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8章 新たな戦いの狼煙

#13-2.魔王様出撃す

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「――このように、東部近隣の反乱軍の拠点となっていた地域がいくつか、混乱しているようです」
翌日、地域監視をしていた者達の報告を受けたと、ラミアが魔王の私室へとやってきた。
「謎の爆発なあ。何かの魔法が暴発したとか、そんなのじゃないのか?」
東部で生き残った反乱軍の領地を中心に、連続的に爆発・炎上する事件が起きているとの報告であった。
「いえ、一地域に限らず、様々な場所で起きているようでして。都合よく反乱軍にしか被害は出ていないようですが」
「君の指示ではないのかね? 魔王軍の統制から離れたところで、何者かが反乱軍に抵抗している、という事か?」
椅子に腰掛け、小さな船の模型のパーツを弄りながら、魔王はラミアに問う。ラミアは小さく首を横に振った。
「解りませんが、その可能性もありますわね。だとしても、一体誰がこんな事を――」
起きている事自体は魔王軍にとって実にありがたい結果となっている。
この爆発によって少なからず反乱勢力に組みする種族の者達が死傷し、勢力を弱体化させることに成功しているのだ。
ただ、誰がそれをやっているのか、という疑問についてはラミアにも解からないらしく、困ったように眉を下げている。
この辺り、多少なりとも不気味な点があるにはあるのだが。
「それに、東部の大半を支配し続けている黒竜族にはさほどのダメージはないようでして。まあ、それ以外の反乱軍に打撃を与えられていると考えれば、相応に意味はあるはずなのですが」
「まあ、並大抵の爆発じゃ黒竜族には火傷すら負わせられないしな」
魔法の暴発にしろ薬品の爆発にしろ、それが恐ろしいのはそれで負傷する者達に限定される。
効かない者にそれをやったところで、驚かせるのが精々、といったところだろうと魔王は考える。
「混乱しているという事は、攻撃のチャンスという事かね?」
「ええ、私もそう思いまして、陛下に打診をと」
「構わんよ、やってくれたまえ」
これが罠ではないという保証もないが、チャンスに見えたならやった方が良い。
時が経ち反乱軍が建て直せば、そして黒竜族が動くようになってからでは、もうまともな反攻作戦も立てられなくなるのだから。
二人の間ではそういった暗黙の了解もあり、ラミアもすぐに動きたいらしかった。
「かしこまりました。では、魔王城より一万の兵を使いますわ。中央部の親魔王派種族達の力も借りれば、東部から逃げ出した連中は蹴散らせるはずです」
「一万と言わず二万五千位出したまえ。そして親魔王派の者達の兵力を借りずにそれを成すのだ」
エルフ達の集落が攻撃に晒されたのもある。今、反乱軍についていない多くの種族は、反乱軍よりの強襲を何よりも警戒し、恐れている。
必要だからと兵力を供出させるのは、いくら何でも酷過ぎるだろうと、魔王は考えていた。
「ですが……それですと、魔王城の守りが手薄になってしまいますわ。万一黒竜族が仕掛けてきた際に、時間稼ぎすらままならなくなってしまいます」
「元々な、時間稼ぎにしか使えんのならいないのとそんなに変わらんのだ。最低限、城の防衛装置が機能して、塔の娘達や城の女官らが避難できるだけの要員が残ればそれでいいとすら思える」
どうせ黒竜族が群れで攻めてくれば一万二万の兵力など瞬く間に溶けるのだ。無駄とも言えた。
「……解りましたわ。ですが陛下、もし万一が起きた際には――」
「無論、私が先陣に立って連中と戦うさ」
「いや、お退きくださいましっ」
あくまで戦おうとする魔王に思わずツッコミが入った。
「みすみす死ににいくような真似はやめてくださいませ」
「なんだ、覚悟して散って来いというフリではなかったのか」
ちょっとだけはしごを外された感じがして魔王はしょんぼりしていた。
「魔王城が陥落すれば確かに政治的には厳しくなりますが、陛下が生きてさえいれば魔王健在のまま魔王軍は維持できますから……」
「まあ、確かに私では複数の黒竜相手に生きられる保障なんてないしね」
一応今でも魔王は黒竜翁クラスの実力者のはずだが、黒竜姫すら倒したというガラード兄弟相手では不覚を取る恐れもあった。
ラミアの懸念も理解できたが、魔王はちょっとだけ残念である。
「私なら大丈夫、位の太鼓判は押して欲しかったものだ……」
最強には届かない魔王の悲哀であった。
「魔王は、何も最強でなくともよいのです。王が誰よりも強くなければならないなんて決まりはないのですから」
そんなしょぼくれないでくださいまし、と、ラミアは微笑む。

