り傷を負わすことができただけだった。
「これで修行は完了だ。そなたは我が認める立派な武人だ」
「一度も師匠には勝てなかったですけど」
「ガハハハ、我の武が1週間で負ける程度の武であれば切腹もんだ」
「はは……ですよね」
「で行くのか?」
「はい、この遺跡にも長居しましたし、そろそろ目的の場所に行こうと思います。師匠は?」
「我はこの遺跡を最下層まで降ろうと思う。」
「という事はここでお別れですね」
「そうだな。」
「本当にお世話になりました。」
和歌太郎は里石に深く頭を下げる。
「あぁ、またな」
「はい、師匠も」
短い言葉を掛け合い、2人は別れた。
和歌太郎は里石の元で大きく成長する事ができた。
和歌太郎は新たな強さを身につけて、madderから引き継いだ招待状の場所へと向かう。
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