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5章 『勇者に勝ってしまった魔王』のその後

#9-3.二人きりのハイキングタイム終了のお知らせ

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「ふぅ……なんとかなった」
額の汗をぬぐいながら、コニーがその辺のほどよいサイズの岩に腰掛ける。
気が抜けたのか、その頬は緩まっていた。
「いやあ、敵が逃げてくれてよかったよ、コニー囲まれかけてたし、あたしも敵にからまれてちょっと大変だったし」
レナスもぐったりとした様子でその場にしゃがみこんでしまう。
「公爵様がたも怪我はありませんか? 敵の攻撃、なんとか防げてたようですけど……」
できた娘らしく、魔王達の心配をすることも忘れない。
「大丈夫だよ。後ろで妻が見守ってくれてるし、可愛い妻の前で格好悪いところは見せたくないからね」
「まあ……」
それがたとえそういう設定の下語られたものでも、愛する殿方に可愛い妻扱いされる事には悪い気がしないのか。
黒竜姫は頬を染め、両手でその微笑を隠していた。
そんな魔王らを見てか、コニーはうらやましげにほう、と息をつく。
「いいなあアンナさん。こんな渋い旦那様に守ってもらえて」
「もう腕と足に筋肉ついちゃってるし、コニーには貰い手なんてつかないよ、あきらめなー」
すかさずレナスがちゃかしにかかった。
「むむ、私だってまだ十八だわ、チャンスだって一度位あるって。あの勇者エリーシャだって、結婚したのは三十近かったって話だし!!」
「あんたにもあるといいねぇ、そういうチャンス」
によによと笑いながら目元を両手で隠す。口元は隠れていない。笑っていた。
「君たち、仲がいいねぇ」
腕のほうはともかくとしても、先ほどの戦闘の連携のよさもあるし、戦闘前の意思の疎通具合もあるし、彼女たちは相当に息のあったコンビだと魔王は感心していた。
「子供の頃からの付き合いですから。かれこれ十年は一緒です」
いつだって一緒でした、と、無い胸を張るコニー。
「ま、お互いに一人じゃ生き延びられなかったでしょうからね。二人でようやく一人前って感じで」
一応、自分たちの未熟さは解かっているのか、レナスは静かに微笑んでいた。
「……子供の頃からずっと仲がいいのって、すばらしいことだと思うわ」
今まであまりしゃべらなかった黒竜姫が、珍しくつぶやく。
「えへへ、アンナさんにそう言われると照れちゃうなあ」
「ねー、ま、とりあえず皆無事でよかったってことで」
テレテレと頬を掻いたりしながら、コニーとレナスは全く同じタイミングで立ち上がった。
「じゃ、そろそろ。ここさえ抜ければもう賊に襲われる心配もないですから」
「うむ、では行こうか」
コニーに促され、一行はまた、テトラへの道を急いだ。


「コニーちゃんじゃないか。よくもまあ無事にこの村にこれたもんで……」
テトラの村に着く頃には既に辺りは暗くなりはじめていた。
村の入り口を固める壮年の衛兵は、コニーらの姿を見るやすぐに駆け寄ってきた。
「ハインドさん。途中で賊に襲われました」
無事に村へと着いたことに安堵しながらも、コニーはきりっとした表情を崩さず、衛兵に事情を説明する。
「それから、二日前にここに向かったと思われる物資輸送の馬車、多分その賊達に喰われてるわ」
「やはりそうか……いつまでも物資が届かないからよもやと思っていたが……」
レナスの説明も受け、衛兵は驚きもなく、だが辛そうな表情をした。
「あまり芳しくないようだね。賊は広範囲に活動しているのかな」
三人の様子を見て、魔王がぽつり、つぶやく。
「貴方がたは……?」
衛兵が改めて魔王と黒竜姫の方に向き直り、顔を見る。どこか警戒をしているようだった。
「例の教団への参拝者の方で……アルド公爵様ご夫妻よ。カロリの宿で知り合って……道も途中まで同じだから、ご一緒させてもらったの」
「なるほど、見ない装いで警戒してしまいましたが、貴族様でしたか。これは失敬を」
「気にしないでいい。貴族と言ってもそんなかしこまったものは好きでなくてね。旅好きで色んな所をうろついてるから、冒険者とそんなに違わないよ」
ははは、と笑いながら、魔王は衛兵の無礼を許した。

「アンナさんは違いますけどねー」
「えっ?」
一連の流れの中、突然コニーに名前を挙げられ黒竜姫は驚く。
「旅の合間もスカートの汚れを気にする位にはお嬢様だし」
「ところどころでハンカチで口元覆ったりしてたしねー」
お互い見合わせながら、黒竜姫がいかにお嬢様然としていたかをしゃべりだす。
「そ、そうかしら……自分では意識したつもりはなかったんだけど……」
黒竜姫としては、普段の育ちから来る身についた動きをとっていたに過ぎないのだが、そんな一つ一つの動作がこの二人にはすごいものとして映ってしまっていたらしい。
これも育ちの差だろうか。やはり黒竜姫は何をやっていても周りから浮くのだ。
「……あ、あの」
どうしたらいいのか困ってしまったのか、魔王の顔を見る。
「まあ、妻はまだ旅慣れて無いからね。だがそうか、スカートが汚れたりするのは確かに困るな」
魔王は顎に手をやり、そのまま思案顔になる。

