上 下
232 / 474
6章 時に囚われた皇女

#3-5.そしてエルフィリースへ――

しおりを挟む

 直後であった。光が突如溢れ、支配する。
「大司教様っ!!」
その場にいた兵士達はあまりのまばゆさに目を背け、ざわめきだす。
「む……この光は――」
デフだけが、その光を凝視する。
やがて光が収まると、そこには黒い外套を羽織った中年の貴族風と、侍女らしき若い女が立っていた。

「……む?」
「どうやら、敵に囲まれているようね」
やがて、その場に現れた二人組は場の異様に気付き、構えを取る。
「なんだお前たちは?」
その不思議な様に、デフは思わず間抜けな問いかけをしてしまう。
何が起きたのか解からない。どうやらこの二人が転移してきたらしいのだけは解かるが、一体何だというのか。
落ち着き払った様子を見せてはいるが、予想外の邪魔者に、デフも内心困惑していた。
「ん? 私か? 私はなんだその……ただの魔王だ」
「ただのトルテ様付きの侍女だわ」
魔王と皇女の侍女という謎の組み合わせ。デフは益々混乱してしまう。
「意味が解らん。邪魔者なのか。まあいい、殺せ」
相手が何者なのか聞いた上で意味不明だが、デフはとりあえず兵達に殺害を命じた。

 敵の襲来に備えた魔王であったが、一向に動く気配がない。
気付くと、すべてが止まっていた。
「うん……? これは……」
その中で二人だけ、動いていた。
魔王とレーズンである。
「伯爵。ここは私が請け負うわ。貴方は姫様を」
「ああそうか、時を止めたのか。だが、タルト殿は男が苦手なはず。私でいいのかね?」
「今のあんたじゃこの数相手は時間かかるでしょ。私なら、秒に換算するまでもなく蹴散らせる」
先ほどまで瀕死の重傷だった侍女の台詞とも思えず、魔王はつい噴出しそうになってしまう。
「ちょっ、今笑うような場面じゃないわよっ!?」
やはりというか、唇を尖らせ抗議する。
「いやすまない。うむ。任された」
「姫様の事、頼んだわ。エルフィリースの悲劇を繰り返させてはダメよ」
それは、強い意志のこもった瞳であった。
侍女と皇女という立場を超えた何かが、二人にはあったのかもしれないと魔王は感じる。
「……君とタルト皇女の間に何があったのかは解らんが、私も同感だ」
ただただ、味方となってくれたこの侍女に感謝しながら、魔王は駆け出した。


「もうすぐ出口ですよ。タルト皇女。大丈夫ですか?」
「……ええ。なんとか」
トルテとサバランは、もう一息で森の出口、という場所まできていた。
木々の間から見える風景が緑一色からわずかに蒼が見え始め、その終わりを示す。
(もう少しだ。もう少しで――)
逸る気持ちを抑えながら、サバランはトルテを先導していく。
「……サバラン王子。何故姉様を見殺しにしたのですか?」
ふと、トルテが足を止め、ぽつり、呟いた。
「見殺し……?」
「姉様が敵と戦っているの、見たのでしょう? 私の元に来るより、姉様に加勢していただければ、二人とも逃げられたのではなくて?」
「無茶な事を。敵の数はとても多かった。私などいても何の役にも立ちませんよ。私は、貴方をこそ逃がさなくてはならないと思ったのです」
悪いように想像されていると思ったのか、サバランも足を止め、なんとか言い訳する。
「私一人逃げて、何の意味があるというのですか。姉様も助かればと思ったからこそ、私は逃げていたというのに」
「ならば尚更のこと、本国へ戻り救援を急ぎ要請すべきです。ここで議論している暇はないでしょう?」
「それは、解かりますが……」
「タルト皇女。貴方には我が国へきてもらいます。共にエリーシャ殿を探しましょう。命続く限り、彼女を探せばいい」
サバランの説得に変な意味合いが含まれているのを感じ、トルテは距離をあける。
「……? 何故離れるのです?」
その様子に、サバランは理解できないといった様子で、トルテとの距離を詰めようと近づく。
「私は、貴方のものにはなりません。残念ですが、貴方と結ばれる道はずっと前に閉ざされたのです」
胸の前でぎゅっと手を握り、近づくサバランから逃れようと離れる。

