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第2章 カップルみたいな事をしてるけどまだ付き合ってすらいないんだぜ
第11話 あっ、ひょっとして下着姿の私を見て興奮しちゃった?
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「……ちょっとなんか寝苦しいな」
ようやく迎えた土曜日の今日、ここ数日間で溜まった疲れを取るために昼までゆっくり寝る予定だった俺は謎の圧迫感のせいで目を覚ましていた。
「うわっ!?」
横を振り向いた俺は思わず声をあげてしまう。なんと俺の隣でアリスが気持ちよさそうに寝ていたのだ。一人用のベッドに二人も寝ていたら寝苦しくなるのは当然に違いない。俺達が男女逆なら間違いなく通報案件だ。
「一体いつからアリスは俺の隣で寝てたんだよ。てか、そもそもどうやって俺の家に入ってきたんだ……?」
平日とは違い今日は母さんもパートが休みで多分まだ寝ているはずなので玄関の鍵を開けられないと思うのだが。
「……そっか、母さんが合鍵渡したんだったっけ」
アリスは母さんに対しても俺の未来の妻を自称しており、すっかりその気になってしまった母さんがとうとう昨晩合鍵を渡すという暴挙に出たのだ。
いずれ家族になるのだから渡すのは当然というのが母さんの理屈らしいが、いくらなんでもあまりにちょろ過ぎではないだろうか。
そもそもアリスが勝手に未来の妻を自称しているだけで俺達は付き合ってすらいないのだが。将来母さんがオレオレ詐欺などに引っかからないか今から本気で心配だ。
そんな事を思いつつ喉が渇いたため一旦起き上がってダイニングに向かおうとしていると、とんでもない事に気付く。
「いやいや、なんでアリスは何も服を着てないんだよ!?」
俺のベッドの上でスヤスヤ眠っているアリスは下着姿だったのだ。よくよく見たらベッドの下にアリスが着ていたであろう服が脱ぎ捨ててあった。すると俺の叫び声で目を覚ましたらしいアリスがゆっくりと起き上がる。
「んー、騒がしいな。朝から一体どうしたの?」
「いつの間にか自分の隣に下着姿で寝てる奴がいたら誰でも驚くだろ」
俺は眠そうな顔で背伸びをしていたアリスに対してそうツッコミをいれた。するとアリスは意地悪な笑みを浮かべながら口を開く。
「あっ、ひょっとして下着姿の私を見て興奮しちゃった?」
「し、してないぞ」
本当はめちゃくちゃ興奮している俺だったがアリスにバレたくなかったので嘘を付いた。だが言うまでもなくアリスにはバレバレだったらしい。
「じゃあ拓馬はなんでりんごみたいに顔が真っ赤にして、もじもじしてるのかな?」
「それは……」
アリスは相変わらずニヤニヤしながらそう追求してきた。もう既に答えを知ってはずなので絶対わざと聞いてきている違いない。もはやどう足掻いても言い逃れできそうにない事を悟った俺は大人しく白状する事にした。
「アリスの下着姿を見てめちゃくちゃ興奮しました……ほら、これで満足か?」
「うん、よく言えました。そんな正直な拓馬には特別にご褒美をあげるよ」
俺はアリスに肩を掴まれそのまま力任せにベッドへと押し倒される。そして獲物を捕食しようとしている肉食獣のような目をしたアリスに無理矢理上から唇を奪われた。
ベッドの上で大人のキスをする俺達だったが、アリスが中々離してくれないため酸欠になる一歩手前だ。しばらくして満足してくれたのかアリスはようやく俺から唇を離す。
「ふう、ごちそうさま」
そう言葉を口にしたアリスはめちゃくちゃ艶っぽかった。しばらくは夜のおかずに困らないほどのレベルだ。少ししてようやく興奮が収まってきた俺はアリスに気になっていた事を質問する。
「……それでアリスは何でこんな朝っぱらから俺の部屋にいるんだ? 今日は学校も休みだと思うけど」
「足りなくなってきてた拓馬分をそろそろ補充したかったからかな」
アリスはニヤッとした表情で唇からぺろっと舌を出しながらそう答えた。ひょっとしてまさかアリスは俺の唇を奪うためだけにここへやって来たんじゃないだろうな。
「っていう冗談はこのくらいにして、実はせっかくの土曜日なんだし拓馬と一緒にどこかへ遊びに行きたくてさ。だから待ちきれなくなってこうやって部屋まで迎えに来たってわけ」
「なるほど、俺の部屋にいる理由に関しては分かった。ただ俺のベッドで寝てた理由が全く分からないんだけど」
「ああ、それは拓馬が気持ち良さそうに寝てる姿を見て私も眠くなったからだね。ちなみに私って寝てる間に服を脱いじゃう癖があるみたい」
そんなアリスの言葉を聞いて俺は目の前にいる彼女が今現在も下着姿のままである事をようやく思い出す。
「てかアリスはいつまで下着姿でいるつもりなんだよ?」
「うーん、拓馬が望む限りずっとでどうかな?」
「……とりあえず俺はシャワーを浴びて寝癖を直してくるからそれまでに服を着ておいてくれ」
アリスのテンションについていけなくなった俺はそう言い残して足早に自室から出て行った。まともに相手なんてしていられない。