 本日黒竜姫が身に着けている紺色のスカートは、この暑さにもかかわらず地面すれすれの長さであった。
生地自体は薄いのだろうが、色合いといい長さといいおおよそこの季節には不釣合いで、何より旅に不向きであった。
黒竜姫の服というのはどうにもこういった旅に向かないものが多く、この辺り違和感が出てしまってどうしたものかと魔王は考えていたのだ。
よく言えば華やかなのだが、こういった旅においては目立って仕方ない。
黒竜姫自身が目立ち易いのも相まって、とてもよろしくないと、魔王は考えた。

「いっそ、現地調達してしまうか」
「……はい?」
魔王のつぶやきに、黒竜姫は不思議そうに首をかしげていた。


「とりあえず、賊の討伐に兵を貸してほしいんです」
そんな二人はさておき、コニーとレナスは早速、賊の討伐の為の手配を始めていた。
「ああ、状況がわかるまで下手に動けなかったが、かなり広範囲に賊が動いてるようだからね。近隣の村落と連携を取って、この辺りから賊を追い出そう」
言うが否や、ハインドと呼ばれた衛兵は、近くに立っていたほかの衛兵に目配せした。
即座に動く。事前にある程度決められていたのだろう。よく訓練されているようだった。
「今夜はさすがは無理だが、明日、朝にでも一斉に討伐隊を動かすつもりだ」
「私たちも手伝います」
「馬車の人、生きてるといいけど……」
こうなると、やはり気になるのは馬車のようで、コニーもレナスも自ら賊討伐を買って出た。
「その……そういうわけですので、公爵様、申し訳ありませんが、数日、ここで足止めを……」
が、魔王らのほうを向き直ると、コニーは申し訳なさそうに目を伏せた。
「今無理に進むのは危険ですから……」
レナスもそれにあわせる。魔王は微笑んでいた。
「無論、賊がいる以上進む訳にも行くまい。これは君たちの仕事だ、がんばりたまえ。終わったら、また道案内を頼むよ」
「はいっ」
「ありがとうございます。できるだけ早く終わらせますので」
コニーもレナスも、自分たちの職務を認められてか、うれしげに頬を緩めた。

 その名の通り、ある程度の町や集落を管轄して賊などの襲撃に備える『町勇者』は、今回のように賊が跋扈しない為の抑えとして各町に配置されている人員である。
エリーシャのような国家認定の勇者が『国勇者』と呼ばれ、国家に関わるレベルの軍事行動の指揮を執ることを許されているのに対し、町勇者は町や集落単位の衛兵、村単位の治安を維持する『村勇者』らの指揮権を有し、賊や魔物、猛獣などの局地的な脅威を排除することを職務としている。

 コニーもそんな町勇者なので、衛兵達の指揮を執り、賊を討伐することにも慣れているのだろう、と魔王は考える。
だが同時に、それを待っていたのでは本当に何日も足止めを喰らいそうで、面倒くささも感じていた。
表向きは笑って済ませたが、ただでさえ牛歩の旅をこの上遅らせるのはどうなのか。


 物見の水晶経由でラミアからある程度状況の推移は交換し合っているが、正直戦況はあまり芳しくない。
教主率いる北部諸国連合軍は精強で、更にダリア要塞の周囲には数多くのトラップが張り巡らされていた。
土地が拓けている為地形的な恩恵は受けにくいが、同時に攻め入る敵がすぐに見えるため、防衛側の数と質が整っていれば相応に堅牢なのだ。
教主カルバーンを足止めする目的で攻撃を続けているが、これがあまり効果的とは思えない。
敵が新たに導入した新兵器『ハンドカノン』の火力が尋常ではなく、これが拓けた地形とマッチして猛威を振るっていた為に、砦に取り付くこともできず、ひたすら消耗するばかりだったのだ。
上空からの強襲にも対応でき、弓などと違い接近されてもある程度の自衛が可能らしく、魔王軍の被害はラミアが頭を抱えるほどにまで膨れ上がった。

 当然、対軍・対城砦魔法も通用しない。
対魔法戦に特化された教団の魔術師らが控えており、これを完全に押さえ込んでいた。
ゲルハルト要塞の一件を鑑みてか、古代魔法ですら防げるだけの質量が揃っているのだ。
まさに北部最強の防衛体制。その要塞を中心に、迂回することすら困難なレベルの強固な防衛ラインが敷かれていた。

