祓え 溝口華南

斉藤 延廣

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プロローグ

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 いつの世も、

 目には見えずとも人々に災いをもたらす存在がいた。


 人はそれを “妖”(あやかし) と呼んだ。 




 そんな災いから人々を救うため、人知れず妖を祓う者達がいた。

 人はそれらを “ 退魔師 ”(たいまし)と呼んだ。 





 そして、ここにもまた一人の少女がいた。 




 ただし、彼女は退魔師ではない。 

 彼女は、人に仕えて妖を狩る。 



 彼女は、 傭兵なのである。 

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