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9章 変容する反乱

#2-3.裏切り

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「教主殿は、各地を回ったこともあるだろうし、中央の料理なんて食べ飽きているかしら?」
夕食会の場では、女王と教主、二人のみでの食卓となっていた。
女王は食卓の場だからか黒編みのヴェールを外し、その美しい面立ちがはっきりと見て取れた。
傍仕えすらおらず、豪奢な卓に二人きり。寂しさ以上に、緊張が走る。
「いえ。そんなことはありませんわ。このパン一つとっても……どこの国のお城でも白パンは出されますが、中央、殊更この国のパンは他にない美味しさを感じます」
こんな緊張する食卓は久しぶりだわ、と思いながらも、教主は言葉を慎重に選びながら食事を進める。
「そう。私は子供の頃から白パンは食べ飽きてるんだけどね。黒パンの方が嬉しいくらい」
「女王はシナモンの方ですものね」
小麦の生産地にしてみれば、白パンなど珍しくもない。
他所の地域から見れば贅沢この上ない嗜好だが、それだけ中央は、この大帝国は豊かなのだ。
「シナモンは良いところよ。今の季節は春用の麦を蒔くために、村の人達が総出で畑の手入れを始めるの」
「にぎやかそうですね」
「にぎやかだわ。まるでお祭のよう。今くらいの時刻になると皆くたくたになりながら家に帰って、パンとスープだけ食べて寝てしまうの。ドロのように眠るわ」
田舎のことを話すのが楽しいのか、女王は食事の手を止め、にこやかに笑っていた。
「平和なのよ。何か問題があったら皆で解決しようとするの。大人も子供も、おじいちゃんもおばあちゃんも、皆で力を合わせる」
小さな村だからね、と。その平和の内訳を語る。
カルバーンも自然、パンを千切っていた手が止まる。
「そうして、人々が皆で村のことを考えて、村が良い感じのまま維持されるの。『自分には関係ない』っていう考えの人はいなくてね。だから、誰かに何かあれば必ず駆けつけるし、気にするの」
「ディオミスでもそうでした。辺境の村などは、個々が互いを気にかけないと生きていけないから……」
村社会には協和がある。
一人きりでは生きていけないという自覚が、自然と利己よりは和を優先されがちな風土を形成してゆく。
それが結果的に村の平和へと繋がるのだ。アプリコットのような都会ではあまり見られない構造であった。
「だけど、それはこのパンのようなもので……ずっとそこにいると、飽きてしまうものなの。皆に見られている。皆に束縛されている。自分には自由がないんじゃないかって、『外』を知っていると感じてしまう」
退屈極まりない村。それが、今のエリーシャの故郷に対する感想であった。
「私は、白パンよりも硬いパンの方が好き。なぜなら、他の料理と食べるとすごく美味しく感じるから。白パンは、それ単体で美味しいから駄目なのよね」
面白くないわ、と、また、手元のパンをちぎり、口に放り込む。
女王というよりは勇者のような、そんな適当な作法だった。

「外の世界は広かったわ。沢山の見知らぬものが待っていた。私が仕事で旅して歩いたのなんて、その中のいくつかに過ぎないのに。それだけでも、ただ行っただけでほとんど知らないような国が、街が、村が、沢山あったの――」
静かにカップの中の蜂蜜酒を一口、こくりと飲み干す。
「人の人生は、短すぎると思わない?」
「――ええ。魔族の私から見ても、貴方がた人間の生は短すぎます。魔族の赤ん坊がようやく赤ん坊でなくなる頃に、人間は寿命を迎えてしまうのですから」
「そんなに? それは面白いことを聞いたわ」
そこまでとは思わなかったのか、教主の言葉に、女王は楽しげに微笑んで見せた。
教主も女王が乗ってくれたのが嬉しいのか、頬の緊張を緩める。
「魔族の生は長すぎます。ただ人と一緒に日々を送っているだけなのに、気がつくと子供が大人になり、やがて老いて、私を置いていってしまう……」
それは寂しいものですわ、と、眉を下げながら、紅茶を一口。
「そう。私もきっと、貴方を置いていく一人になってしまう。なのに、今は同じ時間を過ごしているわ。同じ時代を共有している。私達の中に流れる時間は違っているはずなのに、今は一緒なの。すごい偶然だわ」
女王は、覗き入るように教主の薄い水色の瞳を見つめていた。

