466 / 474
11章.重なる世界
#11-3.ラストバトル
しおりを挟む空気は次第に冷たくなってゆく。
魔王の後ろに立つアリスは、ただ魔王を見守っていた。
心配する風でもなく、レーズンを恐れる風でもなく、ただ。
「まあ、お前ならそう言うと思っていたわ――なら、止めてみせなさい」
そうして向き直ったレーズンは、凍てつくような冷たい視線を魔王に容赦なく向け、ひんやり、哂っていた。
「本気かね? 冗談かと思いたかった――な!!」
レーズンの左腕が一瞬ぶれたのを察した魔王は、考えるより先に、左腕が動いていた。
叩きつけられる拳と拳。一見五分のように見えはしたが。
侍女服のか細い左腕は、しかし、外套から突き出た長い腕を一瞬、押し込んでいた。
「ぐ――っ」
苦痛に頬を歪める魔王。レーズンは、哂っていた。
「――馬鹿にするなよ伯爵。私はレーズン=アルトリオンよ? 昔ならいざ知らず、弱体化しているお前相手に後れを取るはずがないじゃない?」
そのまま、魔王の拳を押し切ってわき腹へと叩き込む。
「っ――い、いや。見た目に似合わぬ馬鹿力だ。流石は最強の人類だけはある」
魔王はわき腹へと突き刺さった拳を腕で弾きながら、一歩後ろへ距離を取った。
頬には冷や汗。じとりした背筋の痺れ。拳やわき腹の痛みなど比較にならぬほどの重圧が、この場には掛かっていた。
「人の身で、どうしてここまで力を持つことが出来たのか、私には理解すら叶わんが――この力を使えば、容易に願いの一つも叶えられように。なんだって君は、それをしないのかね?」
引きながらに、ガードを固める。丁度そこに、レーズンの拳が叩き込まれていた。
零秒近接、零秒打撃。時間を超越した戦いがそこにはあった。
「何言ってんのよ。私は『魔王』としての力なんて何一つ行使していないわよ? 私が今やってるのは――ハーニュート人として生まれ付いて持っている力を、乱暴に、使っているだけ!」
叩きつけられた一撃一撃が、数日前戦ったあの勇者の攻撃よりも遥かに重く。
「ぐはっ――う、ぐっ」
固めていたはずのガードなど気にもならぬとばかりに、レーズンは強引にその守りを剥がし、顔面へと一撃を見舞う。
よろめく魔王。足元がつい、ふらついてしまう。
『癒えろ――』
それでも、ぼろぼろになっていた身体は即座に癒える。
レーズンはまた、その様を冷ややかに見つめていた。
「お前が最強の『魔王』であったのは、お前自身の最強クラスの身体能力だけではなく、その『コマンド』の優先順位の高さもあったわ。だけど、お前はそのコマンドを、自分の周囲の現象に制限し、それ以上の事には使おうとしなかった」
「当然だ、ロクに物事を知らん私がそんな強大な力を行使すれば、それはかつての私のように、世界そのものに悪影響を与え、滅ぼす事に繋がりかねん――影響は、最低限に抑えなくてはならんのだ!」
「お前はなんにもわかってないわ。『魔王』とは、それができる立場に在る存在を指す。悪影響? 世界の滅亡? お前は馬鹿なの? 世界が壊れたら創り直せば良い。絶滅した民などいくらでも『川』から掬《すく》い出した魂から創り出せるわ。『私達』はそれができる。できてしまえる」
戦いながらに、レーズンの言葉は続く。
魔王の戸惑いなど初めから知っていたとでも言わんばかりに。
圧倒的な力を叩きつけながら、言葉でも圧倒していた。
拳が突き刺さり、頬を殴りつけ、そのままに体が吹き飛ばされる。
辛うじて足が付き、そのまま姿勢を戻すと、また目の前に、レーズンの姿があるのだ。
今度は防ごうとした腕ごと蹴りを入れられ空転、頭から地べたに叩きつけられた。
「『魔王』とは、その世界限定で何だってできてしまえる存在よ。女を囲って悦楽に浸るだけの奴だっていた。気に入らないことがあったからと、まるでゲームをリセットするかのように世界を消してやりなおした奴だっていたわ。だけど、それらは何ら罪悪ではない。当然よね。創り出した者が自分の都合の良い様に生み出した世界で何をしようと、それは創造主の勝手だものね?」
ふらふらと立ち上がった魔王だが、低空からみぞおちを蹴りつけられ、悶絶するが。
そこで、レーズンの猛攻は止まった。
まともに蹴りが入ったかのように見えた魔王であったが、レーズンの足を掴んでいたのだ。
「だが……生み出された者達にも、人生があった。殺されるだけの人間にも、心があった! 私は何も知らなかったのだ。ただ生み出されただけの存在に、私と同じものが備わっていたなんて!!」
「そうよ、それが答えよ!! 私が悪戯に『魔王』としての力を行使しないその理由が、それよ!!」
限界まで握られ力を溜めていた腕を、一気に叩き付ける。
掌底での一撃は、レーズンの胸元へ、直線的に跳んだ。
「か――はっ!?」
直後、強烈な魔力の波動が、そのままレーズンの体内に直接叩き込まれる。
以前、魔王がなんとなしに読んだ漫画に載っていた『拳法』とかいうものの極意であった。
「ごほっ――かふっ」
そのままうずくまり、胸を、口元を押さえ座り込んでしまう。
そうしてそれでも抑えきれないのか、指の間から赤が溢れていった。
『魔王』相手でも十分に威力を発揮したらしく、その出来に、魔王は幾分喜びのようなものを感じていたが。
だが同時に、それだけだと気づかされ、深いため息をつく。
「……もうやめよう。今の私では君を殺すのは無理だろうし、君だって、私を殺す訳にはいかんのだろう?」
一見して追い詰めたように見えるレーズンであったが、魔王の言葉に、ぴくり、背を震わせ。