「私は、ずっと考えていました。『なんであの時、私は誘拐されたのだろう』と。教会の人が言い訳に来たのも知っています。私を誘拐して、国を揺さぶるつもりだったというのも知っています――だけど、私があの森の前を通っていたのを、何故彼らが知っていたのか、それを、ずっと考えていました」
「一体何の話を――」
「あの時、私は貴方の元に嫁ぐ為、ゲルタの森の近くを通っていました。私達の移動ルートは、護衛の為に組織された衛兵団、私達皇族……それから、ラムクーヘンの一部要人にしか、伝えられていなかったはずです」
その色の薄い瞳は、相手を気丈に睨みつける。
「誰が、その情報を漏らしたのでしょうか? わが国の者がそれをやって利があるとは思えない。ではラムクーヘンの方が? 一体誰がそれをやって得をするというの? ずっと考えていましたわ」
「……結論は出ましたか?」
何かを諦めたように、サバランは息を吐く。先ほどとは違い、トルテに無理に近寄ろうともしない。
「ええ。貴方が私にどういった感情を向けているのか、それが解かってから急に。貴方なら、私を欲しがるだろうと思ってました。きっと、格好つけようと思ったんじゃないですか? 今回みたいに」
「参ったな。そんな風に私は見られていたのか」
「茶化さないでください」
冗談じみて哂おうとしたサバランを、トルテはぴしりと言い放ち制する。
「サバラン王子、私は怒っているのです。もしそうなのだとしたら、私は貴方を絶対に許せない」

「――許せなかったら、どうするというのですか?」
予想外のトルテの強い言葉に、一瞬驚いたサバランであったが、次第にその口元は歪んでいく。
「非力な貴方が。魔法すら使えない貴方が。エリーシャ殿のいない貴方が、一体何をできると? そもそも、そんな屁理屈で私を犯人扱いされても困りますね」
「屁理屈なんかでは――」
「ふふ、そうです。それですよ。その顔、ああ、かわいいなあ」
自分の理論を屁理屈だと断じられ、困惑しはじめたトルテを見て、サバランは心が躍った。
「貴方は自分がとても可愛い女性だというのを自覚しているのですか? それとも誘っているのですか?」
「やめてください。虫唾が走ります」
「ああ、それはいいですね。そういう強い言葉、もっと聞かせてください」
気持ち悪く変容し始めたサバランに怯みながらも、トルテは容赦なく言葉で拒絶する。
だが、サバランは堪える様子もなかった。ずずい、と前に出る。トルテは、あっさりと腕を掴まれてしまった。
「あっ――いやっ!!」
必死に振りほどこうとする。振り払えない。その力は、トルテの力では到底抗えないほど強かった。
「本当に男がダメなんですね。でも大丈夫ですよ。私とともに暮らせば、そんな苦しみもきっと和らぎます。絶対に幸せにして見せます。さあ、私と一緒に――」
「やめてくださいっ!! いやっ、放してっ!!」
必死になって暴れようとするトルテの腕を、サバランは気にもせず引っ張る。
「ふぁっ」
そのままバランスを崩し、トルテは倒れてしまった。
「おっと。これは失礼を。起き上がれますか? そうですか無理ですか」
サバランはにやにやと口元をゆがめながら、倒れたトルテを無理矢理抱きかかえた。
「やめっ、放してくださいっ!! 降ろしてっ」
「そうやって言ってれば助かると思ってる。本当に可愛いなあ。私の想像通りの反応だ」
トルテ自身は顔面蒼白で、嫌悪感を露にしているのだが、そんな事は気にも掛けず。
サバランは悠々と、戦利品を持ち帰り森から出ようとしていた。
森の外で待つ、自らの部下たちの元へと。

「悪いが、その娘は置いていきたまえ」

サバランの背後から、しゃがれた男の声が聞こえた。
聞きなれない、よもや幻聴かと思い、サバランは一旦は無視しそのまま進もうとした。
「あっ――」
声に反応したトルテが、その姿を見て声を挙げるまでは。

「誰だ、貴方は――」
「おじ様っ!!」
振り向いた先に立っていたのは、漆黒の外套姿。
貴族のような出で立ちのその男に正体を尋ねようとしたサバランであったが、その声はトルテの声にかき消された。
「久しぶりだねタルト殿」
「おじ様、お願いです、助けてください!! 姉様がっ――」
「エリーシャさんは大丈夫だよ。その……とても強い侍女が駆けつけたからね。今は――君を助ける番だ」
にかりと笑ったその顔に、トルテは心底安堵したような、救われたような表情になった。
「くっ……と、タルトは私のモノだ、渡さないぞ!!」
「きゃっ」
トルテを抱き抱えながら、サバランは一気に走り去ろうとする。
「遅いなあ」
すぐさま、サバランの前に回り込む魔王。根本的な速度が、まず違っていた。
「うわっ」
先ほどまで後ろにいたものが突然目の前に現れ、サバランは驚愕する。
「さあ、タルト殿を返してもらおうか。今ならまだ命までは奪わんよ」
「ふ、ふざけるな――折角、折角手に入れた私だけの女性だ。私だけのモノなんだっ!!」
「独占欲が強すぎると嫌われるぞ?」
「うるさいっ、うるさいうるさいうるさいっ!!」
計画が崩れ、半ば狂乱状態に陥りかけていたサバラン。
もはやこれで一件落着かと魔王が思った矢先、それは起きた。

