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4章 死する英傑
#11-1.会戦2
しおりを挟む翌朝の事であった。
警備網が増強され、城内が寝静まる事も出来ないまま過ぎた夜は、しかしそれ以上は何事もなく終わりを告げ、やがて雲がかった空が人々に憂鬱さを感じさせる朝となった。
警戒に当たっていた城兵も、「これから何が起こるのか」と不安げにしていた侍従らも、疲労に小さく溜息をつきながらも、更なる災厄が起きなかった事には安堵し、肩の力を抜いていた。
「警備隊長エリーゼより、皇帝陛下にご報告申し上げます。城内にて不審な点がないか捜査致しましたが、この上異常な点は見つからず、また、侵入者と思しき者の姿も発見できませんでした」
皇帝の私室にて。玉座に上がる前の皇帝に、警備隊長から昨夜の一件の後始末についての報告が行われていた。
昨夜から一睡もしていないであろう彼女だが、跪き、勇壮な面持ちのまま皇帝を見上げていた。
「結局見つからなかったのね……まあ、侵入者が私の知ってる女魔族だったら、三階から飛び降りた位じゃ傷も負わないわきっと」
無論、その場には妻であるエリーシャもおり、この報告に関しての感想なども語っていた。
「エリーシャの髪を切ったという魔族か……どういう事か、トルテが追い返したらしいが……」
「ええ、すごく誇らしげに『気合で追い返しました』って言ってましたわ。にわかには信じがたいですが……」
夫婦共に顔を見合わせながら、『不思議な事もあるもの』と首を傾げていた。
「陛下、このような事が起きた以上、城の警備網を強化した方がいいのではないかと具申いたします」
そのままの姿勢で、エリーゼは今後の城内警備に対しての提案を行う。
皇帝もこの度のことには思うことがあってか、口髭をいじりながら「ううむ」と唸る。
「確かにそれは重要だが、増やそうとしてもそう容易くは増やせんぞ。お前も解っていると思うが、今は対魔族、そして対南部勢力を睨んでいて、人員に余裕が無い」
唸りながら、窓の外を見やっていた。
私室から見える風景は、数年前とは違うものだ。
少し前まで存在さえしなかった新しい河川が街の周囲を流れ、川の位置や流れそのものもいくらか手が加えられている。
街壁の備えも強化され、数多くの砲台や小型カタパルトが増設された。
更にそれらを扱う兵や警戒監視の為の兵、早期警戒の為の斥候兵等も増強された。
その代わりに、城内の警備は手薄になっている。これは仕方の無い事だった。
中央最強・最大規模を誇る大帝国といえど、その兵の動員数には限りがある。
現状最も警戒すべきは外敵からいかに国土を、民を守るかという事。
確かに今回のように不審者の侵入が度々発生するならそれは看過できないのも間違いないが、どちらかといえば皇帝は、いつか確実に起きるであろう魔族、そして南部との大決戦に備えておきたかったのだ。
結論だけ言うなら、今回の問題はその人員配備のツケとして起きたようなものなのだが、だからとおいそれと人員増強をするのは難しいのだ。
人は畑からは採れない。
まして城内警備など、相応に経験を積んだベテランか、家柄や血筋から身元がある程度保証されているエリートでなければ採用される事は無い。
生半可な人材を補充したなら、それはいざという時、皇族、ひいては国そのものにも致命的な結末を呼び込んでしまうかもしれないからだ。
これは何も大帝国に限らず、どこの国でもそうで、だからこそ、城内警備を任される者達は誇りを持って仕事をしているのだ。
この点、警備隊長であるエリーゼが解らないはずがない。
「無論、人員の増強が難しいのは承知の上ですわ。ですが、今回はアテがあるのです。よろしければ、人事を一任させていただきたいのですが」