「陛下、反乱軍討伐部隊の指揮は私にお任せいただけますでしょうか?」
間を置いて、ラミアが進言する。キリリとした表情であった。
「君がかね?」
「ええ。最速で反乱軍を蹴散らしてご覧に入れます」
魔王城から兵力を空けるのは、やはりラミアとしては不安要素が大きかった。
これをわずかでも払拭するためには、手早く反乱軍を倒すほかない。
そう考え、ラミアは進言したのだ。
「というか、君はそもそも前線で指揮が執れるのか? いつも参謀本部にいたように思えたが……」
確かに時々前線に赴いて調査やら監査やらをしていた気もするが、直に現場で指揮を取っていたところは見た事がなかった。
そもそも参謀というのはそういう職務のはずで、前に出るべきではないはずなのだが。
「問題ありませんわ。全ての前線の情報はここに入っています。勿論、他の戦場についてもその場その場で指示を下しますわ」
自分の頭を指さしながら。
陛下への報告だけはアーティ経由になりますが、と、自信ありげに笑う。
できるらしい。魔王は苦笑した。
「まあ、できるなら構わんよ。そうだな、君の手腕を見せてもらうとしよう」
「お任せあれ! では早速、そのための準備を整えますわ。失礼致します!」
珍しくやる気に満ち溢れているというか、何かに焦っているような様子であったが。
魔王はそんな彼女に任せることにしたのだ。


 そうして、ラミアの去っていった後、魔王は軽く背伸びした。
ただの人形のようにだんまり微動だにしていなかった人形達であるが、部屋にいるのが魔王のみとなった途端、またきゃわきゃわと動き出した。
『旦那様、お疲れ様でした』
『お茶をどうぞー』
エリーセルとノアールが魔王の元にティーセットを運んでくれる。
「ありがとう。んん、良い香りだ」
それを手に取り、カップに鼻をやる。
透き通るような紅茶の香りが鼻を癒していった。
『どうするつもりなのですか?』
いつの間にか、肩に腰掛けていたアリスが魔王に問う。
「うむ……そうさな。じっとしているのは良くない気もする。何が起きているのか解らんが、幻獣の件もあるしな……」

 かつて他のこの世界を滅ぼしたのだという幻獣ドッペルゲンガー。
無数に存在し、元に戻ろうとした結果矛盾が起こり始めているこの世界。
世界そのものを壊してしまって欲しいと願ったセリエラ。
スケールが大きい事が多すぎて、正直目先の事など些細な問題に感じてしまうのだが。
だが、目先の事すら片付けられずにこれらに対処するのは不可能だろうとも、魔王は考えていた。

「折角戦いに勝利しても、幻獣に滅ぼされてはどうにもならん。せめてもう少し手がかりらしいものがあればいいのだが」
それに関してはもっと詳しいところを知ろうと、再度セリエラに会いに塔に登ったりもしたのだが、セシリアからは「誰ですかそれは?」などとそ知らぬふりをされる始末で。
残念な事に、これ以上セリエラと会う機会は失われているらしく、自力で調べるほかなかった。
『でしたら、やはり目先の問題を解決していかなくてはならないのではないでしょうか?』
作業机の上にちょこんと腰掛けたエリーセルが、魔王を見上げながら微笑んでみせる。
「そうだね。まずは道筋をはっきりさせてからではないといかんな。今の状況は……ちょっとばかり混線しすぎている」
何をやったら良いかが解り難すぎる。だから、余計に迷っていた感もあった。
『それに、人間世界の方も心配ですわぁ。早く魔族世界の問題を片付けなくては、エリーシャさん達が大変な事になってしまうかも』
ノアールは心配げに口元に手をやっていた。彼女の言うとおり、人間世界にも気を向けなくてはいけないのだ。
反乱軍になど、一々時間を掛けている暇はないのではないか。
どっしりと構えていて良いのか。その間に、エリーシャの身に何か起きてしまえば――全てが瓦解するではないか。
「――守りに入っている暇はないな」