「王子っ!? 王子が危ないぞっ、急げ!!」
「賊を蹴散らせ!! 不埒な下郎を殺すのだ!!」

 それまで森の外で待機していたラムクーヘン軍が、騒ぎを聞きつけ駆けつけてきてしまった。
「なっ」
突然の事に一瞬気を取られた魔王。その隙に、サバランは出口とは逆方向に駆け出した。
「しまった、おのれ――」
即座に自分を囲み始めた兵達を蹴散らしながら、サバランへと距離を詰める。
後方へとコールで人形兵団を呼び寄せ、数に勝るラムクーヘン軍へと攻撃させた。

 そうして、サバランは再び追い詰められる。
無理矢理ひきずっていたトルテともども、巨木に逃げ道を封じられ。
サバランは、絶望に眼を震わせながら、眼前の魔王を見つめていた。
「ここまでだ。その娘を今すぐ解放しろ。さもなければ……」
「何故だ……計画は半ば上手く行っていた。お前さえこなければ、タルトは私のものになったというのに」
「馬鹿を言え。お前の計画など初めから穴だらけの欠陥品だ。お前の望み等、ただの一つも叶って溜まるか」
最早魔王も笑っていない。つまらない事をしてくれた張本人に対し、憎しみとも思える感情を向けていた。
「ふふ、ふふふふ……まあいいさ。こういうときの為に取って置きの魔法を用意してある」
「なんだと……?」
「あの大司教も、少しは私の役に立ってくれるようだよ。ふふふ、はははははっ!!!」
その禍った瞳は、最早どこを見ているのかも解からなかったが、狂乱状態に堕ちたサバランは何を思ったのか、トルテを前に差し出しながら強く抱きしめた。
「やぁっ、放してっ!! いやっ!!」
「――時は流れ、時は刻み、時は作られ、やがて新たな世界を」
強烈に拒絶されながら、それでも構わずサバランは何事か呟く。
「世界よ、新たに生まれるがいい。我とこの愛しき姫君を其の元へ――」
「むっ……いかんっ!!」
魔王が様子のおかしさに気付き、一息に詰め寄った時にはもう遅かった。
詠唱は終わり、そして発動してしまう。

『――コールドスリープ――』


「な、何事っ!?」
突然起きた時空の振動に、一方的な虐殺を繰り広げていたレーズンは驚き手を止める。
「これは……コールドスリープか。サバランめ、下手を打ったようだな」
レーズンによって手ひどく痛めつけられ、追い詰められていたデフは、その隙に逃げ出そうと走り出す。
「コールドスリープですって……? なんて無茶な魔法を!!」
レーズンもデフが逃げるのには気付いていたが、事態はそれどころではなく、すぐさま倒れたままのエリーシャを抱きかかえ、退避に移った。
次第に、森は一点、サバランとトルテがいた座標を中心に発生した時空の波に飲み込まれていく。
強烈な時の振動の余波はやがて全てを飲み込み、世界をわずかの間、完全に凍りつかせた。




「……はぁ、はぁっ」
――そうして、彼が次に見たのは花畑であった。
開けた光景。見た事もない美しい花々。そこに横たわる、とても美しい姫君。
幼い頃から彼がずっと想い焦がれていた初恋のあの娘が、今ここに。目の前で眠っていた。
「ああ、やった……やったぞ……」
あの訳の解からない男はもういない。
自分を護ろうとしていた部下たちもいなくなっているが、そんなのどうでもいい。
ここがどこなのか解からないが瑣末な問題だった。
彼にとって……サバラン王子にとって、ただ一つ大切な、重要な、全てとも言えるそれは、目の前にこそあった。
何を捨ててでも欲しかった女性が、自分の手にだけ届く場所に居る。それがたまらなく嬉しい。
「私は勝ったんだ……ははっ、私だけの女性だ。私だけの愛しい……人だ――」
眼を覚まさないままのその女性を前に、サバランは興奮げに笑い手を伸ばし、そして――手が届く前に、息絶えた。


 こうして、一人の王子が引き起こした大事件は、あらゆるものを犠牲にしながら、何一つ実りなく終わりを告げた。
後に残されたのは、何も知らぬまま眠り続ける姫君のみ。
そこがどこなのかも解からぬまま、その後自分がどうなるのかも解からぬまま。皇女は魔法の反動で、眠り続けていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話

kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。 ※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。 ※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 異世界帰りのオッサン冒険者。 二見敬三。 彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。 彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。 彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。 そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。 S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。 オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

【完結】蓬莱の鏡〜若返ったおっさんが異世界転移して狐人に救われてから色々とありまして〜

月城 亜希人
ファンタジー
二〇二一年初夏六月末早朝。 蝉の声で目覚めたカガミ・ユーゴは加齢で衰えた体の痛みに苦しみながら瞼を上げる。待っていたのは虚構のような現実。 呼吸をする度にコポコポとまるで水中にいるかのような泡が生じ、天井へと向かっていく。 泡を追って視線を上げた先には水面らしきものがあった。 ユーゴは逡巡しながらも水面に手を伸ばすのだが――。 おっさん若返り異世界ファンタジーです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...