「私達の生は短い。だから、人間一人が何かを成そうとするなら、必ずどこかに無理を生じさせなくてはいけなくなる。時間が足りないの。どこかで法外な賭けにでなくてはいけなくなる」
「ですが、人間は次代に繋ぐ事が出来るはずですわ。身勝手な魔族と違い、血の繋がりに限らずとも、築いた信頼関係によって次に望みを託すことは可能なはずです」
「そうね。だから、私は次代へと託すことにしたの。信用ならない自分なんかの未来よりも、より輝かしいであろう、次代の命に」
「女王、貴方は――」

 彼女がハッと気づき、女王の瞳を覗く。
何一つ憂いのない顔。先を見据えた、温かな光が感じられた。

「教主殿。私はもう先があまりないわ。だけど、ただベッドで寝ているだけの余生なんて嫌だった。変わり往く世界を見ながら、何も出来ずに安穏と朽ちていくのは、我慢ならなかったの」

 勇者殿は、女王となって尚、その強さを失ってはいなかった。
ただ世界の中にあって、何もせずにいたくないという、そんな我侭の元、そこにいたのだ。

「私は戦争が嫌いよ。相手が何であろうと、血が流れずに済むならその方が良いに決まってると思う。だけど、そうするために必要な血は、いくらでも流してみせる」
「それは、矛盾しています」
「それが私の人生において必要な『法外な賭け』よ。事を成そうとするなら、理を覆してでも、法を壊してでも、それ位の矛盾は飲み込まなければいけないの」

 それが例え乱暴な手段であっても、と。
エリーシャは瞬き一つせず、カルバーンを見つめる。

「私は、所詮人間だから。一人の人間に過ぎないから、こうしなければならない。貴方はどうなの? 魔族は? 魔族は、私のような賭けに出ずとも、全てを変えられるのかしら?」

 魔族として生まれながらも人間の世界に生きていたカルバーンには、反論が見つからなかった。
魔族も同じなのだ。
どこかしらに何らか矛盾を生じさせなければ、不完全な手法を選ばなければ、全てを変えるなんて大それた事、できっこない。
人の短命とは違い、それは個が強すぎるが故の灰汁あくである。
カルバーン自身、魔族でありながら魔族を倒そうなどという矛盾を掲げてきたのだから。

「私にとって一番親しかった魔族は、『それは無理だ』と思ったのでしょうね。自分達だけでは無理だと気づいたの。世界は道理だけではまとまらない。人間だけの力でも、魔族だけの力でも、それは偏った何かになってしまうの」
「……納得できません」
「でも理解は出来るでしょう? 何より、魔族のあなたが教主として納まり、信者たる人間達をまとめている。貴方達はある意味、私達の理想に近いモノを実現できている」
「ですがそれは、それは――」

 ただの復讐心。自分のために全てを利用していただけ。そんなことはとても言えなかった。
当初はそうであった。だが、今は違うのだ。
養父の事は大切に思っていたし、教団の信者には親しみも湧いていた。
関係各国の要人とも関係は良好。政治に関係なくともきさくに話せる位の間柄にはなれていると思っていた。
楽しかったのだ。復讐心や人間への同情だけで運営していた頃とは違う、大きな心境の変化がそこにはあった。
人々を良い方向に導くという目的が、とてもすばらしいものであるように感じていた。
今はもう、彼女はただの魔族の娘ではない。魔王の娘だった彼女は、もう大分、薄くなっている。

「カルバーン、私達は共存できるわ。人とか魔族とか、そんなことを考えている時じゃないのは貴方も解っているはず」
「ですがエリーシャ、私達は――」

 エリーシャの言葉に、カルバーンは立ち上がり、吐露しようとしていた。
その瞳は震え、潤み。ずっと押さえつけていた感情が、そこに溢れようとしていた。
だが、それはできなかった。