 戦況は要塞側の圧倒的優位。恐らく黒竜などを投入しても容易には覆せまいと魔王は考える。
ともすれば、いつカルバーンが気まぐれを起こしディオミスに戻ってしまうかも解からない状態である。
戦力を消耗し続ければ目先を警戒して離れるのを躊躇ってくれるかも知れないが、魔王軍とて人員に余裕がある訳ではなく、少ない戦力を上手くやりくりしながらなんとか搾り出した戦力であった。
あまり無駄なことを繰り返せば最終的にそのしわ寄せが魔王軍に来るのは目に見えているので、この辺りラミアも慎重にならざるを得ない。
つまるところ、魔王たちに残された時間は、思いのほか少ないのだ。

「コニー、実はこのテトラに、先行して進ませていた私の従者がいるはずなんだ。よければ、君たちの助けになればと思うのだが」
なので、魔王は助力を申し出ることにした。
「えっ……?」
何故か驚いたのは黒竜姫であった。だが魔王は気にしない。
「公爵様……ですが、そんなに気を遣っていただかなくとも」
コニーは変にかしこまってか、両手のひらをわさわさと振りながら申し出を断ろうとする。
「いいえコニー、今は何より数が大事よ。ありがたく受けましょう?」
だが、レナスはコニーの肩に手をやり、首を振って見せる。コニーも「レナスがそう言うのなら」、といった様子で、小さく頷いた。
「ん……そだね。では、公爵様……」
「うむ。ではとりあえず、宿に行こうか。そこに私の従者が泊まっているはずなんだ」
魔王は満足げに笑い、宿への道を促した。
(なんで……陛下と二人きりの旅じゃなかったの……?)
一人唖然とし、黙りこくる黒竜姫に、気づきもせず。


「旦那様、お久しぶりにございます」
もちろんのこと、宿のラウンジで魔王らを迎えたのはアリスであった。
冒険者風のいでたち。長い金髪はポニーテールにまとめられていた。
「うむ、久しぶりだねアリスちゃん。元気にしてたかね?」
「はい。もちろんですわ。旦那様がたも、ご無事で何よりです」
すまし顔でそっと魔王の傍に寄ると、その首元を自然な動作で直していく。
「少しよれていたか」
「はい。ですがもう直しましたわ」
それで落ち着いたのか、アリスは小さく息をつきながら、再び一行の前に立ちなおした。
「なんか、すごい……」
「貴族様に仕えるメイドさんってこんな感じなんだ……」
同行していたコニーとレナスはうっとりしながら、ほう、と息をついた。
「レナス、私もメイド欲しい」
「無理無理、あんたじゃそういう光景ちっともイメージできないもん」
互いに向き直って掛け合いを始める。「やはりこの二人は面白いな」、と魔王は笑う。
「アリスちゃん、紹介が遅れたね。金髪のお嬢さんは勇者のコニー。茶髪のお嬢さんはその相棒でレンジャーをやっているレナスだ。カロリからここまでの道中、護衛を努めてくれていた」
「あらあらそうだったのですか。はじめまして。私はアルド公爵様にお仕えするアリスと申します。以後お見知りおきを」
楚々とスカートの端をつまみ、優雅な礼をする。いでたちは冒険者風ではあっても、自然、従者らしい上品さが垣間見える。
その仕草にまたしても二人は「おお」と声を上げていた。
「すごい、可愛い」
「うちにも欲しいなあ」
今度はレナスまでうらやましがっていた。魔王はちょっとだけいい気分になった。

「私とアンナは、賊の討伐が終わるまで身動きが取れん。なのでアリスちゃん、悪いがコニー達と協力して、賊の討伐をしてきてくれたまえ」
「かしこまりました。どうぞお任せを」
「こんな可愛い子なのに戦えるんですか……? さっきの賊たち、女の子と見るとすごくやらしい顔してたし、危ないんじゃ……」
先ほどまでの緩んだ頬を締めなおし、コニーはアリスの顔を見ながら、心配そうに呟いていた。
ともすれば、陰惨な末路を迎えるかもしれない危険な仕事である。こんな華奢な子に務まるのかしら、と。
「私も、剣には心得がありますので、問題ないかと……」
「コニー、アリスちゃんは私の従者の中でもとびきりの腕利きだ。先ほどの賊程度なら問題なく蹴散らせると思う」
自信ありげに微笑むアリスと、それにお墨付きを与える魔王。
コニーも静かに頬を緩め、「それならいいんです」と笑った。
「とにかく、今夜はこの宿に泊まって、明日のことは明日考えようじゃないか」
「そうですね、では、私達は別の部屋を取りますので……」
「うむ、また」
魔王の言葉に促され、コニーとレナスは部屋を取るべくカウンターへと向かった。

「では旦那様、お部屋はこちらとなりますわ」
既に魔王らの泊る部屋は確保しているらしく、手際よくアリスが案内をする。
「では行こうか……アンナ?」
「えっ?」
一人ぼーっとしていた黒竜姫。魔王に声をかけられ、びくりと身を震わせる。
「どうかしたかね?」
「いえ……なんでもありませんわ。行きましょう」
そうかと思えばやや不機嫌そうに、頬を膨らませながら。
黒竜姫は魔王より先に、アリスの後ろについていってしまった。
「……うん?」
そんな黒竜姫の態度に、魔王は始終クエスチョンマークを浮かべていた。
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