オメガ学級委員長はド変態

明帆

文字の大きさ
上 下
32 / 53
第1章

第31話 新製品発表会

しおりを挟む
「なんで春久と一緒に帰ることになったの?」
 挙げた両手首をネクタイで縛られた状態で、佐野の左手がゆっくりとワイシャツを剥いでいく。

「い、井沢が、校門で俺のことを待ってて……」
「それで?」
「…今日は家まで送るって言われて…」
「で、一緒に帰ってきたんだ」
「んっ…あぁ…」

 露わになった上半身に、佐野は上から順々に何度も口付けをする。言葉と行動が相反しているが、それが佐野の剥き出しの想いなのだと全身で感じる。

「ひゃっ!」
 熟れたつぼみに歯を立てられ、快感が一気に全身を流れていく。
「そういうときは、何て言うのか教えてあげるね」
 前が盛り上がったスラックスを脱がされ、すでに濡れて背伸びをする屹立を露わにされた。

「あぁぁっ…やっ…!」
 佐野の唾液を屹立の先端に垂らされ、小さな割れ目に塗り込むように、舌先がねじこまれていく。
「『俺は佐野と、一番敏感なところを舐め合う関係だから、一緒に帰れない』って言うんだよ?」
 ジュルジュルと音を立てながら、佐野の口腔に出入りする屹立は、そこに心臓があるかのようにドクドクと血液を流している。

「あっあぁ!話しながら咥えるの、ダメっ……」
「今俺が言ったこと復唱して」
「そんなこと、言えるわけないっ……」
「言わなきゃダメだよ」
「『お、俺は……佐野と…』まっ、待ってぇ!もっ……出ちゃっぁ」

 はち切れんばかりの屹立から、欲望が解放された。佐野が離した陰部は、ぐったりとして少し震えている。佐野の左手が拭う口元からは、俺の欲望と佐野の涎が混ざり合った液体が垂れた。

「りょう、イッてる場合じゃないよ。ちゃんと復唱して?」
「『俺は…佐野と…一番敏感なところを舐め合う関係だから、一緒に帰れない…』」
「よくできました。後ろに入れてあげるね」
「はっあぁっ…んっ…」
 ずっとヒクついて待っていた後ろの窄まりに、佐野の左手指が潜り込む。佐野の指は長く骨張っていて、俺の快感のつぼを熟知している。

 ——ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ、ジュッ……
 我慢汁が止まらない。すでに佐野の高まりを知ってる内壁は、早く迎え入れたくてヒダを広げる。

「っあんっ……佐野…もぅ、入れてっ…んっ…」
「ねえ、りょう。ここ、いつもより広がってる気がするんだけど」
「えっ……」
 佐野は、窄まりに入った指を何度か出し入れしながら、何かを確認している。
「……あ、分かった」

 両手を縛られて動けない俺を置いて、佐野は棚の方へ歩いて行く。
「佐野!棚の中はダメだと前から……」
 佐野はニヤニヤしながら、棚の中から卑猥な玩具を取り出した。
「また増えてるね。これ、どうしたの?」

 佐野の左手に握られているのは、学校へ持って行ったのとは異なる、新調したアナル用バイブだ。形状は長細く、上から下までイボが付いている。

「あの……テスト終わりにそこら辺を整理した」
「また増やす必要ある?俺が居るのに」
「……発情期後に毎回佐野に頼るのも、迷惑かと思って……」
「迷惑なわけないじゃん」

 ベッドに戻ってきた佐野が、優しい口付けをする。
「頼ってよ、いつでも」
 見上げる佐野の瞳に映る自分が、慕情あふれる腑抜けな表情をしていて驚く。

「でもさ、なんで後ろがこんなに広がってるの?あのバイブでこんなになる?」
「あっ…」
 腰を持ち上げられ、佐野の何本かの指が後ろの窄まりを広げる。

「……まだあるでしょ?いやらしいおもちゃ」
 佐野はなんでこんなに勘が良いんだ。部屋の入り口付近にある俺のスクールバッグに、目が行ってしまう。

「ああ、スクバに入ってるのね」
 俺は馬鹿すぎる。なぜ玩具の在り方を見てしまうんだ。
「うわ、これすごい」
 俺のバッグ内から新調したローターを見つけると、佐野は眉間に皺を寄せた。