朝からアリスのせいでめちゃくちゃ疲れさせられたため、温かいシャワーを全身に浴びて少しリラックスする事にしよう。この時の俺は浴室でハプニングが起こる事など全く想像していなかった。
ようやく迎えた土曜日の今日、ここ数日間で溜まった疲れを取るために昼までゆっくり寝る予定だった俺は謎の圧迫感のせいで目を覚ましていた。
「うわっ!?」
横を振り向いた俺は思わず声をあげてしまう。なんと俺の隣でアリスが気持ちよさそうに寝ていたのだ。一人用のベッドに二人も寝ていたら寝苦しくなるのは当然に違いない。俺達が男女逆なら間違いなく通報案件だ。
「一体いつからアリスは俺の隣で寝てたんだよ。てか、そもそもどうやって俺の家に入ってきたんだ……?」
平日とは違い今日は母さんもパートが休みで多分まだ寝ているはずなので玄関の鍵を開けられないと思うのだが。
「……そっか、母さんが合鍵渡したんだったっけ」
アリスは母さんに対しても俺の未来の妻を自称しており、すっかりその気になってしまった母さんがとうとう昨晩合鍵を渡すという暴挙に出たのだ。
いずれ家族になるのだから渡すのは当然というのが母さんの理屈らしいが、いくらなんでもあまりにちょろ過ぎではないだろうか。
そもそもアリスが勝手に未来の妻を自称しているだけで俺達は付き合ってすらいないのだが。将来母さんがオレオレ詐欺などに引っかからないか今から本気で心配だ。
そんな事を思いつつ喉が渇いたため一旦起き上がってダイニングに向かおうとしていると、とんでもない事に気付く。
「いやいや、なんでアリスは何も服を着てないんだよ!?」
俺のベッドの上でスヤスヤ眠っているアリスは下着姿だったのだ。よくよく見たらベッドの下にアリスが着ていたであろう服が脱ぎ捨ててあった。すると俺の叫び声で目を覚ましたらしいアリスがゆっくりと起き上がる。
「んー、騒がしいな。朝から一体どうしたの?」
「いつの間にか自分の隣に下着姿で寝てる奴がいたら誰でも驚くだろ」
俺は眠そうな顔で背伸びをしていたアリスに対してそうツッコミをいれた。するとアリスは意地悪な笑みを浮かべながら口を開く。
「あっ、ひょっとして下着姿の私を見て興奮しちゃった?」
「し、してないぞ」
本当はめちゃくちゃ興奮している俺だったがアリスにバレたくなかったので嘘を付いた。だが言うまでもなくアリスにはバレバレだったらしい。
「じゃあ拓馬はなんでりんごみたいに顔が真っ赤にして、もじもじしてるのかな?」
「それは……」
アリスは相変わらずニヤニヤしながらそう追求してきた。もう既に答えを知ってはずなので絶対わざと聞いてきている違いない。もはやどう足掻いても言い逃れできそうにない事を悟った俺は大人しく白状する事にした。
「アリスの下着姿を見てめちゃくちゃ興奮しました……ほら、これで満足か?」
「うん、よく言えました。そんな正直な拓馬には特別にご褒美をあげるよ」
俺はアリスに肩を掴まれそのまま力任せにベッドへと押し倒される。そして獲物を捕食しようとしている肉食獣のような目をしたアリスに無理矢理上から唇を奪われた。
ベッドの上で大人のキスをする俺達だったが、アリスが中々離してくれないため酸欠になる一歩手前だ。しばらくして満足してくれたのかアリスはようやく俺から唇を離す。
「ふう、ごちそうさま」
そう言葉を口にしたアリスはめちゃくちゃ艶っぽかった。しばらくは夜のおかずに困らないほどのレベルだ。少ししてようやく興奮が収まってきた俺はアリスに気になっていた事を質問する。
「……それでアリスは何でこんな朝っぱらから俺の部屋にいるんだ? 今日は学校も休みだと思うけど」
「足りなくなってきてた拓馬分をそろそろ補充したかったからかな」
アリスはニヤッとした表情で唇からぺろっと舌を出しながらそう答えた。ひょっとしてまさかアリスは俺の唇を奪うためだけにここへやって来たんじゃないだろうな。
「っていう冗談はこのくらいにして、実はせっかくの土曜日なんだし拓馬と一緒にどこかへ遊びに行きたくてさ。だから待ちきれなくなってこうやって部屋まで迎えに来たってわけ」
「なるほど、俺の部屋にいる理由に関しては分かった。ただ俺のベッドで寝てた理由が全く分からないんだけど」
「ああ、それは拓馬が気持ち良さそうに寝てる姿を見て私も眠くなったからだね。ちなみに私って寝てる間に服を脱いじゃう癖があるみたい」
そんなアリスの言葉を聞いて俺は目の前にいる彼女が今現在も下着姿のままである事をようやく思い出す。
「てかアリスはいつまで下着姿でいるつもりなんだよ?」
「うーん、拓馬が望む限りずっとでどうかな?」
「……とりあえず俺はシャワーを浴びて寝癖を直してくるからそれまでに服を着ておいてくれ」
アリスのテンションについていけなくなった俺はそう言い残して足早に自室から出て行った。まともに相手なんてしていられない。
朝からアリスのせいでめちゃくちゃ疲れさせられたため、温かいシャワーを全身に浴びて少しリラックスする事にしよう。この時の俺は浴室でハプニングが起こる事など全く想像していなかった。
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