 守れば守るほど不利になっていくはずだ。何せ守るべきものが多すぎる。
数で劣っているのだ。敵がそこに勘付き、狙いを分散されていけば、魔王軍は判定的な敗北に陥ってしまう。
勝利とは、何も敵を全滅させる事とは限らない。敗北とは、何も全滅する事とは限らない。
その状況に合わせ、都合に沿った何かが満たされなければ、どれだけ練度があろうと兵力を維持できようと関係無しに敗北となるのだ。
魔王城に引きこもっている暇等どこにあろうか。否、そんなものはどこにもないのだ。

「ラミア達が出陣し次第、私達も出るぞ。反乱軍にも通達してやるとしよう。『私は東部に向かう』とな」
敵が何を以って勝利とするか。
考えるまでもなく、魔王一人を潰せればそれでこの戦いは終わる。
ならば、手薄な魔王城に攻撃が向かわないようにするにはどうすればいいか。魔王自らが前に立てば良い。
それだけで、反乱軍は躍起となって魔王を潰しにくるはずだ。少なくとも魔王城には攻撃の手は伸びない。
そうして魔王が死ぬなり負けて囚われるなりすれば魔王の敗北だ。
だが、生きて帰れるならば被害は0に等しい。時間も稼げる。これを以って魔王の勝ちとなる。

「だが、それだけでは決め手に欠けるな。黒竜族がどう動くか……」
やはり、最大のネックは黒竜族であった。
何せ群れで掛かられれば魔王と人形兵団でも手に負えない最強種族である。
これをどうにかしなければ、他の有象無象はともかくとしても苦しいものがある。
『でしたら、いっその事黒竜族の元に仕掛けてはいかがでしょうか?』
肩のアリスが中々に過激な発言をする。
「アリスちゃんは魔界に戻ってから中々ハードな事を言うようになったね」
少し変わったか? と、魔王は苦笑するが。
『ですが旦那様、攻撃は最大の防御とも言いますわ』
『どうせ黒竜族に攻められたら終わりですしぃ。いっその事、一騎打ちなり何なりで相手の頭を潰してはどうでしょうかぁ?』
エリーセルとノアールもわいのわいのとアリスの援護射撃をする。
「……変わったあ、君たちも」
ノアールはそんなに人間世界に関わってないはずなのだが、それでも変わったところから見るに、伝染でもするのだろうか、と、魔王は余計なことを考えてしまう。
「だがそうだな。君たちの言う事も一理ある。群れでかかられては堪らんが、一騎打ちならあるいは……勝算もあるかもしれん」
少なくとも軍団単位での戦いになれば敗北は必至である。
これは魔王軍全軍でかかっても同じ結末しか見えないので、現状魔王が勝利するために最も効率的かつ可能性が高いのもこの方法になってくる。
『せめて、ヴァルキリーの剣が私たちに扱えれば、状況も容易く変わるのでしょうが……』
ぽつり、アリスが部屋の隅を眺めながら呟いた。ため息ながらに。

 部屋の隅、大き目の宝箱にしまいこまれているソレは、今も人形たちやエルゼが勝手に触れたりできないように多重封印の元厳重に管理されている。
ヴァルキリーを扱えれば反乱軍などは秒もかからずに滅ぼせるだろうが、まともに扱える者がいない現状では、それは自分達も秒も掛からず全滅するに等しい賭けであった。
どんなに強力な武器でも、それを扱える者がいなければ宝箱の肥やしなのだ。

「まあ、アレはそもそも使っていいものじゃないよ。圧倒的過ぎて、この世界で使うべきものじゃない」
何せ一撃で世界を割る凶悪この上ない代物だ。
本人であるヴァルキリーが健在なら100%その力を発揮できるだろうが、あの剣の100%とはあらゆるものを際限なく切り捨てる無尽蔵の理不尽でしかない。
そんなのは、魔王である自分には不要であった。大切な宝物としてとっておくくらいのものでいいのだ。
まともに生きようとするなら、それが活用されるような状況には、なってはいけない。
「それにだ、こんなくらいの事で『あいつ』に頼ってしまうようでは、私は何も乗り越えられない男になってしまう」
それだけは避けたいなあ、と、感慨深げに。魔王はカップに口をつけた。


 こうして、魔王はラミア出陣後、人形兵団を率いて黒竜領へと出陣。
空いた魔王城は、アルルとアーティが共同で管理、指揮する事となった。
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