だが、エリーゼは表情を変えず食い下がる。
その『眼』の強さに、自信の表れが感じられた。
「陛下……」
警備隊長の意外な言葉に、一瞬躊躇った皇帝であったが、隣に座る妻の顔を見、小さく頷く。
「……お前の父・フランシスは国の為良く尽くしてくれた。その娘のお前がそこまで自信を持って言うのなら任せてみようじゃねぇか。だが、フランシスの築いた信頼、そしてお前自身の勤勉さを見込んだ故の信頼だ。決して違えてくれるなよ?」
彼は、臣下を信用する事にした。国の為、想っての事なのだろう、と。
「ありがとうございます。必ずや、陛下の信頼に応えられる様、優れた人員を集めますわ」
エリーゼは立ち上がり、小さく礼をして退室していった。
皇帝の傍らで微笑むエリーシャ。皇帝は照れくさそうに頭を掻いていた。
そうしてまた、何事も無い一日が始まろうとしていた。
そしてそれは、早期警戒中の部隊からの報告によって消し飛んでしまっていた。
――国境に居座っていたゴーレム軍に動き有り。主な針路は帝都アプリコット。対応されたし。
ぱそこんの画面越しに伝えられたその報告は、速やかに皇帝まで伝達され、詳しい情報のやり取りによって戦況の確認が可能となっていた。
伝令を飛ばしていた頃であればここまでで数日から数週間のロスがあったが、時代は進歩しているのだ。リアルタイムで敵の動きが確認できた。
戦端は、南から――
この日、南部諸国連合軍は、ゴーレムを中心に、大帝国南部地域及び帝都アプリコットに対する進軍を再開した。
その数は、ゴーレムだけで前回のアプリコット侵攻時のおよそ三倍。
ゴーレムに随伴する歩兵五千。兵を心身共に癒す役目を負った聖人や聖女が二百余名という大部隊であった。
更にそれまでの侵攻時には見られなかったミスリル製の対魔強化ゴーレム、ガーネット結晶石製の魔力強化ゴーレム等が投入。
これらに教会の聖人や南部の魔法兵が乗り込み、強力な破壊魔法や他のゴーレム・歩兵への奇跡を振りまきながらの進撃である。
初動で帝国南部地方の領土が無慈悲に踏みにじられたが、事前にこれら地域の民はゴーレムの通り道にならなさそうな地域に移らせていたため、これによる死者はほとんど出ていなかった。
数日のうちに無人の村や集落を破壊していく南部の軍勢だったが、帝国軍はこれに対しては出動せず、そのまま帝都周辺の防衛に専念していた。
南部の兵は悪戯に戦力を消費しない為の棄民政策だとあざ笑ったが、皇帝シブーストはここでそれ以上に恐ろしい決断を下した。
侵攻された村や集落。その多くは帝都周辺と比べ低い土地にある。
中央平原によくある、大きな河川や湖、沼などに囲まれた水源地域。
ここに、極最近まで続けられていた大河川工事の一環で、巨大な溜め池『ダム』が作り上げられていた。
ゴーレム対策として足止め用に作られた河川の水量管理の為計画されたこのダムであるが、これには別の側面が存在していた。
つまり、『人為的な洪水発生装置』としての側面である。
多くの河川によって構成される中央平原地帯は、このダムの解放によって任意の河川の氾濫を制御できるようになっていた。
そうして、南部諸国の軍勢は知らずに入り込んだのだ。『河川に囲まれた村や集落』に。
この大帝国の奥の手『ダム解放』は絶大な効果を発揮。
南部諸国の多くのゴーレム達はその攻撃力を発揮する事無く、占拠した地域ごと真冬の大水に飲み込まれていった。
そう何度も使える手ではないのは当然のことで、一度使えばしばしの間貯水が必要な上、その地域の大半が長期間にわたって水没する為、結果的に大帝国自体の被害も甚大なものとなってしまう。
この『国土の犠牲を省みない奥の手』は、確かにシブースト皇帝の本気を感じさせるものであったが、同時に周辺諸国の彼に対しての見方が一変したのも無理からぬ話であった。
『聡明なる皇帝』は、『勝つ為なら何でもする暴君』に変わり果てたように見られたのだ。
同時に、その変貌が直近に起きた、歳の離れたエリーシャとの再婚によるものが原因なのではないかとの憶測も飛ぶようになり、次第に皇后エリーシャは『傾国の悪女』として語られるようになってしまった。
彼らの関係を良く知らない者達には、現実など関係無しにそのように映ってしまったのだ。
水攻めによる多大な被害によって撤退するかに見えた南部諸国連合は、しかしそれで止まる事無く、まさかの第二波を投入。
正気とは思えぬ強行軍であったが、『悪の帝国を滅ぼすための聖戦』という意識を持った彼らは疑う事もせず再度帝都を目指し進軍していった。
皮肉な事に、被害を省みない河川氾濫の計が、彼ら視点で見て説得力のある『悪の帝国像』を認識させてしまい、それが元で高い士気を維持させてしまっていたのだ。
『大義は我らに有り』
これこそが、彼らが戦い続けるに十分な理由であった。
戦いに疑念を抱かない兵は強かった。隣で味方が死のうと、構わずに突進していく。
大規模な戦いをするような時代ではなくなったというのに、大軍は戦列をなして進行上の砦を攻め潰していく。
地形は以前より複雑になり、確かにゴーレムの進軍速度は大幅に落ちたが、それでも第二波は冬が終わる前に帝都の目前まで辿り着いてしまっていた。
帝都前での防衛線には長大な塹壕が掘られ、ここに隠れた北部からの魔法兵力・及び砲台やカタパルトによる長期的な魔法・砲撃戦が想定されていた。
ゴーレムの侵攻はこの塹壕、そしてその後方の帝都周辺の巨大な堀で食い止められると考えたのだ。
帝国軍にとっては都合のいい事に、ゴーレムを支援する役目にあるはずの随伴歩兵の多くが旧式の重装歩兵であったり、軽装で槍を片手にマーチする突撃兵が主力であった。
これらは確かに短期的な合戦の中では相応に活躍しうる高い攻撃力を持った兵種であるが、『塹壕戦』という今までに無い新カテゴリーの戦場においては無力というほか無く、また、遠距離に対する有効な攻撃手段も有さないために防衛側の砲撃や魔法攻撃を一方的に受け続け、溶かされていく運命にあった。
しかし、ゴーレムを食い止めるには、いささか火力が不足していた。
前回の反省を踏まえて地形を複雑化させ、火力も増強し、更に魔法兵力まで配備したのに、である。
その原因は、魔法兵搭乗のミスリルゴーレム、そしてガーネットゴーレムである。
対魔力反射性質を持つミスリルのゴーレムは、魔法攻撃に対しほぼ無敵の防御力を誇っていた。
高い魔力増幅性質を持つガーネットのゴーレムは、乗り込んだ魔法兵の魔力を大幅に増強させ、数回の魔法攻撃で塹壕を更地にする程の大火力を誇っていた。
これらが生き延び、攻撃射程まで進軍した時点で、現存する人間世界の兵力・兵器では勝負にならないほどの戦力差になってしまったのだ。
結局、またしても帝国軍は敗北を喫する事となってしまっていた。
進軍してくるゴーレムの群れは塹壕をも乗り越え、あるいは更地にし、全てを踏みにじろうとしていたのだ。
単純に巨大で硬くて破壊力が高い。
たったこれだけのシンプルな兵器が、人間の叡智など全て無視できるほどの反則まがいの有用性。
如何ともしがたい武力の差が、人間世界最強の国家がどこなのかというのを知らしめていく。
「やあ、随分派手にやってるなあ」
ただ、一つだけ残念な事があった。
彼らの進軍は、行動は、勝利は。
――ひとりの中年男の計画の内に組み込まれていたのだ。
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