「スクバに入ってたってことは、学校で後ろに入れてたの?」
 ベッドに戻ってくるなり、佐野はそのローターを俺の窄まりに挿入した。
「ふぁっ…あぁぁぁっ…奥、入りすぎっ……」

 やはりこのローターの圧迫感はすごい。下腹部に巌石が載せられたような、苦しさがある。

「すんなり入る。やっぱり入れてたんだ、こんな大きいの」
 佐野の左手に、しっかりとリモコンが握られているのが目に入った。ローターは全く振動していないのに、全身が快哉を叫んでいる。

「はっあぁ…きもちっ…いい……」
「ねえ、りょう聞いてる?こんなの中に入れて学校行ってたら、フェロモンが出ちゃうからダメなんだよ?」
 スイッチを押す音が耳に入ったかと思うと、突然の激しい雨のように、快感が一息に押し寄せた。

「やっあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」
 視界が霞むほどの強い刺激に、脳が追いつかない。何が起こったのか把握する前に、2度目の絶頂に達してしまった。

「あ、ごめん。一番強い振動だったみたい」
 佐野は破顔しながら、ローターが入って開き切った窄まりに、アナル用バイブをねじ込んだ。
「ひゃっあぁぁぁあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!な、なか…まだ、入ってっ…る、からっ」

 窄まりの中で、震えるローターとアナル用バイブが何度も衝突し、グポッ、ゴポッとくぐもった音が体内から響き渡る。

 中で何がどうなっているのか分からないほど、窄まりからは洪水のように愛液が溢れ出している。

「もしローターが誤作動起こして、こんなふうに振動が強くなっちゃったらどうするの?」
「あ゛っ、あ゛っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」

 もう何も考えられない。開き切った口からは涎が垂れ、押し寄せる快感を貪るように辿ることしかできない。

「そうしたら、また周りの人を誘惑しちゃうでしょ?だから、ローターやバイブを入れて学校行っちゃダメだよ?」
 佐野が何か話しているが、その声が脳に到達するのを快感が遮っている。
「もっぉ…ダッメッ…!抜いてっェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛ェ゛!」

 震える喚声とともに、前の屹立から白妙の飛沫が飛び散った。
「りょう、人の話全然聞いてない。いつの間にか3回もイッてるし」

 窄まりの奥に押し込められたローターを、佐野は一気に引き抜いた。
「ひゃっあっ!」
 バケツをひっくり返したように、窄まりから愛液が溢れ出た。

 その直後、休む間もなく佐野の高まりが内壁に侵入した。
「もっ…おかしくっな…るぅぅ」
「んっ…りょうの中、痙攣しながら絡みついてくるっ…気持ち良すぎっ…」
 窄まりに、佐野の腰が激しく打ち付けられている。全身を揺すられる度に、気を失いそうになる。

 昔、早朝の湖面で見た朝霧のように、風光明媚な景色を眺めているような感覚で、目の前の景色が霞んでいった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無才印の大聖女 〜聖印が歪だからと無能判定されたけど、実は規格外の実力者〜

Josse.T
ファンタジー
子爵令嬢のイナビル=ラピアクタは聖印判定の儀式にて、回復魔法が全く使えるようにならない「無才印」持ちと判定されてしまう。 しかし実はその「無才印」こそ、伝説の大聖女の生まれ変わりの証であった。 彼女は普通(前世基準)に聖女の力を振るっている内に周囲の度肝を抜いていき、果てはこの世界の常識までも覆し——