「失礼します! サフランが、北部の軍勢の襲撃を受けております!!」

 突然乱入してきた侍従。衝撃が、その場の二人に走る。
「なんですって? 襲撃……?」
「そんな馬鹿なっ!? 私はそんなこと――何かの間違いではっ」
「間違い等ではございませんっ、巨大な金色のドラゴンの姿も確認しております。北部は……北部は、我ら中央に刃を向けたのです!!」
信じられないことであるようにわなわなと震えるカルバーン。
しかし、侍従は憎らしげにカルバーンをにらみながら、北部の奇襲を強調する。
「――そう、残念ね」
エリーシャはと言うと、「ふう」と、小さく息を吐き、グラスの中の酒を煽る。
「エリーシャ、これは――違うのです、私は、私はこんな事はっ」
「そうかもしれないわ。だけどこんな事が起きては世論も許さない。軍集団の襲撃ともなれば隠蔽することも難しいでしょう。ぱそこんのある今の時代では、そうかからず『北部と中央部が戦争状態に突入した』と報じられるはずよ」
「……何かの間違いのはずなのです」
「そうであるなら責任を果たしなさい。私は貴方達と戦いたいとは思っていない。けれど、これを止められないなら、貴方には教主としての立場はないものと見るしかなくなるわ」
――この場で拘束する事はしない。だが、言い訳をするなら止めてから言え。
暗にそれが伝わり、カルバーンは卓から離れる。
「養父を止めてきます。女王。どうか信じてください。私だって、戦争は嫌いです」
「――ええ」
女王の短い返事を背に受けながら、カルバーンは部屋を出て行った。


「女王陛下、いかがなさいましょう?」
カルバーンが去って後、すぐさま侍従が即応を求め、女王に指示を仰いでいた。
「サフラン近郊から民の退避を急がせなさい。サフランは……きっともう手遅れよ。町の一つ、村の一つ、くれてやればいいわ。民の安全が最重要。次に大切なのは兵力の維持。無理に守ろうとして失わないように。土地なんて有り余っているわ。いくらでもくれてやればいいのよ」
「かしこまりました」
「軍事衝突は最低限に抑えなさい。教主殿の様子を見るに、本当に彼女は何も知らなかった可能性が高い。今まで実権を握っていたはずの彼女がそれを失うような『何か』が起きているかもしれない。何にしても保険は必要よ」
「リットル殿は既に警戒態勢を整えております」
「それでいいわ。事態を悪化しないように取り計らいつつ、最悪は想定して守りを固めて頂戴。私の考える『最悪』は、南部と北部が手を結ぶことだわ」
女王は、まるで最初から想定していたかのようにすらすらと対応策を指示してゆく。
侍従は速やかにそれを実行すべく、部屋から去っていった。


「……また状況が変わったわよ」
ポツリ。一人きりになった食卓で、エリーシャは呟く。
長らく会っていないその男の顔を思い出しながら、ほう、と息をつき、小瓶の中の琥珀色をグラスに注いでいく。
「流れが速すぎる。まるで濁流のようで、呑み込まれてしまいそうなのに。こんなに沢山変わるなら、もっと若いうちからこうしておくんだった」
それは、後悔の様な自嘲。
今の自分だからこそこうなっているんだと解りながら、では、若い頃、もしこのようにできていたら、と考えると、惜しくてならない。

 不意に、グラ、と、視界が揺れる。今に始まったことでもない。
酒の味などとうに解らなくなっていた。
食事など、砂を噛むようなもので何も楽しくない。
今となっては、これが彼女の『当たり前』となっていた。
「西部の制圧はあと一息。これで南部は大幅に弱体化していく。けれど今度は北部が出てきた……おじさんじゃなくたって、何か大きな力が働いているように感じてしまうわ」
それは本来、人々を救っていた力であった。
だが、そんなものはこれからの世界には必要ないのだ。無用な干渉だった。余計なお世話だった。
「おじさんの望む通り、人間世界は人間同士の戦いへと突入しているわ。おじさんの方はどうなのかしら? きちんと、魔族同士への戦いへと向かっているのかしら、ね……」

 いつしかエリーシャは深く息をつき、卓へと寝そべってしまう。
小瓶がごとりと音を立て倒れるがそんなことは気にせず。
食卓が琥珀色に染まるが、ただただ、疲れてしまっていて何も考えられない。
瀕死の傷病人が強い女王を演じるには、やはりいささかの無理がある。
くったりとしたまま、彼女はやがて、死んだように動かなくなった。
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