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1章 妖を祓え
8話
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『 ここでは異端者 』
華南がやって来たのはとある町。
人々はそれぞれ買い物、菜園で農作業、喫煙しながら話し合い、公園で遊ぶ子ども達、仲良く道を歩く親子、家で掃除をする一家など。
華南はそれぞれの光景を見る。
「ここが、とくにこれといって変わったところは。」
「ちょっとすいません。」
華南は声を掛けて女性達は一瞬だけ見るが、その場から去っていく。
「?」
公園で楽しく遊ぶ子ども達。
華南に向かってサッカーボールが飛んで来ると受け止める。
子ども達が取りに来る前に華南が届ける。
「これ君達の?」
子ども達は華南を見ると離れていって別の遊具で遊ぶ。
華南は植え込みを見て何かを気にする。
ベンチに座って喫煙したり缶ジュースを飲むオヤジ達。
声を掛ける前に華南は近くに来ると、華南を見るなり吸っていたタバコを足下に捨てたりジュースもまだ残った状態でゴミ箱に捨てる。
「・・・・・・。」
「やっぱり、なにかがおかしい。」
民家。
机にいる男性や子ども達の前にカレーが置かれる。
「わあー、 いただきます。」
かすかにトカゲの足のようなものが出てくるが男性はすくって食べる。
華南は泣いてる女の子を見かける。
華南「どうしたの?」
「ママとはぐれちゃった・・・」
華南「じゃあ、一緒に探してあげるから。」
華南「家ってどんなところか言える?」
「えっとねえ・・・」
女性を見かける。
「すいません、この子が迷子で。」
女性は華南を見た後で女の子に言う。
「ゴメンね、私は何も知らなくて。」
それからいろんな人に声をかけるが手がかりはない。
探してる途中で少女は写真の入るケースを落とす。
華南は拾って写真を見ようとする。
「 ラナ~~!! 」
声が聞こえる。
「あ、ママだ。」
少女は走り、華南はケースを渡す。
「ありがとう、お姉さん。」
女の子は顔を上げると顔には複数の目がついていて華南を見る。
「!?」
華南はようやく違和感に気づく。
「この町で人間なのはお前だけなんだ。」
「 いやなニオイだな。 」
「 なんて汚れてるの! 」
「人間にこの場所が感づかれてしまうのはまずい、私達は離れるとしよう。」
まわりの人々はすべて妖に変わり、華南と衝突する。
戦いの途中で体当たりされて華南は少し飛ぶ。
態勢を直して再び構えるが、町はなくなってただの更地が広がる。
「・・・・・・。」
華南も引き上げてその途中で小さな入れ物に入った虫の卵がついた葉っぱを見る。
「(あの町にいたんだ、これもなにか妖と関係があるはず。)」
しばらくすると卵は葉っぱごと消滅する。
「!!」
華南は悔しがりながら去っていく。
[報告書]
怪異調査協会本部宛
妖の密集地に遭遇、しかし蒸発
溝口 華南
華南がやって来たのはとある町。
人々はそれぞれ買い物、菜園で農作業、喫煙しながら話し合い、公園で遊ぶ子ども達、仲良く道を歩く親子、家で掃除をする一家など。
華南はそれぞれの光景を見る。
「ここが、とくにこれといって変わったところは。」
「ちょっとすいません。」
華南は声を掛けて女性達は一瞬だけ見るが、その場から去っていく。
「?」
公園で楽しく遊ぶ子ども達。
華南に向かってサッカーボールが飛んで来ると受け止める。
子ども達が取りに来る前に華南が届ける。
「これ君達の?」
子ども達は華南を見ると離れていって別の遊具で遊ぶ。
華南は植え込みを見て何かを気にする。
ベンチに座って喫煙したり缶ジュースを飲むオヤジ達。
声を掛ける前に華南は近くに来ると、華南を見るなり吸っていたタバコを足下に捨てたりジュースもまだ残った状態でゴミ箱に捨てる。
「・・・・・・。」
「やっぱり、なにかがおかしい。」
民家。
机にいる男性や子ども達の前にカレーが置かれる。
「わあー、 いただきます。」
かすかにトカゲの足のようなものが出てくるが男性はすくって食べる。
華南は泣いてる女の子を見かける。
華南「どうしたの?」
「ママとはぐれちゃった・・・」
華南「じゃあ、一緒に探してあげるから。」
華南「家ってどんなところか言える?」
「えっとねえ・・・」
女性を見かける。
「すいません、この子が迷子で。」
女性は華南を見た後で女の子に言う。
「ゴメンね、私は何も知らなくて。」
それからいろんな人に声をかけるが手がかりはない。
探してる途中で少女は写真の入るケースを落とす。
華南は拾って写真を見ようとする。
「 ラナ~~!! 」
声が聞こえる。
「あ、ママだ。」
少女は走り、華南はケースを渡す。
「ありがとう、お姉さん。」
女の子は顔を上げると顔には複数の目がついていて華南を見る。
「!?」
華南はようやく違和感に気づく。
「この町で人間なのはお前だけなんだ。」
「 いやなニオイだな。 」
「 なんて汚れてるの! 」
「人間にこの場所が感づかれてしまうのはまずい、私達は離れるとしよう。」
まわりの人々はすべて妖に変わり、華南と衝突する。
戦いの途中で体当たりされて華南は少し飛ぶ。
態勢を直して再び構えるが、町はなくなってただの更地が広がる。
「・・・・・・。」
華南も引き上げてその途中で小さな入れ物に入った虫の卵がついた葉っぱを見る。
「(あの町にいたんだ、これもなにか妖と関係があるはず。)」
しばらくすると卵は葉っぱごと消滅する。
「!!」
華南は悔しがりながら去っていく。
[報告書]
怪異調査協会本部宛
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