【1章完結】経験値貸与はじめました!〜但し利息はトイチです。追放された元PTメンバーにも貸しており取り立てはもちろん容赦しません〜

コレゼン
ファンタジー
冒険者のレオンはダンジョンで突然、所属パーティーからの追放を宣告される。 レオンは経験値貸与というユニークスキルを保持しており、パーティーのメンバーたちにレオンはそれぞれ1000万もの経験値を貸与している。 そういった状況での突然の踏み倒し追放宣言だった。 それにレオンはパーティーメンバーに経験値を多く貸与している為、自身は20レベルしかない。 適正レベル60台のダンジョンで追放されては生きては帰れないという状況だ。 パーティーメンバーたち全員がそれを承知の追放であった。 追放後にパーティーメンバーたちが去った後―― 「…………まさか、ここまでクズだとはな」 レオンは保留して溜めておいた経験値500万を自分に割り当てると、一気に71までレベルが上がる。 この経験値貸与というスキルを使えば、利息で経験値を自動で得られる。 それにこの経験値、貸与だけでなく譲渡することも可能だった。 利息で稼いだ経験値を譲渡することによって金銭を得ることも可能だろう。 また経験値を譲渡することによってゆくゆくは自分だけの選抜した最強の冒険者パーティーを結成することも可能だ。 そしてこの経験値貸与というスキル。 貸したものは経験値や利息も含めて、強制執行というサブスキルで強制的に返済させられる。 これは経験値貸与というスキルを授かった男が、借りた経験値やお金を踏み倒そうとするものたちに強制執行ざまぁをし、冒険者メンバーを選抜して育成しながら最強最富へと成り上がっていく英雄冒険譚。 ※こちら小説家になろうとカクヨムにも投稿しております

チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~

クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。 だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。 リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。 だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。 あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。 そして身体の所有権が俺に移る。 リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。 よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。 お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。 お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう! 味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。 絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ! そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!

神様、幸運なのはこんなにも素晴らしい事だったのですねぇ!

ジョウ シマムラ
ファンタジー
よくある転生物です。テンプレ大好物な作者です。 不運なアラフォーのオッサンが、転生により、幸運を掴み人生をやり直ししていきます。 初投稿なので、ひたすら駄文ですが、なま暖かく見守って下さい。 各話大体2500~3000文字に収めたいですが、表現力の無さ故に自信ないです。只今、水曜日と日曜日の更新となっております。 R15指定、本作品には戦闘場面などで暴力または残酷なシーンが出てきますので、苦手な方はご注意下さい。 また、チートなどがお嫌いな方は読み飛ばして下さい。 最後に、作者はノミの心臓なので批判批評感想は受付けしていません。あしからずお願いします。 また、誤字の修正は随時やっております。急な変更がありましても、お見逃しください。 著者(拝)

【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい

斑目 ごたく
ファンタジー
 「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。  さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。  失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。  彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。  そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。  彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。  そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。    やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。  これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。  火・木・土曜日20:10、定期更新中。  この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。

婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています

葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。 そこはど田舎だった。 住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。 レコンティーニ王国は猫に優しい国です。 小説家になろう様にも掲載してます。

あなたに愛や恋は求めません

灰銀猫
恋愛
婚約者と姉が自分に隠れて逢瀬を繰り返していると気付いたイルーゼ。 婚約者を諫めるも聞く耳を持たず、父に訴えても聞き流されるばかり。 このままでは不実な婚約者と結婚させられ、最悪姉に操を捧げると言い出しかねない。 婚約者を見限った彼女は、二人の逢瀬を両親に突きつける。 貴族なら愛や恋よりも義務を優先すべきと考える主人公が、自分の場所を求めて奮闘する話です。 R15は保険、タグは追加する可能性があります。 ふんわり設定のご都合主義の話なので、広いお心でお読みください。 24.3.1 女性向けHOTランキングで1位になりました。ありがとうございます。

半透明人間

あかさたな!
ミステリー
半透明って?? 半分透明?例えば上半身だけとか右側だけとか? それとも薄さが半透明で透けるけど、頑張れば見えるってこと? 半透明人間は 感情によって透き通る色がかわる 無なら透明 怒りなら赤が透ける 嬉しいと黄が透ける 悲しいと青が透ける 殺意なら黒とか… このお話は毎週火曜日に1話更新される予定です。 ------------------ →2022.3〜ミステリー大賞に参加します! そのため更新頻度は少し上げます。 3月末に完結する予定です。 長く応援していただき、ありがとうございます。 2022/03/23無事完結を迎えれました! 最後までお楽しみいただけると幸いです。ありがとうございました。

処理中です...