やがて、何事もなかったかのように立ち上がった。
口元にも指先にも血の汚れ等なく。
まるで戦う前のままであるかのように、皺一つ無い清潔な侍女服が風にたなびく。
「今のは痛かったわよ。子供の頃の私なら思わず泣いちゃう位痛かった、かもね」
そうして皮肉まで垂れる始末である。やれやれ、と、魔王は苦笑した。
こんな戦いは、お遊びのようなものなのだ。
自分たちが本気で戦ったなら、それはもう、世界そのものが滅亡するレベルの戦いになるのだと、魔王は考えていた。
レーズンは、普段こそ一般人相手に殺されるようなくらい役に没頭してしまうが、いざ『魔王』として戦おうとしたなら、それこそ魔王であっても殺すことは困難を極めるほどに、強い。
彼女は全人類の到達点。死すらも超越した、時間と時空を操る『魔王』なのだから。
「あーあ。散々だわ。やっぱり、お前と会うとロクな事にならない」
悪態をつきながらに、なんでもなかったかのように背を向けとてとてと歩き出し、やがて、木影に置いたままの荷物を手にする。
「君は何故、私達が来るのを待っていたんだね? それこそ、その気になればわざわざ私に見つかる事無くすぐにでも行けただろうに」
「……別に。ただの感傷よ。つまんない感傷」
背を向けたまま、レーズンはやがて、時空に干渉し始める。
「私は、沢山の世界を行き来したわ。そこでエリーやアンナと出会い、初めて、幸せな日常を、望み続けた平穏を手に入れたの」
その声にはもう冷たさはなく。どこか、氷を溶かすような優しさを魔王達に感じさせながら、ぽつり、ぽつり、語っていく。
「かけがえのない日々だったわ。私の人生で、一番楽しい時間だったと、今でも思う。だから、私は後悔したの」
「後悔?」
「それを得る為に。ただそれを維持するためだけに、最初のエリーを見殺しにしてしまった事を。馬鹿な話だけど、その時の私は、エリーを見殺しにしてでも、『普通』でありたいと思ってしまっていたの。そんな私を、殺してしまいたかった」
やがて、黙り込んで間が空く。
だが、魔王は悪戯に口を挟んだりせず、ただ、待っていた。
「次に私が思ったのは、『またあの日々をやり直したい』という、願望だったの。またあの楽しい日々に戻れば、あの生活を繰り返せば、この辛くて苦しい気持ちも、少しは癒されるんじゃないか。晴れるんじゃないか、って」
「晴れたのかね?」
「――全然。むしろ、酷くなったわ。結局、焼き回しではダメなんだって気付いて、今度は未来にまで出向いて、『本来エルフィリースになる事の無いタルト皇女』まで、その運命を捻じ曲げて過去へと送り込んだりするようになったの。だって、そうしないと過去にはエルフィリースがいなくなってしまうから」
たったそれだけの為に、と。身勝手の告白。
「過去は変えられない。過去に干渉しようと、未来を捻じ曲げようと、それによって変わるのは全く似たような、完全に別物の世界だけだ」
「それでも、やらなきゃいけなかったのよ。心の平穏の為には。お前も言っていた通り、私達の持つ力は絶大すぎる。わずかな心の均衡が壊れただけで、ただ世界を壊し続けるだけの存在へと成り下がってしまう。欲望の赴くまま好き勝手やってる連中だって、そうしなくては自分というものを維持できないのを知っているからそうしているだけ」
古参の『魔王』の、悲痛な言葉であった。
魔王自身から見ても遥か以前から生きている先人の、虚しすぎる告白であった。
「――だけどね、気付いてたわ。私がやってた事は、私自身にとってすら辛い、誰も得をしないことなんだと。だって、エリーシャ様が死んでしまったとき、私、泣いてしまったもの。あの方が、いいえ、代々のレプレキア家の者がトリステラを大事にしてくれていたと聞いたとき、私は、初めて自分の気持ちに、正面から向き合ったの。そして、『こんな事はやめなくちゃいけない』って、諦める勇気を、持つことが出来たのよ」
少し背を震わせ、言葉を詰まらせながらに。
やがて、振り向いたレーズンの顔は、憑《つ》き物が落ちたかのように晴れ晴れとしていた。
「だから、私は確認したいの。私も関わらず、伯爵も関わらず。パトリオットの良いようにされなくなった世界で、あの娘が、どのように生きるのかを。本来どのように生きられたのかを、私は見たくなったの」
「……そうか」
泣きながらの笑顔。自身の咎に苦しみながらも、それでも彼女はやはり、親友だった娘に拘っていた。
やがて、レーズンの背後の世界が大きく揺れた。
水滴が落ちたように波紋が広がり、それが時空への干渉の完了を伝える。
「もう、行くわ」
「ああ、だがレーズン。一つだけ言わせてくれ」
涙をぬぐいながら、笑いながらに旅立とうとする彼女を前に、魔王は一歩進み出て、耳元に顔を近づけ、ぼそぼそと聞かせる。
――君はもう少し、自分に素直になった方がいいんじゃないかね?
やがて、驚いた様子で眼を見開いたレーズンは、しかし、口元を押さえ、笑い出した。
「お前に言われたくないわよ! 全く、お節介な奴ねぇ」
馬鹿じゃないの、と、屈託無く笑いながら。レーズンは手を挙げ、次元の狭間へと踏み込む。
「じゃあね」
たった一言。味気ない別れの言葉であったが。
あの『魔王』と自分との関係なら、これ位が相応しいに違いない、と、魔王は小さく頷き、その背を見送った。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
強奪系触手おじさん
兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる