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3章 約束
#10-2.トルテとヘーゼル
しおりを挟む場所は変わって、帝都アプリコット。
荘厳な城の足元に建つ書庫にて、珍しい組み合わせの二人が向きあっていた。
一人はトルテ。最近は毎日のようにここに入り浸り、一人で勉学に励んでいる。
その熱の入りようは周囲を驚かせ、時折雑用で訪れる城の学者も感心するほどであった。
もう一人はヘーゼル。義理の妹が毎日のように書庫に入り浸っているのを知り、なんとなしに不安を感じ、様子を見に来たのだった。
その二人であるが、折角向き合っているにも関わらず、ほとんど会話は交わせないままであった。
「……」
ヘーゼルの事は基本無視し、本に目を向け続けるトルテ。
それに対し、ヘーゼルは自分から声をかけることもできず、ただ見ているだけであった。
「……何か?」
ただ、視線ばかりは向けてくるので、それが鬱陶しく感じたトルテは、小さく溜息をつきながら、やや睨むようにヘーゼルに声をかける。
「いえ……」
しかし、それに対してもヘーゼルは何か言い出すこともできず、俯き黙ってしまう。
この二人は、周囲からもかねてよりとても相性が悪いと言われていた。
トルテは普段大人しく、自分から言いたい事を言い出したりしない性格なのだが、このヘーゼルに対しては非常に強気になり、ヘーゼルが近づこうとするとわざと避ける程に嫌っていた。
気立てがいいヘーゼルは、しかし相手のことを考える余り何事も強く言う事が出来ない性格の為、トルテに思う事があってもそれを伝えられず、その曖昧な態度が余計にトルテを苛立たせた。
元よりトルテがヘーゼルをここまで嫌いになったのも、『トルテ』と呼ぶのを許しているのに、いつまでも自分のことを『タルト様』と呼ぶ他人行儀に嫌気が差したからである。
義理とは言え姉妹の関係になったのだからいい加減呼び捨てれば良いのに、それすらせず未だに様付けで話しかけてくるこの義理姉に、トルテは内心辟易としていた。
だから、無視していたのだ。
だが、今回はいつもと様子が違って、どれだけ無視してもヘーゼルはそこから離れようとしなかった。
何が言いたいのか解らず、結局また無視するのだが、そうするとまたじーっと顔を眺めてきて、トルテは鬱陶しさに声をかけてしまう。
そんな事の繰り返しが、今日だけで何度も続いていた。
「あの」
いい加減キリがない事に気づき、トルテは先ほどとは違う切り口で声をかける。
「ヘーゼル姉様、先ほどからずっと私の顔をみてらっしゃいますが、何か御用なのですか?」
ヘーゼルが恐縮してるのが自分の口調の所為なんじゃ、と気づいた結果だった。
それすらも腹立たしく感じるが、努めて静かに訊ねたのだ。
「あ……ごめんなさい。タルト様が毎日のようにここにきていると聞いて……心配になってしまって」
それでも怒られているように感じたのか、ヘーゼルは申し訳なさそうに眉を下げる。
「姉様は……」
「はい……?」
「ヘーゼル姉様は、いつまで妹の事を様付けで呼ぶつもりなのですか?」
しかし、トルテはそんな態度より何より、自分の呼び方に腹が立ってしまった。
「なんでいつまでも『タルト様』なんですの? 私ずっと気になっていました。結婚する前ならまだしも、兄様と結婚しても尚私を『タルト様』と。そんなに『トルテ』と呼びたくないのですか? それにしても妹に様付けはないんじゃなくて?」
自分が愛称で呼ぶ事を許したのに、いつまでもそれを受けずに様をつけるのは失礼なんじゃないかとトルテは思っていたのだ。
馬鹿にされてるんじゃないかとすら感じていた。
「そ、それは……私は、元はシフォン様の侍女でしたし……皇室の方々と私では、身分の違いもありましたから――」
「今もそう感じてらっしゃいますの?」
「……今は、少しでも距離を縮めたいと思って。だからこうしてここに居ますわ」
弱気ながら、栗色の髪を弄り、搾り出すように呟く。
「私は……」
そんなか弱そうな義理姉の様を見て、トルテは一旦は怒りを抑え、更に小さく溜息を吐いてテンションを下げた。
「私は、身近な方に名前で呼ばれるのが好きではありません。『タルト皇女』っていうのは、公的な名前であって、この国の皇女様というとても重い立場なのです。私は、身近な人の前でまで、そんな重い立ち居振る舞いをしたくありません」
トルテなりに、相手のことを考えた上での吐露であった。
もしかしたら、ヘーゼルは何故自分がその呼び方を嫌っているのかを知らないのかもしれない。そう感じたからである。
「解って欲しいのです。『トルテ』と呼んで欲しいと思った相手に、私が何を求めているのかを。私は、他人行儀な態度をこそ、嫌いますわ」
「あ……そういうことでしたの……? だから、私がお名前を呼ぶたびに……?」
ヘーゼルも思い当たる所があったのか、目を見開き、薄紅色の口元に手を当てていた。
「解ったら、二度と様付けでは呼ばないで下さいまし。私だって、自分の姉様とは、いい関係で居たいと思いますもの」
実に些細な事ながら、そんな事でも毎日のように続けば腹も立つし嫌いにもなるのだ。
だが、原因が単純なら、それを直す事は決して難しい事ではないはずであった。
「解りました……タル……いいえ、トルテ」
「解っていただけたようで何よりですわ」
ふふ、と笑うのはトルテが先かヘーゼルが先か。
幾分、空気が和らいだらしかった。
「ここの書庫は、通常の図書館に出回らないような本も数多くあるのだとか」
「私の実家にも書庫がありますが、ここほどの広さともなると、帝国創立の頃からの書物も多そうですわね」
多少打ち解けた風の二人は、今は書庫に関しての雑談を始めていた。
女同士、集まれば始まるのは他愛のないおしゃべりである。ようやく正常な光景になったのだ。
「私が今調べているのは、私の血筋のことと、もう一つは、これまでの歴史についてです」
「ご自身のルーツに興味がおありなのですか?」
「それもありますが、なんとなく、私は色んなことを知らなくてはいけないと思うのです。エリーシャ姉様の役に立ちたいですから」
過去に学べる事は多い。自分はもっと知らなくてはいけない、そうしないと役に立てない、と感じたのだ。
何せ多くの本があった。そして、本を読めば読むほどに、過去を知れば知るほどに、トルテは自分が何も知らなかったのだと驚かされていた。
「確かに、私もそうですが、教師の方から教えられる内容は限られてきますから……特定のジャンルにこだわりを持つようになると、どうしても自分で調べなくてはならなくなりますものね」
ヘーゼルもトルテも、幼少期から教師を付けられ、こと学問に関してはとても優秀とお墨付きを貰ってもいるのだが、教師から教えられるのは近代史の一部や文学、数術や哲学、服飾、将来為政者の妻となった時の振る舞い方や、淑女としてのマナー全般等であり、今トルテが調べているような事はほとんどと言っていいほど触れられていない。
そもそも、近代以前の歴史学上の話に関しては宮廷お雇いの教師ですらそれを知らない事も多いのだ。
「ただ、困ってしまう事があって。たまに内容が矛盾したものがあったりするのです。同じ事に関して書かれている本でも、内容が全く違っていたり、別の視点から見た場合間違っていたり。どちらを参考にすべきか迷ってしまいますわ」
「まあ、そんな事があるのですか?」
「ええ、例えば宗教関係の本などを参考にすると、大賢者エルフィリースは教会の指導の元人類の希望になった、というお話がありますが、これが歴史的な本を参考にすると、エルフィリースは教会とは別に、独自に活動していたというお話もあるのです」
いつの世も英雄に関しての逸話は数多く残るものだが、何を参考にするかによって全く違う結末が待っていたりするので、歴史家達は常に頭を悩ませている。
「勇者ゼガは、かつて三人の女性から愛され、そのうちの一人と結婚し、生まれたのがエリーシャ姉様、という本もありますけど、エリーシャ姉様は否定されてましたわ。『年が合わないしお父さんがそんなにモテる訳がない』って笑ってましたもの」
これはエリーシャ姉様が近くに居て解った事なんですが、と苦笑する。
「調べ始めてみて、歴史の本って、結構間違った事が書かれていたり、後の世に間違って伝えられていたりするんじゃないかなって思ったのです」
人のする事には間違いが起こる。人の受け取り方には些細な事で誤解が生まれる。
先ほどまでの自分とヘーゼルのように、些細な事が原因で全く違う歴史が残ってしまったという事もあるかもしれないと、トルテは思ったのだ。
「ですが、それでは私達は何を参考にしたら良いのか解らなくなりますわね」
ヘーゼルも、唇に指をあて、「困ってしまいますわ」と考えてしまう。
「そう、困ってしまうのです。だから私は色んなことを知らなくてはいけないのですわ。歴史の本だけではなくて、その時代の服飾史や生活史、主流になった思想など、ありとあらゆる観点から、それを推測しなくてはいけないのです」
結構楽しくなってますが、とトルテははにかむ。
「ヘーゼル姉様にもご心配をおかけして申し訳ないですが、私は大丈夫ですわ。むしろ、サバラン様が近くにいる部屋よりもここの方がずっと居心地がいいくらいです」
エリーシャが戦地に向かったのを知ってか、サバラン王子はまたしてもトルテの近くに現れるようになった。
直接姿を見せる事はほとんどないものの、不慣れな男が近寄るだけで嫌悪感を感じるトルテにとっては脅威他ならず、それと比べてこの書庫は、一部の者以外立ち入りが禁じられている為に過ごしやすいとすら感じられたのだった。
「後、魔法に関しても結構面白い事が書かれていたりします。ここの書庫、古代魔法に関しての書物が結構豊富なんですのよ」
「魔法ですか。私は扱えないのでなんとも言えませんが……皇室の方は、代々魔法の才に秀でていると聞いた事がありますわ」
皇室の血筋は優秀な魔術師を多数輩出しているらしく、実際問題皇帝を始め、シフォンもトルテも、その身体に宿す魔力は人間としては相当に高いものであると言われている。
サブカルチャーにおけるトルテがやたら魔法使い風だったりするのもそれが起因していたりする他、皇帝シブーストが宝剣と呼ばれる二振りの剣の真の力を発揮させる際にも、その魔力によって制御するのに使う為、これらは比較的周知の事実であると言えた。
「体質的には恵まれているから、勉強すれば魔法は覚えられるようになるらしいんですけどね。でも、魔法って私が思ったより便利ではないらしくて」
「まあ、そうなのですか? 魔法と言えば、自由に空を飛べたり、お料理する際にも簡単に炎を出せたり、結構便利そうですが……」
ヘーゼルの思い描く『魔法』像は、素人が考えるありがちな『便利な魔法』であった。
これにはトルテも共感できるのか、嬉しそうに微笑んだ。
「そうそう、私もそれを想像したのです。ですがエリーシャ姉様に笑われてしまいましたわ。『そんな便利な魔法があったら皆空を飛んでるわよ』って。案外、不便なものらしいのです」
現実的には魔法とは何がしか制約がかかるものであったり、あるいは調整が利かない物であったりと不便な事も多く、日常生活で活用できる応用魔法というジャンルもあるにはあるが、まだまだ魔法そのものが人類の生活レベルに至るまで根ざしているとは言いがたい。
空を飛ぶ事が出来ても、高さを調整できなかったりただ浮くだけだったり、急激に変わる気圧に耐える術はなかったりするし、炎は出せても、それで消し炭にする事は出来ても火種にしたり調理に使う事はできないのだ。
マジックアイテムなどは便利なものも増えてきているのだが、魔法そのものは存外、不便なままなのであった。
「特に、古代魔法などは現代の魔法より更に極端なものが多いらしいですわ。応用した使い方とかは絶対無理、みたいな」
「古代魔法と言うと、ものすごく高い技術で編み出されたようなイメージがありますが、そうでもないのですね」
「まあ、言ってしまえば昔の技術ですもの。現代魔法で再現可能なものも出てきていますし、原点ではあっても超えられないものではないのでしょうね、きっと」
その技術力自体は確かに高いし、転送魔法のように原理からそのまま丸々コピーしないと使えないような古代魔法依存な面もあるにはあるのだが、多くの場合古代魔法は『学ぶべきもの』ではあっても『実用として実践するもの』ではなかった。
「でも、調べた限りでは、魔族はこの古代魔法を使う者もいるそうですから、これについて知っておくことは、決して無駄ではないはずですわ」
「そうですわね。エリーシャ様のお役に立つというなら、確かに大切な事なのかもしれません」
何せ、今魔族と最も近い場所で対峙しているのがエリーシャなのだ。
敵の手口の一つ二つも知っておけば、もしかしたら役に立つ日も来るかもしれないとトルテは考えたのだ。
「ですから、最近は先ほど申し上げた二つと、後、たまにこの古代魔法を勉強してますの」
「そうですか……トルテは、エリーシャ様の事が大好きなんですね」
エリーシャの名前が出るたびに笑顔になるこの義理妹に、ヘーゼルはわずかばかり微笑む。
「勿論ですわ!! だって、私の憧れのお姉様ですもの。私、ここだけは引くつもりはありませんから」
「……勝てそうにはありませんわね、エリーシャ様には。シフォン様もそうだけれど、本当、妬けてしまいます」
無い胸を思い切り張るトルテに、ヘーゼルは寂しい笑顔のまま、何も見ずにそう、小さく呟いていた。
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